yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

能・狂言

能『求塚』in「能・狂言の華をみる会ー京都大学観世会創立九十周年記念」@京都観世会館 9月19日

チラシの裏、番組表は以下。 この前日はお稽古のあと、稽古仲間(芸歴、芸格プロ級の方です)のお宅にお邪魔して帰宅が午前1時半なんていうことになってしまった。翌朝のこの能公演は体調に自信がなく、最後の能だけ見ることにした。ということで、片山九郎…

仕舞の実演と解説が楽しかった能『菊慈童』in「KYOTO de petit 能」@京都観世会館 9月10日

今年になって腰を痛めてしまった上に、デルタ株蔓延で遠出をしにくくなってしまっていた。長時間に及ぶ場合は特に。「KYOTO de petit 能」は昨年お邪魔したきり、今回がやっと2回目である。午後7時から1時間半で終了なので、能が2、3本入るレギュラー公演…

9月観劇予定

コロナの影響で、完全な自粛モード。それでも一応いくつかの観劇は予定している。ただし、観劇日直前まで実際の舞台をみるのは保留せざるを得ないかもしれない。となると当日券ということになるけれど、仕方ない。なにしろ7月文楽公演は直前の体調不調でチケ…

浅井通昭師シテの能『邯鄲』in 「京都観世会八月例会」@京都観世会館 8月22日

浅井通昭師がシテを務められるのを見るのは一昨年の『錦木』、『天鼓』に続いて今回が3回目。『錦木』、『天鼓』いずれも素晴らしかった。当ブログの記事にしている。 www.yoshiepen.net www.yoshiepen.net 『錦木』、『天鼓』のシテどちらも亡き者の執着の…

『彼岸にて』by 浦田保親x アンサブル九条山@京都府民ホールアルティ8月6日

クラッシック音楽と能とのコラボという面白い試み。どんな発見があるのかと期待に胸躍らせて参加した。 通奏低音になっているのは、最初の楽曲を作曲した早坂文雄氏の唱える「汎東洋主義」思想といえるかもしれない。西洋音楽の枠組みはそのままに、内容を東…

橋本光史師のレクチャー、「後見とはなんぞや?」が面白い

先ほどYouTube で実に興味深い動画を発見した。題して「後見のお話」(8月10日発信)。話をされるのは橋本光史師。京都観世会館の舞台での「後見とはなんぞや?」のレクチャーである。リンクしておく。 www.youtube.com 常々、「後見」の役割がどんなものか…

能『舎利』in「観世青年研究能八月公演」@京都観世会館 8月8日

この日、シテ予定の浦田親良師がご病気で、お父上の浦田保親師がシテを務められた。本来なら後見のはずだった浦田保親師がシテを担われたということである。私は当日まで知らなくて、会館ロビーの掲示で知った。facebookで前日予告されていたんですね。お若…

片山九郎右衛門師の舞囃子「船弁慶」in「七曜会(前川光長・光範師社中会)」@京都観世会館8月1日

「七曜会」ほど見応えのある社中会は他にないと思う。お囃子の太鼓方、前川光長師とご子息の光範師のお弟子さんたちの社中会、つまりお二人の師のお弟子さんたちの発表会。それがみなさん非常にお上手。レベルがとても高い。そして(ここが肝心なところなの…

浅見真州師の突然の訃報

日経の記事で知った。ショックだった。内容は以下。 能楽のシテ方観世流で、復曲や新作にも意欲的だった浅見真州(あさみ・まさくに、本名=浅見真広=あさみ・まさひろ)さんが7月13日、病気のため自宅で死去した。80歳だった。告別式は近親者で行った。 1941…

浦田保親師のシテ・景清に感涙した!能『景清』in「浦田定期能公演 浦田保利十三回忌追善公演」@京都観世会館7月22日

能及び歌舞伎の『俊寛』を思わせる現在能。後場に亡霊が出て来て過去の自身への晴れることのない想いを語り舞うという「夢幻能」よりも現代劇に近い感じがするのは、観客が舞台の時間を同時的に共有できるからだろう。だから夢幻能よりもドラマチックな時間…

8月の観劇予定

夏といえば歌舞伎。8月は東京遠征を考えていたけれど断念。8日まで五輪、その後(今のところ)パラ開催らしいので、感染者爆増の中、それも変異ウイルス混合体が生まれる可能性のある真っ只中に行く気はしない。 しかし無念。特に猿之助が岩藤を演じる『加賀…

橋本忠樹師シテの能『阿漕』in 「片山定期能7月公演」@京都観世会館 7月4日

素晴らしいシテだった。キビキビと若々しくて、それでいてどこか翳りがにじみ出る演技に唸った。動きのキレがみごとで、見ほれた。以下が当日の演者一覧である。 前シテ 浦の老人 橋本忠樹 後シテ 漁師の霊 橋本忠樹 ワキ 日向国の男 有松遼一 アイ 浦の男 …

七月観劇予定

文楽は「夏休み文楽特別公演」の第一部、第二部、第三部を観劇予定。どの部もすごいことになりそうな予感。個人的には「うつぼ猿」の藤太夫、「生写朝顔話」の呂勢太夫、そして三味線の若手勢に注目している。配役表を見ると、太夫、三味線、人形ともに、若…

これを見逃す手はありません−−「能楽チャリティ公演 ~祈りよとどけ、京都より~」@ロームシアタアー京都 8月25日(水)

京都観世会による恒例のロームシアタアー京都でのチャリティ公演である。チケットは6月1日より発売開始されている。全席自由席で1500円。早速昼の部を購入した。夜の部のハイライトは片山九郎右衛門師が後シテをされる『鞍馬天狗』で、見たいのは山々だけれ…

6月観劇予定

ここ2ヶ月余り苦しめられた腰痛、ひところ「もう歩けないのかも」と絶望したりしたのだけれど、やっと元どおりになる目処がついた。で、観劇再開。ただ、コロナ禍の下で出歩くことはままならない。だからできるだけ控えめの観劇になるだろう、それも近場の…

浦田保親師の仕舞「嵐山」 in 「春の素謡と仕舞の会」@京都観世会館 3月14日

浦田保親師の仕舞「嵐山」は蔵王権現の舞とのことで、華やぎと雄々しさとが一体となっていた。浦田師は昨年配信された「<きょうの能楽師>仕舞編」#10」ででも同曲を舞っておられる。YouTubeサイトをリンクしておく。 www.youtube.com 詞章を度々引用させ…

素謡『屋島』in「春の素謡と仕舞の会」@京都観世会館 3月14日

歌舞伎が描く義経は英雄としての勇姿であることが多いけれど、能『屋島』の義経は修羅道に堕ちた姿で登場する。成仏が叶わず、底なしの煩悩に苦しむ義経である。さすが世阿弥、その武勇を背に雄々しく登場する義経ではなく、まさにその逆の義経像を立ち上げ…

4月観劇予定

近畿圏は「非常事態宣言」が解除された。しかし、未だ解禁とは程遠い演劇界公演。ワクチン接種による一日も早い完全解禁が待たれる。 心をとりなおして、来月の観劇予定をアップさせていただく。 まず「劇団荒城」。総座長真吾さんが3月公演を他劇団に譲られ…

熊野の母への思慕の念が切々と胸を打つ片山九郎右衛門師シテの能『熊野』in 「京都観世会三月例会」代替公演@京都観世会館 7月11日

昨年の例会公演のほとんどが代替公演、しかも抽選によるものだった。これは見事にハズレ。諦めていたら、後日チケットをDVDと引き換えてくださった。本舞台を見たかったのはやまやまではあるけれど、ゆっくりと確認しながら観賞できる録画も悪くないかもしれ…

浦田保親師の優雅さが匂いたった復曲能『吉野琴』@京都観世会館 2月28日

作者は世阿弥の子、元雅。後場の「天女の舞は近江犬王の曲舞を大和に導入したもの」だという。曲舞は元々は大和猿楽にはなかったのを、その優雅さと面白さに感銘を受けた観阿弥、世阿弥が導入したものである。白拍子の系譜を引くもので、女性が男装で舞うと…

3月観劇予定

緊急事態宣言」の下、2月までは条件付きでの開催だった能公演、3月はだいぶん緩和されると予想している。実際に物理的条件の緩和が公演数増加になって現れている。 まず、「京都観世会の素謡と仕舞の会」での素謡3本の内、梅若実師が『檜垣』を、林宗一郎師…

テーマ「風(ふう)と色」という着眼が面白いin「TTR能プロジェクト 企画公演」@神戸湊川神社神能殿 2月20日

小鼓の成田達志師と大鼓の山本哲也師が企画・運営する「TTR能プロジェクト」、何回か見てきているけれど、今回のものが最も面白かった。主たる演者は京都勢、そこに大阪から大槻裕一さんが加わっている。上方というと大阪をさしてしまうけれど、こちらは上方…

林宗一郎師の舞囃子「高砂 八段の舞」in「TTR能プロジェクト企画公演 『風と色』」@神戸湊川神社神能殿 2月20日

二年前の大連吟で謡った「高砂」。思わず謡に同調してしまう。身体も共動してしまう。ウキウキ感が半端ない。神を言祝ぎ、天下泰平、五穀豊穣を祈る曲である。今まさに必要な曲と言ってもいいかもしれない。訳もなく嬉しくなり、全身高揚感に満ちてくる。と…

片山九郎右衛門師の舞囃子「砧」in「TTR能プロジェクト企画公演 『風と色』」@神戸湊川神社神能殿 2月20日

九郎右衛門師の姿が、とにかく美しい。感情移入を極力避けて、表情もおさえぎみで、ただ形、型でシテの深い恨みと悲しみを表現することに徹しておられた。もっとも面も装束も着けない舞であれば、エッセンスのみを抽出して舞うのは自然かもしれない。 見てい…

素謡『安達原』in「保親浦声会」(浦田保親師社中会)@京都観世会館 2月14日

久々の京都観世会館。わけもなくうれしかった。 午前10時に始まり午後6時に終了予定の浦田保親師の社中会、私は12時頃に観世会館に到着、午後5時すぎに退出した。最後まで居たかったのだけれど、長丁場と夜公演に耐える自信が最近とみになくなっている。ただ…

市川雷蔵の冨樫 in 武智鉄二演出『勧進帳』@日生劇場 1964年1月

配役・スタッフは以下(by 「歌舞伎データベース」)。 配役 武蔵坊弁慶 = 坂東鶴之助(4代目) 源判官義経 = 市川猿之助(3代目) 富樫左衛門 = 市川雷蔵(8代目) 亀井六郎 = 市川団子(4代目) 片岡八郎 = 中村太郎(2代目) 駿河次郎 = 澤村六郎(2代目) 常陸坊海尊…

観世清和師シテの『葛城』in「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月10日

この日の演者は以下。 シテ 葛城山の女 観世清和 葛城明神 ワキ 旅の山伏 福王茂十郎 ツレ 山伏 是川正彦 山伏 中村宜成 アイ 里人 松本 薫 小鼓 大倉源次郎 大鼓 河村 大 太鼓 前川光長 笛 杉 市和 後見 林宗一郎 杉浦豊彦 地謡 河村和晃 大江泰正 深野貴彦…

謡本百冊を入手!

それもメルカリで。おそらくは故人の遺品整理をされていた方の出品だと思う。たまたまスキムしていた折に発見。これも何かの縁と感じて注文。実際にこの数の謡本が一挙に届いた折には、ただただ感激した。 主要な謡曲を網羅しているわけではないけれど、恐ら…

大江又三郎師シテの古式ゆかしい能『鶴亀』in「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月10日

一つ前の記事に引用した「銕仙会」能楽事典の『翁』に以下のような解説があった。 この(『翁』の)直後に引き続いて能が演じられる場合、囃子方や地謡は舞台に残り、そのまま能を始めます。この形式を「翁附(おきなつき)」といい、きわめて祝言性の高い、…

片山九郎右衛門師がシテの能『翁』in「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月10日

昨年の1月例会の『翁』は観世流宗家の観世清和師が翁、千載は大江広祐師、三番三は茂山茂師のお三方。小鼓の頭取は大倉源次郎師、大鼓、石井保彦師、笛、森田保美師、太鼓、前川光範師だった。このブログ記事にしている。 さて本年の『翁」、まず演者一覧を…