yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

能・狂言

観世清和師シテの『葛城』in「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月10日

この日の演者は以下。 シテ 葛城山の女 観世清和 葛城明神 ワキ 旅の山伏 福王茂十郎 ツレ 山伏 是川正彦 山伏 中村宜成 アイ 里人 松本 薫 小鼓 大倉源次郎 大鼓 河村 大 太鼓 前川光長 笛 杉 市和 後見 林宗一郎 杉浦豊彦 地謡 河村和晃 大江泰正 深野貴彦…

謡本百冊を入手!

それもメルカリで。おそらくは故人の遺品整理をされていた方の出品だと思う。たまたまスキムしていた折に発見。これも何かの縁と感じて注文。実際にこの数の謡本が一挙に届いた折には、ただただ感激した。 主要な謡曲を網羅しているわけではないけれど、恐ら…

大江又三郎師シテの古式ゆかしい能『鶴亀』in「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月10日

一つ前の記事に引用した「銕仙会」能楽事典の『翁』に以下のような解説があった。 この(『翁』の)直後に引き続いて能が演じられる場合、囃子方や地謡は舞台に残り、そのまま能を始めます。この形式を「翁附(おきなつき)」といい、きわめて祝言性の高い、…

片山九郎右衛門師がシテの能『翁』in「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月10日

昨年の1月例会の『翁』は観世流宗家の観世清和師が翁、千載は大江広祐師、三番三は茂山茂師のお三方。小鼓の頭取は大倉源次郎師、大鼓、石井保彦師、笛、森田保美師、太鼓、前川光範師だった。このブログ記事にしている。 さて本年の『翁」、まず演者一覧を…

羽生結弦選手の一貫したテーマを結晶させた『天と地と』in「フィギュアスケート全日本選手権男子フリー」@長野市スポーツアリーナ・ビッグハット 12月26日

今回のフリーの『天と地と』は、以下の2つが達成されていた点で、羽生結弦選手の今までの集大成だと感じた。 1.「天と地」は羽生結弦選手の演技を貫くテーマ 2. 和/洋のアマルガムが軸 1.「天と地」は羽生結弦選手の演技を貫くテーマ (1) 『天と地のレクイ…

復曲能『篁』プレ公演 @京都観世会館12月23日

この曲については先月(11月)7日の「奈良しば能」で西野春雄氏が言及されていた。この「しば能」で演じられた『高安』も西野春雄氏監修での復曲上演で、演能前の解説が非常に丁寧で、しかもわくわくするほどおもしろかった。今回も演能前に十分程度の解説を…

シテとツレの駆け引きが印象的だった井上裕久師と大江泰正師の能『通小町』in「京都観世会十二月例会」@京都観世会館 12月20日第二部

この京都観世会の納会は二部構成になっていて、コロナ禍での例会公演に倣い、応募して当選した人だけ「観劇権」を確保できるようになっていた。しかもすでにチケットを持っている人だけが応募できる。今回はラッキーなことに、一部、二部ともに当選だった。…

浦田保親師、浦田保浩師、そして林宗一郎師の仕舞三番が凛々しくも美しかった「杉浦定期能」@京都観世会館12月19日

前日の「petit能」と、翌日の京都観世会例会に挟まれたこの日、体調が思わしくなかったし、コロナ感染が心配だったので直前まで迷いに迷った末、出かけた。前売り券を持っていたこともある。でもやめるべきだったと後悔している。 能『清経』は以前に林宗一…

「冷えたる美」の具現化がみごとだった味方玄師シテの能『龍田 移神楽』in「京都観世会十二月例会 納会」@京都観世会館12月20日第一部

以前にも京都観世会で3回ばかり『龍田』を見ている。直近は昨年9月の河村浩太郎師シテの「林定期能」公演。若々しい演者と華やかな衣装がビジュアル度の高い舞台を創り上げていた。当ブログ記事にしている。 www.yoshiepen.net 昨日の京都観世会納会のチラ…

林宗一郎師の鮮やかな糸さばきに見惚れた能 『土蜘蛛』 in「KYOTO de petit 能」@京都観世会館12月18日

文化庁主催、京都府と京都市教育委員会後援の企画。「90分で能観劇」3回シリーズの第一回公演。人間国宝の大倉源次郎師がサポートされた公演だと公演前の大倉源次郎師のお話から推察している。文化庁が京都に移転する本年、2020年、コロナもあって遅れてい…

ポストモダン的終幕が心に残る片山伸吾師シテの『野守』in 「片山定期能 4月公演」(延期公演)@京都観世会館 12月13日

印象に強く残ったのが終幕部。想いを断じるかのような唐突ともいえる終わり方。度肝を抜かれた。さすが世阿弥、こういうまるでポストモダンを思わせる終止符の打ち方をやってのけたんですね。心底、打たれました。降参です。まさに時代の先を行っていた世阿…

アンドロジナス的杜若の精が素晴らしかった片山九郎右衛門師の『杜若 恋の舞』in 「片山定期能4月公演(延期公演)」@京都観世会館 12 月13日

橋掛かりに登場したそのときから、常より一層際立った圧倒的存在感のあるシテ、片山九郎右衛門師。あの有名な業平の歌、「唐ころも、着つつ馴れにし妻しあれば、はるばる来ぬる旅をしぞ思う」を吟じる。これは「カキツバタ」を句に読み込んだもの。里女とは…

舞踊家 伊藤道郎の先見性 「異国と格闘した日本人~舞踊家 伊藤道郎」(プレミアムカフェ 2007年)

先日の再(再)放送を録画していた。それも今年の7月だったかに放送のもの。おそらく反響が大きくて、さらに再放送になったと思われる。その内容を引用する。 ハイビジョン特集 異国と格闘した日本人芸術家 夢なしにはいられない君 ~舞踊家 伊藤道郎の生涯…

浦田保親師シテの能『鉄輪 早鼓』in 「京都観世会11月例会 第二部」@京都観世会館 11月22日

まずこの『鉄輪』が使われた公演チラシの表裏をアップしておく。 当日の演者と観世会サイトにアップされていた「解説」を以下に。 シテ 都の女 浦田保親 女の怨霊 浦田保親 ワキ 安倍晴明 小林 努 男 岡 充 アイ 社人 茂山逸平 笛 赤井啓三 小鼓 林吉兵衛 大…

片山九郎右衛門師シテの『半蔀』in 「京都観世会11月例会 第二部」@京都観世会館 11月21日

サイトに掲載されていた演者一覧、加えて演目解説が以下である。 <演者一覧> シテ 夕顔・夕顔の霊 片山九郎右衛門 ワキ 僧 福王知登 アイ 所の者 茂山忠三郎 笛 杉 市和 小鼓 成田達志 大鼓 河村 大 地謡 樹下千慧 大江広祐 河村和貴 田茂井廣道 河村晴道 …

番外仕舞の醍醐味を味わえた三つの仕舞 in「秋の碧道会」(田茂井廣道師の社中会)@河村能舞台11月15日

社中の者ではないのに厚かましくもお邪魔させていただいた。番外仕舞がお目当て。林宗一郎師の「碇潜」、味方團師の「放下僧」、そして田茂井廣道師と河村和晃師の「舎利」が素晴らしかった。 林宗一郎師の「碇潜」は歌舞伎でいえば『義経千本桜』の「碇知盛…

12月の観劇予定

能は制限が緩くなってきているのがうれしい。初週の井上定期能は浅井通昭師シテの『葛城』があるのが楽しみである。 翌日の林宗一郎師主催の「すはま」会も楽しみにしている。なにしろ林同門会の錚々たる能楽師の方々打ち揃っての仕舞のオンパレード。もとも…

「幽花会秋季大会」(片山伸吾師社中会)の能『井筒』のシテ、小鼓の方がよかった!

こちらのシテは片山伸吾師社中の上田徹雄氏、小鼓は久田松月会社中の竹中智泰氏が務められた。シテの上田徹雄は『鵜飼』のシテをされた木村氏と似たような年代の方?先日奈良の「しば能」の西野春雄氏の講演ではこの『井筒』とそのカウンターパートとでもい…

「幽花会秋季大会」(片山伸吾師社中会)での社中の方の能『鵜飼』がすばらしかった!

『鵜飼』のシテを務められた木村厚氏は2017年の幽花会では『屋島』を、昨年の幽花会では『融』のシテを演じられた。このブログの記事にしている。昨年のものをリンクしておく。 www.yoshiepen.net 社中会での能のシテは年配女性がされることが多いのだけれど…

百花繚乱の「吉阪若葉会」、片山九郎右衛門師と林宗一郎師の舞台に感激@京都観世会館 11月1日

大蔵流小鼓方、吉阪一郎師の社中会は、眼福と耳福だった。錚々たる京都観世会能楽師の方々の「支援」を受けて、吉阪師のお弟子さんたちの舞台がより一層輝いておられた。私がこの3年に渡ってお邪魔させていただいている「若葉会」。今年はコロナの影響で開催…

青木道喜師シテの繊細かつ大胆な舞が光る『山姥 雪月花之舞』in 「京都観世能」(第一部)@京都観世会館 10月25日

今回の「京都観世能」は一部と二部とに分かれていて、それぞれが3時間余りというプログラムになっていた。「コロナ禍を組み伏せる」という強い意思を両方の部の演目構成に感じた。加えて、この疫病にいかに向き合うかというという難問に、演者各自が答えを…

片山九郎右衛門師・味方玄師二人シテの『猩々乱 双之舞』in「京都観世能」@京都観世会館10月25日

このリハーサルを先月の「「京都能楽養成会 第三回研究発表会」(@金剛能楽堂)で見ている。その折にアップした記事が以下である。 www.yoshiepen.net やはり衣装を、それもとびきり豪華な衣装をつけての本舞台は圧倒的な魅力と迫力があった。 演者一覧と京…

能学のお誘い「Let’s go to Nohgakudo 〜タダで能楽を見よう〜」が秀逸

「こっこ」さんという方が運営される能楽サイト。能を見るようになってから公演情報を得るのに、毎日のようにお世話になっている。つい先ごろHPがあるのを発見、リンクしておく。なんと、2003年から続けておられるんですね。感謝です。 nohgaku.fan.coocan.j…

次の世代を意識した『一角仙人』in 「MUGEN能」@京都観世会館10月17日

「MUGEN」は「夢幻」と「無限」とを掛け合わせた意味を持っているのだと、観劇中にやっと気付いた。「無限」の方が今ひとつピンと来なかったのだけれど、林宗一郎師の演能前の「『親子』がテーマになっている」との解説で、能の家での子々孫々、無限につなが…

彩り豊かな「MUGEN∞能」公演@京都観世会館 10月17日

「MUGEN∞能」を拝見するのは初めて。そうか、こういう感じなんだと納得した。今回は狂言、それも東西の狂言との競演。加えて大阪陣の大槻文蔵師を迎えてのもの。能の方も東京の坂口貴信師が加わっている。つまり、東西の能楽師たちの相乱れての競演とい…

浦田保浩師シテの能『羽衣』in「能楽チャリティ公演~祈りよとどけ 京都より」@ロームシアター 9月25日配信、再配信は10月12日まで

概要は人口に膾炙しているので割愛する。演者一覧は以下。 シテ 天女 浦田保浩 ワキ 漁師白龍 小林努 笛 森田保美 小鼓 曽和鼓童 大鼓 谷口正壽 太鼓 井上敬介 地謡 大江泰正 宮本茂樹 橋本光史 浦部幸裕 吉浪壽晃 河村和重 井上裕久 河村晴久 後見 林宗一郎…

片山九郎右衛門師シテの『大会』in 「能楽チャリティ公演~祈りよとどけ 京都より」@ロームシアター 9月25日配信、再配信は10月12日まで

9月25日にネット配信された「能楽チャリティ公演~祈りよとどけ 京都より」。能2本と狂言1本の構成。 最初にシテ方の片山九郎右衛門師と小鼓方の吉阪一郎師の対談、2本目の『大会』の舞台前に片山九郎右衛門師と舞台美術監督の前原和比古氏(京都舞台美術…

とても斬新でめっぽう楽しい創作能?『いたりきたり』@金剛能楽堂 10月4日

終始笑いっぱなし。とても気持ちの良い笑い。狂言と能、それに日舞のいいとこ取り。笑いも狂言的−—つまり高いところから見下ろすようなものではなく、ごくごく普通の人間たちが抱える日常的、おバカなトラブルを、舞台と客席が一緒に笑いあうという体裁を採…

今月(10月)の観劇予定

能楽で予定しているものは、「逸青会」、「MUGEN能」、「アスニー・コンサート悠」、それに京都観世能の第一部である。文楽は嬉しいことに31日から「錦秋文楽公演」と銘打ってのフル公演が開催される。躍り上がりたいほどにうれしい。ほぼ一年ぶり。演目は以…

「霜(そう)乃会」公演@HEP HALL 9月29日昼の部

異分野のコラボといっても「古典芸」という共通項で結成された若手芸能者の会。見るのは初めてである。チラシとサイトに掲載された出演者一同の写真をアップしておく。 以下が当日の演目。 浪曲《比良八荒 ひらはっこう》 出演:京山幸太 (曲師)一風亭初月…