yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

バレエ・ダンス

パリ・オペラ座のドキュメンタリー映画『新章 パリ・オペラ座 ~特別なシーズンの始まり』

GAGAによる1分47秒のCMサイトは以下。 gaga.ne.jp 新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックにおけるパリ・オペラ座のバレエダンサーたちの葛藤の日々と、新エトワール誕生までの軌跡を追ったドキュメンタリー。GAGA動画に付いた解説は以下である。 …

パリ・・オペラ座バレエシネマ『シンデレラ』@神戸国際松竹 12月28日

YouTubeにパリ発の動画が上がっていて、2時間超えの公演が鑑賞可能である。おそらく期限があるだろうけれど、リンクしておく。私も気になった場面を見直した。 www.youtube.com よく知られたペロー作の童話『シンデレラ』にプロコフィエフが曲をつけた。そ…

羽生結弦選手、絶対王者の演技 in「全日本フィギュア選手権2021」@さいたまスーパーアリーナ12月26日

最初の4アクセルジャンプ。こらえてのグッと踏みとどまる演技。美の乱れはない。あらかじめ想定されていたかのような流麗な流れの一環にすらみえる。4Aに全身全霊で立ち向かってきた長い時間が透けて見える強い「念」の入ったジャンプ。それなのに不思議と自…

ストイシズムがもたらす究極美を具現化した!羽生結弦選手のSP演技in「全日本フィギュア選手権2021」@さいたまスーパーアリーナ

「戦士」羽生結弦選手。戦士としての過激性。それをcertifyする禁欲。それを形にすると羽生結弦選手の演技に行き着くのかもしれない。醸し出される美は繊細でいて、どこか冷徹なまでに自己完結的である。孤高の戦士の趣がある。羽生結弦選手の孤独なそして長…

チューリヒ・バレエ団『冬の旅』with マウロ・ペーター(テノール)@チューリヒ歌劇場(スイス) NHK BS 9月19日放送

録画していたものを今頃になって見ている。 先日池田のマグノリアホールで『冬の旅』全曲をテノールの谷浩一郎氏が歌われるのを聞く機会があった。『冬の旅』といえばディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのものを毎日のように聞いていたことがあり、バ…

「バレエの美神2021」@東大阪市文化創造館大ホール 10月11日

このガラを主催、ダンサーたちを海外から招聘した光藍社の公演紹介は以下。 百花繚乱!今こそ観たい旬を極めるダンサーたちが紡ぐ、新たなる伝説 1992年~96年開催の「オールスター・バレエ・ガラ」に続き、1999年から開催した「バレエの美神(ミューズ)」は、…

ピアニスト福間洸太朗が伴奏した羽生結弦選手の「バラード第1番」

『Number PLUS 2019-2020シーズン総集編号』にピアニストの福間洸太朗が再演された『バラード第1番』について語った記事(石井宏美著)がアップされている。 number.bunshun.jp 羽生結弦選手と福間洸太朗さんとのコラボに、まず驚いた。以下の箇所。 2015年…

銀河に達した羽生結弦選手の「Blinding Lights (by The Weeknd)」ソロ部 in「スターズオンアイス2021」4月25日@横浜アリーナ

YouTube にアップされた4分ばかりの映像に釘付けになってしまった。なんということ!羽生結弦選手の過去・現在・未来が詰まった映像だった。既視感がありつつも、未知の領野も感じた。 4分ばかりの動画、Blinding Lightsでの彼のソロ部、羽生結弦選手は天体…

羽生結弦選手の「フィギュアスケート世界選手権2021」のSPでの選曲「Let Me Entertain You」に感動

やはりそうきたか!というのが第一印象。「フィギュア世界選手権2021」(@ストックホルム)でのSPの彼の演技を先ほど身終えた。興奮しつつもどこかに静謐を感じた。彼の精神力の強靭と信念の深さがバンとこちらの身を打つようだった。さらにこの一年余りの…

観劇予定の来日バレエ公演 (『ダンスマガジン』2021年2月号より)

『ダンスマガジン』2月号の「ステージガイド」に特集されていた今年来日予定のバレエ団一覧。 ヨーロッパ、アメリカ、もちろん日本でもバレエ公演が制限されてきているけれど、今年は少し明るいニュースが。少し無理をしても観劇したい。10以上のバレエ団が…

パリ・オペラ座バレエ・シネマ 『眠れる森の美女』 (2013年収録作)@神戸国際松竹 1月16日

2013年公演の収録。おそらく近年稀に見る完成度の高さゆえに代表舞台としてアーカイブ化されたのだろう。レベルの高さは凄まじいの一言。さすが世界最高峰のパリ・オペラ座!2013年といえばミルピエが抜ける前のパリ・オペラ座。この舞台の振付監督が彼だっ…

ロックと哲学の饗宴−−羽生結弦選手のSP「Let Me Entertain You」in「フィギュアスケート全日本選手権男子フリー」@長野市スポーツアリーナ・ビッグハット12月25日

羽生結弦選手のショートの「Let Me Entertain You」は初お披露目。内容は4年前のSPで選んだプリンスの「Let’s Go Crazy」を思わせるものだった。「Let Me Entertain You」の振り付けもジェフリー・バトル。でも今回はリモートなので、(推察するに)ほとん…

本郷理華さんの草薙素子!in 「フィギュアスケート全日本選手権女子フリー」@長野市スポーツアリーナ ビッグハット 12月27日

本郷理華さんの草薙素子!もう、驚嘆した!まさに草薙素子がそこにいたから。衣装も雰囲気も素子。発達した筋肉、肢体。しかし男性の筋肉質的なものではなく、フェミニンな柔らかさがある。新聞記事から拾った本郷理華さんの舞姿。 素子のことを最初に知った…

祈りの光で癒してくれる羽生結弦選手の「春よ、来い」in全日本フィギュアスケート選手権 エキシビション@長野ビッグハット12月28日

暗闇の中で舞う羽生結弦さん。果てしのない闇の中でもがき、弱り果てた人の心を照らす光のよう。滑り出しから終わりまで、「祈り」が羽生選手の身体から光となって放射していた。最後に天に向かって手をさしのべ、さらなる明かりを要請するかのようなポーズ…

羽生結弦選手の『春よ、来い』と『花は咲く』が甦って来た!

自衛隊歌姫 鶫真衣さんの歌を聴いていると、胸にこみ上げてくるものがあった。羽生選手が舞われた『春よ、来い』と『花は咲く』が甦って来た。YouTubeにアップされている『春よ、来い』動画を(いつまでかわからないけれど)リンクしておく。 羽生結弦 GP He…

使命感、それに揺るぎない自信がみなぎっていた羽生結弦選手の「SEIMEI」in 「四大陸フィギュアスケート選手権2020」@ソウル 2月9日

羽生結弦選手、まず男子史上初の「スーパースラム」、おめでとうございます!嬉しい。今回の「SEIMEI」、美しく、ダイナミックな演技は素晴らしかったけれど、なんといってもその安定感が印象に強く残った。 安定感 神官としての羽生結弦さん 音楽と演技次第…

受肉した青い炎−−羽生結弦選手の「バラード第一番」in「フィギュアスケート四大陸選手権男子SP」@ソウル2月7日

羽生結弦選手の闘志はみなぎって、あふれんばかり。曲は急遽変更したショパンの「バラード第一番」という自家薬籠中のもの。闘志は闘志でも、何か裡に秘めた形での闘志。色でいえば、赤や橙ではなく、「青い炎」(!)メラメラと燃え盛る青い炎。自らが青い…

ロイヤル・バレエ「コッペリア」in 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2019/20」@TOHOシネマズ西宮 1月26日

公式サイトからの情報が以下。 振付】ニネット・ド・ヴァロア 【音楽】レオ・ドリープ 【指揮】バリー・ワーズワース 【キャスト】 スワニルダ:マリアネラ・ヌニェス フランツ:ワディム・ムンタギロフ コッペリウス博士:ギャリー・エイヴィス 市長:クリ…

羽生結弦選手のエキシビション 「SEIMEI」in 「全日本フィギュアスケート選手権大会 2009年12月23日」@国立代々木競技場  すごいものを見てしまった!

表現者としての羽生結弦選手の面目躍如たる「SEIMEI」だった。おそらくフィギュア史上に残るであろう芸術的完成度の高い「SEIMEI」。興奮が醒めやらない。他の演者が(どれほどの演技をしようとも)有無を言わせず君臨する。そんなドラマを見せてくれた。感…

その気品の高さ、きらめきで「煌」の化身−−羽生結弦選手の目にも鮮やかな「秋によせて(Otonal)」 in「全日本フィギュアスケート選手権2019、男子ショート・プログラム」 12月20日@ フジテレビ

改めて、その美しさと力強さに感動。スポーツではこの二つは両立しないことが多いけれど、羽生選手の場合は完璧なまでの一致。 4年ぶりの全日本、全くぶれがなく、彼の自らの技への「信頼」が窺えた。強靭と美の混合態。それをごく当たり前のように、自然体…

NHK杯エキシビションでの羽生結弦選手の「春よ、来い」とアンコールの「オリジン」のコンビネーションは芸術作品!

点数を稼ぐのに集中しなくても良い場で思いっきり舞う。想いの丈を込めて。真っ白にピンクのさし色、かつフリル全開の衣装が美しい。こういうのが似合う男性スケーターは彼以外考えられない。アンドロジナス的な美を、その身体で、その演技で表現できるのは…

主演のヴィクトール・ポルスターの繊細が光る映画『Girl ガール』@シネリーブル神戸 7月20日

「トランスジェンダーの男性バレーリーナ」を主人公とする話と知った段階で、見たいと願っていた作品。公式サイトをリンクしておく。 webcache.googleusercontent.com また、Wikiの解説(なんとすでに出ていた!)にあった「キャスト」、「ストーリー」をお…

三部作「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン Within the Golden Hour / Medusa / Flight Pattern in「英国ロイヤル・バレエ・シネマ 2018-2019」@TOHOシネマズ西宮 6月30日

公式サイトをリンクしておく。 tohotowa.co.jp 最後の「フライト・パターン」は宅急便が届くので端折って退出。とりあえず振付のクリスタル・パイトのインタビューは聞いた。来週木曜日まで上映があるので出直してもいいのだけれど、そこまでの食指は動かな…

「残酷な天使のテーゼ」羽生結弦=碇シンジの残酷な世界が展開する「ファンタジーオンアイス神戸」(6月22日)のオープニング

ファンタジーオンアイス神戸オープニング、羽生結弦選手は『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマ曲、「残酷な天使のテーゼ」を使ったんですね。ToshIさんのボーカルで。あまりにもツボ!これ以上ない選択。碇シンジになりきった結弦さんに、興奮を抑えきれない…

羽生結弦選手の純な魂が光として放射していた現場「ファンタジー・オン・アイス 2019 幕張」@幕張メッセ 5月27日

最初の手を広げてしゃがんだポース。仏像のよう。美しい面差しに美しい身体。そしてそれを愛でるかのようなガラス玉の散りばめられた白いオーガンジーの上着。煌びやかなのに清楚。まさに羽生結弦という人そのもの。今までの衣装の中で最も羽生結弦という人…

マタ・ハリを演じたツィガンコーワの演技の繊細に打たれた 「オランダ国立バレエ団」の『マタ・ハリ』NHKプレミアムシアター 2019年5月20日(月)【5月19日(日)深夜】

以下がプロダクション。 ■演目:バレエ『マタ・ハリ』(全2幕) ■音楽:タリク・オリーガン ■振付:テッド・ブランセン ■出演: マタ・ハリ/マルガレータ:アンナ・ツィガンコーワ ルドルフ・マクラウド(マタ・ハリの夫):ケーシー・ハード キーペルト中…

表現者・芸術家 羽生結弦の作品「マスカレード Masquerade」in 「ファンタジー・オン・アイス2019 幕張」@幕張メッセ 5月27日

『オペラ座の怪人』の続編としての「マスカレード」 物語に仮託した意思 西洋を纏った「日本」の表現者 衣装が呼び覚ます連想 芸術家としての羽生結弦 『オペラ座の怪人』の続編としての「マスカレード」 「『オペラ座の怪人』の続編として、より進化したも…

ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』in 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/2019」@TOHOシネマズ西宮 5月17日

『Culture Whisper』での劇評によると、主役Kitriを演じていたNatalia Osipovaが最初の幕で跳躍の際に怪我をしてしまい、急遽高田茜が代役となったという。今季の『ドン・キホーテ』は二つプロダクションがあったようで、そこではMarianela NuñezがKitri役だ…

エキゾティシズムにあふれた『ラ・バヤデール』La Bayadère in 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19」@TOHOシネマズ西宮 1月18日

公式サイトからの内容、及びキャスト、そしてあらすじ 斜め上行くエキゾティシズムはOK? 見事に揃った「闇の王国」でのcorps de ballet 不揃いがロイヤル・バレエの個性? 優れた踊り手たち 公式サイトからの内容、及びキャスト、そしてあらすじ 以下、公式…

マシュー・ボーンIN CINEMAバレエ『シンデレラ』英国サドラーズ劇場にて収録@シネリーブル神戸11月22日

予想したものとまるで違っていて、かなり失望。いわゆる「シンデレラ」のお話というより、戦時下の男女の悲恋にハリウッド的色気を加味したバレエ作品といったほうがいいような。一応、映画のサイトにアップされていた情報をあげておく。 matthewbournecinem…