2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
90分のお芝居。とてもcomfortableなひとときを過ごせた。まず観客の質の高さ。芝居が終わった後、部屋全体に連帯感のようなものが生まれていた。日本でも、アメリカでも味わったことのない快適さ。「よそ者」の私はちょっと泣きそうになった。アメリカでもゲ…
このお方、敵役を設定し、観客の「勧善懲悪」意識をくすぐるのが上手い。善の側に自らを置き、悪を懲らしめる大岡越前に自身をなぞらえている?まあ、都知事選ではそれが見事に成功したわけですけどね。悪代官はさしずめ前都知事のMや選挙に立候補したTなど…
着いた日はさすが疲れていたと見えて、パディントン駅そばに取ったホテル前のスーパーで、クレジットカードを忘れてしまった。朝、チャリングクロス駅まで来て気がつき、とって返したのだけど、道中最悪を予想して気が滅入った。スーパーでは保管していてく…
27日、正午過ぎの成田発ロンドン行きのブリティッシュ・エアウェイズ便に乗ったのだけど、機内で見た映画が興味深かった。その一つがこれ。日本では2015年3月に封切られたそう。地味な映画なので、あまり評判にならなかったのかもしれない。Wikiの解説が以下…
普通は無味乾燥な機内の安全の解説ビデオ。それが今度のBAでは面白いものになっていた。youtubeで、「British Airways safety video - director's cut」で検索すると見れる。動画リンクをこの記事にはアップできないようなので。「Business Inside」誌にその…
金春禅竹作だという。やっぱり。先週にみた『野宮』と非常によく似ていたから。特にシテの動きがあまりないところが。物語展開の面白さはほとんど感じられない。その分、シテの(ただ立っているだけの)身体が帯びているエネルギーが猛烈である。先日の味方…
以前から関心がないわけではなかったけれど、著書を読むところまでに至っていなかった白洲正子さん。ここしばらく能の舞台を頻繁に見るようになり、いやでも彼女の名に行き当ることが多くなった。随筆が優れているとか有名であるとか聞いてはいても、どこか…
先日、BSフジで「美空ひばり特集」をやっていた。運良く、途中から見ることができた。彼女の生まれた5月とか彼女が亡くなった6月とかではなく、意外な時期だったので、ぬかっていた。私の頓挫したプロジェクトの一つが「美空ひばり論」を本にすること。それ…
この日は冒頭に河村晴久さんの演目解説があった。踏み込んだ解説で、今まで知らなかったことが多かった。いただいたプリントの解説も役立った。この物語に登場する人物の歴史的な背景がわかり、実盛に対する同情が今までに増して強くなった。斎藤別当実盛は…
台風18号が接近中ということで、迷ったのだけど出かけた。予定では12時に始まり午後5時頃に終了ということだった。能が『実盛』と『野宮』の2本、それに狂言、『魚説法』と仕舞が6本の充実プログラム。ただ、『野宮』は最後まで見ていない。前場のみ見て、4…
この仕舞、元々は宗一郎さんのお父上、林喜右衛門さんが舞われることになっていたものだけど、喜右衛門さんは先月15日に亡くなられた。そういえば、先々月だったかの観世会館での公演でも宗一郎さんがお父上の代役をされておられた。林喜右衛門さんの仕舞、…
「徹子の部屋」に菊之助が出演。10月歌舞伎座で、インド叙事詩の『マハーバーラタ』を歌舞伎化した舞台に立つと話していた。観たいのは山々。でも松竹が海老蔵を囲い込んでいる間は松竹主催の歌舞伎は見ないと決めている。件のおばか役者、依然として「死人…
「宇高青蘭能之会」に出かけるのは初めて。そもそも金剛流の能をまともにみたのは先日の「大文字送り火能」とその前には「京都薪能」、そしてスタンフォード大学との共催だった「インターメディアとしての能」の三回のみ。「インターメディアとしての能」の…
九郎右衛門さんの山神、鬼気迫っていた。最後の「急」の舞い、テンポが速くなるにつれ舞いのペースも上がる。さらに煽るお囃子。ついて行くというより、むしろそれをリードする舞い。勢いがある。勢い余るかとみえて、きちんとコントロールされている。やが…
以下が番組のサイトからの情報。 富山の旧家で大量の浮世絵の版木が見つかった。版木は主に、幕末に活躍した歌川国芳のもので、国立歴史民俗博物館が中心になって分析・研究が進められた。発見を基に、総合芸術としての浮世絵の姿を明らかにする。出演者ほか…
「能楽大連吟」のオリエンテーションに参加してきた!能に敷居の高さを感じている人は、ぜひご参加あれ。謡を体験するまたとない機会。敷居も高くなさそうだった。フレンドリーな講師陣。彼らの直接の親切かつ丁寧な指導がいただけるまたとない機会。今年か…
この企画を最初に立てたのはギリシャ人演出家のミハイル・マルマリノス氏。賛同した人間国宝の能楽師、梅若玄祥さんが二役で挑み、他の能役者を巻き込んでの公演だった。昨日の公演、小鼓は人間国宝の大倉源次郎さん。この大淀町桧垣本地区は室町時代、囃子…
先日『パリ・オペラ座の人々』を終了日の前日に見たのだけれど、そのときに見た予告編で、この作品を是非とも見たいと思っていた。今日が公開初日。以下、オフィシャルサイトからのイントロダクション。 1886年、北米マサチューセッツ州の小さな町アマストで…