yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

能・狂言

能学のお誘い「Let’s go to Nohgakudo 〜タダで能楽を見よう〜」が秀逸

「こっこ」さんという方が運営される能楽サイト。能を見るようになってから公演情報を得るのに、毎日のようにお世話になっている。つい先ごろHPがあるのを発見、リンクしておく。なんと、2003年から続けておられるんですね。感謝です。 nohgaku.fan.coocan.j…

次の世代を意識した『一角仙人』in 「MUGEN能」@京都観世会館10月17日

「MUGEN」は「夢幻」と「無限」とを掛け合わせた意味を持っているのだと、観劇中にやっと気付いた。「無限」の方が今ひとつピンと来なかったのだけれど、林宗一郎師の演能前の「『親子』がテーマになっている」との解説で、能の家での子々孫々、無限につなが…

彩り豊かな「MUGEN∞能」公演@京都観世会館 10月17日

「MUGEN∞能」を拝見するのは初めて。そうか、こういう感じなんだと納得した。今回は狂言、それも東西の狂言との競演。加えて大阪陣の大槻文蔵師を迎えてのもの。能の方も東京の坂口貴信師が加わっている。つまり、東西の能楽師たちの相乱れての競演とい…

浦田保浩師シテの能『羽衣』in「能楽チャリティ公演~祈りよとどけ 京都より」@ロームシアター 9月25日配信、再配信は10月12日まで

概要は人口に膾炙しているので割愛する。演者一覧は以下。 シテ 天女 浦田保浩 ワキ 漁師白龍 小林努 笛 森田保美 小鼓 曽和鼓童 大鼓 谷口正壽 太鼓 井上敬介 地謡 大江泰正 宮本茂樹 橋本光史 浦部幸裕 吉浪壽晃 河村和重 井上裕久 河村晴久 後見 林宗一郎…

片山九郎右衛門師シテの『大会』in 「能楽チャリティ公演~祈りよとどけ 京都より」@ロームシアター 9月25日配信、再配信は10月12日まで

9月25日にネット配信された「能楽チャリティ公演~祈りよとどけ 京都より」。能2本と狂言1本の構成。 最初にシテ方の片山九郎右衛門師と小鼓方の吉阪一郎師の対談、2本目の『大会』の舞台前に片山九郎右衛門師と舞台美術監督の前原和比古氏(京都舞台美術…

とても斬新でめっぽう楽しい創作能?『いたりきたり』@金剛能楽堂 10月4日

終始笑いっぱなし。とても気持ちの良い笑い。狂言と能、それに日舞のいいとこ取り。笑いも狂言的−—つまり高いところから見下ろすようなものではなく、ごくごく普通の人間たちが抱える日常的、おバカなトラブルを、舞台と客席が一緒に笑いあうという体裁を採…

今月(10月)の観劇予定

能楽で予定しているものは、「逸青会」、「MUGEN能」、「アスニー・コンサート悠」、それに京都観世能の第一部である。文楽は嬉しいことに31日から「錦秋文楽公演」と銘打ってのフル公演が開催される。躍り上がりたいほどにうれしい。ほぼ一年ぶり。演目は以…

「霜(そう)乃会」公演@HEP HALL 9月29日昼の部

異分野のコラボといっても「古典芸」という共通項で結成された若手芸能者の会。見るのは初めてである。チラシとサイトに掲載された出演者一同の写真をアップしておく。 以下が当日の演目。 浪曲《比良八荒 ひらはっこう》 出演:京山幸太 (曲師)一風亭初月…

「すはま会」(第三回)@河村能舞台 9月22日

林宗一郎師と林同門会主催の催し。内容と演者は以下の通り。 ★お話し 林宗一郎 ★独吟 「隅田川」 河村晴道 ★仕舞 「松虫」キリ 林宗一郎 ★仕舞 「楊貴妃」 河村和貴 ★仕舞 「藤戸」 松野浩行 仕舞の地謡方: 國長典子、河村和貴、林宗一郎、松野浩行、樹下千…

「謡語り舞舞台 平家物語」(7月延期分)@(新開地)喜楽館 9月21日

「謡と仕舞と語りで綴る『平家物語』」と副題がついている通り、平家の隆盛から滅亡までを九章仕立てでの「語り・舞」で見せる試みである。各章のはじめに現代語での解説があり、続いて平家の原文を使ってのハイライト部の朗読と仕舞が続くという構成になっ…

片山九郎右衛門師シテの能『屋島』in 「能を楽しむ会」@京都観世会館9月12日

『屋島』は以前二回フル能で見ている。一度目は味方玄師のもの、二度目は林宗一郎師のもので、いずれも修羅道に堕ちた義経の苦しみとそれを補って余りある武勇の煌めきがリアルに描出されているのに感動した。林宗一郎師シテのものは当ブログ記事にしている…

片山九郎右衛門師・味方玄師の「二人猩々」が楽しい『猩々乱 双之舞』in 「京都能楽養成会 第三回研究発表会」@金剛能楽堂 9月14日

金剛流と観世流との合同研究発表会、最後を飾ったのが片山九郎右衛門師と味方玄師共演の袴能『猩々乱』。来月25日の「京都観世能」でも二人シテで舞われる。大鼓、笛は同じ演者が演奏されるので、本番リハーサルを兼ねてのもの? シテが一人のものは味方玄師…

リモート『神舞』がステキだった@「アートにエールを[伝統芸能]」

こういう「リモート」は初めてだった。以下に演者のスクリーンショットを撮ったものをあげておく。試みとして、とても興味深かった。 「銕仙会」「梅若会」系の演者の方々だと思う。東京を中心に活動されている能楽師の方々なのであまり馴染みがなかった。 …

橋本忠樹師シテの『殺生石』@京都観世会館 8月23日

狐が主人公の能作品らしく、駆け抜けるようなスピードで終結する。でも狐が消え失せたあとには、天皇の寵姫にまで上り詰めた妖狐の妖しい残り香が漂っている。美女が実は妖怪だったわけであるけれど、女性の嫋やかさというよりも、男性的強靭さが優っている…

河村晴道師シテの能『梅枝』@京都観世会館 8月23日

この日は11時始まりで能3本に狂言1本のインテンシブな構成。ただ、前日にかけての東京遠征で少々体調を崩してしまい、2本目の能『梅枝』からの観賞になった。チラシ表・裏を貼っておく。演者はこれを参照していただきたい。 始まった当初はまだ頭がボーッと…

VR能『攻殻機動隊』@世田谷パブリックシアター 8月21日−−能と『攻殻機動隊』の融合は成功していたか?

「実験」と実舞台の乖離 あまりにも暗い舞台 役者の影が薄い 出演者(役者)の想い 台本がストーリー追いにこだわり解説調 課題は? 能を若い世代にもっと浸透させたい! 海外ではどういう反応が返ってくるか? 新作能の難しさ 成功する新作能にするには 今…

悲劇の貴公子重衡の達観(能『千手』)と、韋駄天vs足疾鬼のウルトラCジャンプ合戦(『舎利』)に癒された一日 in 「京都観世会五月例会 代替公演」@京都観世会館 8月13日

本来なら11時開演だったところ、2時間あとにずらしたスタート。元のプログラムにも変更が。能一本と狂言がカットされていた。それでも三本の能演目ですよ。すごいとしか言いようがない。幸運なことに抽選に当たったので、踊る心を抱えて出かけた。期待以上…

舞台全てが若々しくステキだった「観世青年研究能」@京都観世会館 8月9日

お若い能楽師の方々の清新な能舞台。この息苦しいコロナ禍下で、爽やかな風が吹き抜けた感があった。しかもとても熱気に溢れていて、パワーをいただけた。さすが京都観世である。若手の方々もこの実力。能二本に狂言が一本という通常の構成だった。三密を避…

9月の観劇予定

すべての演劇公演には、依然として厳しい状況が続いている。 しばらくは東京遠征ナシの予定なので、歌舞伎観劇はない。とても残念で、口惜しい思いは募るのではあるけれど。特に花形の活躍が報じられる8月歌舞伎の情報を知るにつけ、行きたい、観たいという…

「集杉会春季大会 杉浦元三郎七回忌追善」@京都観世会館 7月28日

元は4月29日開催予定だった公演の延期公演。このところ立て続けに延期された社中会と正規公演が公開されているけれど、これもその一環である。 社中会は、できうる限りすべて見ようと決意している。というのも、コロナの影響で京都観世会例会、片山定期能は…

「喜謡会 合同大会」(観世喜正師社中会)@京都観世会館 7月23日

東京の「観世流九皐会」を主催される観世喜正師の社中会。東京他の社中のお弟子さんたちが集結した会である。私は九皐会のホームグランドである矢来能楽堂にも行ったことがないので、興味津々で出かけた。以下に「九皐会」の解説をWikiから借用させていただ…

味方玄師の『胡蝶』が魅惑的だった!in 「片山定期能7月公演」@京都観世会館 7月19日

以下が当日の演者一覧と概要。 前シテ 里女 味方玄 後シテ 胡蝶の精 味方玄 ワキ 旅僧 福王知登 ワキツレ 従僧 中村宣成 ワキツレ 従僧 是川正彦 アイ 一条辺りの者 網谷正美 笛 杉信太朗 小鼓 曽和鼓堂 大鼓 谷口正壽 太鼓 前川光範 後見 小林慶三 片山伸吾…

さすがに巧者の舞–−青木道喜師シテの『班女』の舞「京都観世会六月例会」@京都観世会館 6月28日

今回の青木道喜師シテの『班女』はアイ(狂言方)のでる冒頭部がカットされていた。コロナ禍の影響で上演時間の短縮を余儀無くされていたからで、苦肉の策にせよ、狂言方を始め、他の演者の方々も口惜しい思いをされたことだろう。とはいえ、観客のほとんど…

四ヶ月ぶりの能公演が心底うれしかった!

京都観世会の六月例会。定員を200名程度に抑えるとのことで、すでに例会チケットを持っている者のみ応募可能。応募者多数の場合は抽選とのこと。私は一年分の例会チケットを購入していたので、なんとか応募でき、幸運なことに入場整理券(ハガキ)が当たった…

7月観劇予定

能観劇、7月も能公演は中止・延期になっているところが多い。とはいえ、京都観世会の例会公演は復活しつつある。ただ、観客数の制限のため、抽選になっている。果たして当たるのかどうか、未だやきもきしている最中である。 「片山定期能」も整理券が必要と…

味方玄師の仕舞「鍾馗」<きょうの能楽師>仕舞編#4

仕舞リレーの四番目にやっと登場された味方玄師。YouTubeサイトをリンクしておく。 www.youtube.com ここに付いた味方玄師の曲紹介が以下。 「鍾馗」とは人の名前。中国・唐の時代、病に伏した玄宗皇帝の夢に現れ病鬼を退治したことから、神として祀られまし…

片山九郎右衛門師の仕舞「小鍛冶」in<きょうの能楽師>仕舞編1

YouTubeのサイトをリンクしておく。 www.youtube.com 詞章は「郡山の宝生能楽会」のサイトからお借りする。 シテ 「天下第一の。 地 「天下第一の。二つの銘の御剣にて。四海を治め給へば。 五穀成就も此時なれや。即ち汝が氏の神。稲荷の神体小狐丸を。 勅…

<きょうの能楽師>素謡「高砂」リレー by 京都観世会能楽師の方々

この企画を今日まで知らなくて、やっと先ほど第十の謡まで聴き終えた。一覧を見るには以下のサイトにアクセスください。 www.youtube.com 「走者」一覧は以下。敬称略。 第一走者 片山九郎右衛門 第二走者 浦田保親 第三走者 大江信行 第四走者 林宗一郎 第…

山本哲也師と谷口達志師との鼎談@大槻能楽堂 in [自主公演能×TTR 能プロジェクト YouTube能楽公演]

TTR公演を見たのは昨年の7月の湊川神社神能殿での公演以来。その時のフル能が『善界』というかなり退屈なもので、かなりがっかりした。ただ、片山九郎右衛門師の舞囃子「井筒」の素晴らしさがそれを補ってあまりあった。記事にしているので、リンクしておく…

半能『葵上』大槻能楽堂自主公演能x TTR能プロジェクトYouTube 能楽公演@大槻能楽堂 ライブ配信 4月25日

舞台に先立って斉藤信輔師の解説があった。ここでは銕仙会の『能楽事典』より概要をお借りする。半能なので後半部からになる。 前半 光源氏の正妻となった左大臣の娘・葵上は、最近物の怪に悩まされていた。物の怪の正体を知るべく院の臣下(ワキツレ)が照…