yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

錣太夫と咲太夫が光っていた「寺子屋の段」in「初春文楽公演」@国立文楽劇場1月19日

チラシ裏の配役表を再度アップしておく。 『菅原伝授手習鑑』の「寺入りの段」と「寺子屋の段」二段のみが上演された。個人的には「寺子屋」は好きではない。我が子を主のために差し出すというのに拒否反応が起きてしまう。同様に『先代萩』の「御殿の場」も…

敬宮愛子さまの歌に見る皇室の未来ーー宮中「歌会始」の皇族がた御製の歌に想う

「『天皇』が日本人にとっていかなる意味を持つのか、そしてそのあり方を保証してきた事象の一つが和歌であった」と私は以前のブログ記事に書いた。一昨年、鈴木健一著の『天皇と和歌 国見と儀礼の1500年』という刺激的な研究書に触発されてのものだった…

呂勢太夫が翁、靖太夫が千載、小住太夫と亘太夫が三番叟の語りを務めた「寿式三番叟」in「初春文楽公演 第一部」@国立文楽劇場1月19日

能『翁』を模倣した文楽の「三番叟」。翁が出てくる形で見るのはおそらく初めて。能の『翁』の形式をかなり踏襲していた。ただ、白式尉をつけて舞う翁の舞、黒式尉を付けて舞う三番叟の舞は省かれていた。さらに、抽象的な能の詞は、主要神社と祀られている…

『翁』と『難波』 in 「京都観世会1月例会」@京都観世会館 1月9日

京都観世会館1月例会の『翁』は、毎年脇能との組み合わせである。これが正統の方式。本年の脇能は『難波』。2020年は『養老』、2021年は『鶴亀』だった。ちなみに、2020年の『翁』シテは本年と同じく観世清和師、2021年の『翁』シテは片山九郎右衛門師だった…

杉浦豊彦師シテの能『蝉丸』in「京都観世会12月例会」@京都観世会館12月19日

昨年の京都観世会例会最後の公演。今頃になっての投稿。12月は少々鬱気味で、あまり筆が進まず自分でも自分を持て余し気味だった。 12月公演、例年混むのがわかっていたので、11時開演の50分前には会館に到着。正面席はほぼ埋まっていたものの、中正面はさほ…

1月観劇予定

能は京都観世会館1月例会。『翁』が新年最初の観劇になる。 シテを観世清和師。三番叟を茂山逸平師。八坂神社での奉納能(2017年1月3日)で茂山茂師が三番叟を舞われた『翁』を見たのがこの曲を見た最初だった。シテは金剛永謹師。予備知識ゼロで見たので、…

パリ・・オペラ座バレエシネマ『シンデレラ』@神戸国際松竹 12月28日

YouTubeにパリ発の動画が上がっていて、2時間超えの公演が鑑賞可能である。おそらく期限があるだろうけれど、リンクしておく。私も気になった場面を見直した。 www.youtube.com よく知られたペロー作の童話『シンデレラ』にプロコフィエフが曲をつけた。そ…

年頭雑感「世界に誇れる日本であって欲しい」

「失われた30年」と標榜されて久しい日本の「劣化」。あのGDP世界2位だった「繁栄」は今どこにもない。「失われた30年」はちょうど平成とかぶる。元旦に宮内庁、テレビ局が出した皇室ニュースでの天皇皇后両陛下の凛として柔和なお姿、敬宮愛子内親王殿下の…