yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第20回記念公演芦屋能・狂言鑑賞の会@芦屋ルナホール 11月29日

姿はスッキリと、声は朗々とで、長山耕三師シテの舞囃子「高砂」が頭抜けて良かった。二年前の京都・大阪での「大連吟」に参加して以来、この演目には想い入れがある。全体を覚えているので、思わず口をついて出てしまう。だから、うまい能楽師のものしか聞…

NHK杯エキシビションでの羽生結弦選手の「春よ、来い」とアンコールの「オリジン」のコンビネーションは芸術作品!

点数を稼ぐのに集中しなくても良い場で思いっきり舞う。想いの丈を込めて。真っ白にピンクのさし色、かつフリル全開の衣装が美しい。こういうのが似合う男性スケーターは彼以外考えられない。アンドロジナス的な美を、その身体で、その演技で表現できるのは…

羽生結弦選手の「自身が起点(オリジン)になる」という自負を感じたフリーの演技「Origin オリジン」in「フィギュアスケート グランプリシリーズ NHK杯」11月23日

プルシェンコ選手の「ニジンスキーに捧ぐ」は、ニジンスキーが一翼を担っていた「バレエ・リュス」を氷上に再現させる試みだった。そしてその試みは見事に結実していた。その「ニジンスキーに捧ぐ」を「オリジン」として氷上にこれ以上ない美しいスケーティ…

終幕に唐突感があった『江戸育お祭佐七(えどそだちおまつりさしち)』@歌舞伎座10月21日昼の部

江戸前の明るさと洒脱を期待したら、結構陰惨な場面があり驚いた。以下に歌舞伎美人」サイトから拝借した演者一覧、それにみどころをアップしておく。 お祭佐七 菊五郎 芸者小糸 時蔵 倉田伴平 團蔵 鳶の者すだれの芳松 権十郎 同 巴の三吉 坂東亀蔵 鳶重太 …

松緑の弁慶がカワイイ 御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)in「芸術祭十月大歌舞伎」@歌舞伎座10月21日昼の部

この狂言もおそらくは天皇皇后両陛下即位の礼を寿ぐという意味が込められた出し物だと思う。どこまでも明るく、めでたく、楽しい舞台に仕上がっていた。下書きで書いていたのに、一ヶ月近くすぎてのアップ。情けない。以下が公式サイトからの概要と演者一覧…

人生最初に見た能は『弱法師』だった?

懐古趣味はないのだけれど、「一体最初に見た能はなんだっか?」と考え込んでしまった。大学で六人だけの一軒家を使った寮に一年だけいたのだけれど、一年先輩が能学クラブに入っていた。仕舞やら謡の練習を毎晩していた。京都観世会館(?)での発表会に連…

能楽学会2019年度第18回大会@法政大学 (市ヶ谷キャンパススカイホール ボアソナード・タワー26階)10月19日

プログラムと会の流れは以下だった。 受付開始(10:00) ◇代表挨拶(10:30 ~10:35) 三宅晶子 ◇研究発表(10:35 ~11:15) 「〈嵐山〉間狂言考―能を補完する間狂言―」富山隆広氏 ◇トークセッション「お稽古の現在」(11:20 ~ 12:40) 〔司会〕横山…

12月観劇予定

歌舞伎は歌舞伎座の昼・夜と国立劇場の両方を見る予定。 歌舞伎座の昼の部の『たぬき』、児太郎と中車の組み合わせはまさにツボ。一昨年の『弥次喜多』での夫婦の再来である。児太郎の妾お染がどんな女になるのか、見る前から想像をたくましくしている。もの…

ジャンルを超えた吹奏楽器の共演「題名のない音楽会」 2019年11月2日(土)放送内容

興味深かったので録画しておいた。以下がテレビ朝日の公式サイトからの情報。 令和元年に放送55周年を迎えた「題名のない音楽会」。記念して行われたスペシャルコンサートの3回目の今回は令和のキーワードでもある「グローバルな日本」をテーマに国内外で人…

『心中天網島』in「11月文楽公演」@国立文楽劇場 11月8日昼の部

以下、公式サイトから。またチラシの表もアップしておく。 近松門左衛門=作 心中天網島 (しんじゅうてんのあみじま) 北新地河庄の段 天満紙屋内の段 大和屋の段 道行名残の橋づくし 呂勢太夫が病気のため欠場だった。心配である。 代理を津駒太夫さんが務…

幸四郎が全身全霊で演じるシネマ歌舞伎『女殺油地獄』@大阪ステーションシティシネマ 11月11日

昨年7月、大阪松竹座での録画。なぜか本公演を見逃してしまっている。以下が公式サイトからお借りしたスチール。 近松をこのように地元大阪で演じるのは、「弥次喜多」を東京で演じることと対(つい)にしている?つまり、上方の代表である近松物悲劇と江戸…

決め台詞「天河屋義平は男でござる」に痺れる「天河屋の段」in 『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』(八段目より十一段目まで)@国立文楽劇場 11月5日夜の部

「天河屋義平は男でござる」は大衆演劇(旅芝居)で度々耳にしていた。ただそれが『忠臣蔵』由来だったとは知らなかった。お恥ずかしい。言い訳をするなら、『仮名手本忠臣蔵』を通しで見たことがなかったため。そうなんですね、あの決め台詞はここから来て…

片山伸吾師社中会(令和元年幽花会秋季大会)での能『融』@京都観世会館 11月4日

非常に充実した社中会だった。さすが片山伸吾師の社中の方々。とくにこの能のシテを演じられた木村厚氏ほとんどプロといってもいいほどの巧さで、唸らされた。技術的なことだけでなく、主人公、融の置かれた環境と心理状態を描いておられるところに唸らされ…