現代演劇
YouTube動画をリンクしておく。 www.youtube.com kinkybootsjpさんのtwitterでのお声がけで始まり、そして一つの形として実ったこの試み。ありがとうございます。彼女のメッセージ、「皆さまの心に、三浦春馬さんのローラの輝きがいつまでも残りますように」…
衝撃だった。まだ30歳ですよ! この方を見たのはたった一度、『ゲキ×シネ』連作の一つ、『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII』中で、これは2013年の「劇団☆新感線」舞台のシネマ版(@東劇2015年12月26日)だった。他の「有名」役者を圧倒して、三浦春馬さんの…
この趣向というかアイデアは、猿之助・染五郎(現幸四郎)歌舞伎の「あの二人が帰ってきた 東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」なんですね。歌舞伎版では歌舞伎でかかる常套芝居をパロディにしてコラージュにしていた。荒城版では荒城オリジナル芝居の幾つかを…
大衆演劇ではおなじみの「国定忠治」。虚実ない交ぜの様々なエピソードが展開する。清水次郎長と同じく、国定忠治については大衆演劇を見るまではほとんど知らなかった。あの桃屋のCMでの彼の「名ゼリフ」は知ってはいたのだけれど、その先に行っていなかっ…
またまた出ました「父殺し」のテーマ。勘太郎さん作だという。ご自身で一度演じて、今回は弟の蘭太郎さんに主人公を委ねた。もともと蘭太郎さんを想定して書いた脚本だとか。確かに、蘭太郎さんの方がこの狂四郎にニンが近い。勘太郎さんは役の芯に深く、鋭…
劇団荒城の「三番叟」が秀逸と聞き及んでいたけれど、実際の舞台はそれ以上だった。今までに見てきた大衆演劇での「三番叟」とはかなり違っていた。もっとも私が見てきたのは主として拠点が関西の劇団のもの。大抵は歌舞伎の、それも崩した形の「なんたら三…
映画、浪曲では有名な清水次郎長。旅芝居(大衆演劇)で頻繁に彼を主人公にした芝居を観るまで、ほとんど知らなかった。ましてや次郎長にまつわる(史実、フィクション取り混ぜた)人物群については全く知識がなかった。だから個別名が出てくるたびに慌てて…
悪女は二人。一人は和也さんが演じた妾のお染で、もう一人は千代さんが演じた芸者お駒。二人とも悪い女なんです。大店の主人、金兵衛(祐馬)に、千両もの大金をもらいながら、彼が「死ぬ」と大喜び。火葬場では一応嘆き悲しむふりをする。お染は死体の入っ…
のちに「会津の小鉄」と呼ばれるようになった浪速出身の侠客上坂仙吉と、新選組隊長近藤勇との馴れ初め、交友を描いている。もちろんフィクション。最初に「これは完全にフィクションです」というアナウンスがあった! 主たる配役:上坂仙吉を勘太郎さん、近…
座長勘太郎さんの解説によると、月太郎さんが建てた新作だそうで、この公演が(月太郎さんの誕生日公演を入れて)三回目だとか。私は中国古来の伝奇小説には疎く、もちろん『西遊記』もかじったことはない。だから舞台で見るのが新鮮だった。 問題は三蔵法師…
ぶっ飛んだ演出だった。元のストーリーは忘れてください。50分に収まるよう、端折り、組み替えてできた作品。それにしてもよくできていた。とてもわかりやすかった!真吾さんの「解説」・フォローのおかげかもしれませんが。 大きな流れは原作通りなのだけれ…
今月の劇団荒城はとにかくすごい!「10月の上演芝居、120本に挑戦!」っていうんですから。120本を30(日)で割ると毎日最低4本の芝居をかけなくてはならない。つまり、昼・夜部、それぞれ少なくとも2本の芝居をかけるということになる。信じられない!実際…
昼・夜の芝居替えで奮闘の劇団荒城。明日までは(荒城真吾総座長ではなく)勘太郎座長が仕切る舞台。その前週は真吾総座長が仕切っておられたらしい。明後日からは平常通りの「劇団荒城」に戻るとか。つまり、真吾さんが「大型新人」から総座長に復帰される…
公式サイトからのCMが以下。 直木賞作家・辻村深月の「ハケンアニメ!」が G2演出で遂に舞台化! アニメを熱くする仕事人たちの感動物語! 日本を代表する一大複合産業「アニメ」の裏側で起こる ハケン(覇権)争いに目が離せない! あらすじ:伝説の天才ア…
以下が公式サイト。情報が集約されているけれど、まだ十全ではないよう。それがなんともイマ(NOW) 風。 またゲネプロ映像がyoutubeに上がっている。 www.youtube.com 詳しい親切な解説もついている。 エンターテイメントステージ『GRIEF7』Sin#2(グリーフ…
劇団員はたった六人。それでもこのクオリティに、いつも頭がさがる。近いうちにパリ公演が予定されているとか。そういえば、座長の猿之助さん、数年前にはオペラ座(ガルニエ宮)で踊られたんですよね。日程が発表されれば、それに合わせてパリに行こうかと…
『銀のかんざし』は元々松竹新喜劇の作品。以前に他劇団で見てあらすじを書いている。それを参考にして、この日のものを以下に。 ところは京都。井戸掃除の職人(きらら)が仕事を終え、依頼主の借家長屋の家主(千鳥)と井戸端で話している。職人が銀のかん…
「劇団あやめ」を率いる姫猿之助座長は、あえて「ケレン」を主軸に据えている。それが他の旅芝居劇団とは一線を画するところ。もちろん他劇団もちらっとはやってみせるのだけれど、あくまでもそれは「脱線」としてである。 その点、姫猿之助座長は確信犯とも…
お芝居でも舞踊ショーでも失望することがない恋川劇団。今回も例外ではなかった。お芝居では特にそう。もともと『森の石松』を上演するはずが、純座長の体調が良くなくて、差し替えになったもの。東映の方々が五人応援に来ておられたので、本来の『森の石松…
「狂乱」というタイトルは劇団スケジュールで分かっていたのだけれど、それが「お夏狂乱」からきているとは!芝居が始まって「お夏」、「清十郎」の名が出てきて、初めて気づいた。 「お夏精十郎」の種になっているのは、姫路で実際に起きた事件。それが歌祭…
お芝居はタイトルは違っても大衆演劇でよく見るお芝居だった。詳しい内容は書けないので、ごく簡単に人物像を。 藤太郎 秋太郎に殺された男 秋太郎 一宿一飯の義理で藤太郎を殺めてしまうが、藤太郎故郷の母の元で藤太郎になりすまし「親孝行」することにな…
実際に舞台で見た人が羨ましい。圧巻の舞台だった。さすが、「芝居の『荒城』」!以下が演者一覧。あらすじを載せるのはご法度のようなので、割愛する。 柳生十兵衛 荒城真吾 長男 巽央(ソンオウ) 荒城勘太郎 次男 又右衛門 荒城月太郎 柳生宗矩 荒城照師 …
まさに不条理劇。そのエネルギーの甚大さに圧倒された。以下、主要な配役一覧。ただし、劇団は初見に近いので、誤っているかもしれない。ご容赦。 人斬り十左 真吾 親分 和也 せむし安 勘太郎 おまち 美夕 佐吉(おまちの弟) 蘭太郎 「劇団荒城」のお芝居を…
恋川純弥さんは私が大衆演劇をみるきっかけを作ってくれた役者さん。2009年1月の(恋川劇団桐龍座座長としての)新開地劇場公演がその最初だった。すでに9年経っているとは、感慨深い。2011年3月に突如として「引退」を表明され、劇団を出られた。最終公演の…
ミニショーはなく、お芝居から始まった。芝居はご存知、「遠山の金さん」。いまさらながらに純座長のうまさに唸らされた。東映の役者さん五人の応援があった。殺陣の専門家だけあり、立廻り部が迫力満点、加えて役者としてもさすがと思わされる演技で、彼ら…
「のぼる會」の合同公演なるもの。たつみ演劇BOXが主になっていると思っていたので、完全な肩透かし。「共演:座KANSAI、助演:たつみ演劇BOX in 『のぼる會公演』」との「副題」が付く。芝居は『森の石松』。芝居も舞踊も今まで見てきた中でも最低の部類。…
大衆演劇では十八番の『森の石松』。とくに「閻魔堂最期」はいくつもの劇団で見てきた。その中でもっとも印象的だったのは都若丸劇団のもの。もっともこれは舞台を見ていなくて、DVDでみたもの。死んだと見えた石松がまるでゾンビのごとく何度も「息を吹きか…
芝居と舞踊ショーの二部構成。ここでは夜にもお芝居が入る。池袋から乗った東武東上線の勝手がつかめず、お芝居には10分遅刻してしまった。張り出してある芝居リストは翌日からのもので、この芝居のタイトルがわからず。パターンとしてはよくある筋。 大店に…
驚いた。まだ26歳、心筋梗塞だったとか。あまりにもお若い。真っ先に浮かんだのが、大衆演劇の劣悪な興行体制。若い才能と未来のある役者さんをこういう形で失わないためにも、興行体制を考えるべきときにきているのではないでしょうか? 大衆演劇の興行体制…
劇団花吹雪の挑戦 役柄での工夫 演目の工夫 花吹雪の新しさ 芝居内容 舞踊ショーでの工夫 劇団花吹雪の挑戦 役柄での工夫 ここ数年の劇団花吹雪は新機軸を展開しているよう。昼夜でお芝居をかえるとか(普通は同じ芝居)、あるいは昼夜で役替えをするとか、…