2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
『オペラ座の怪人』の続編としての「マスカレード」 物語に仮託した意思 西洋を纏った「日本」の表現者 衣装が呼び覚ます連想 芸術家としての羽生結弦 『オペラ座の怪人』の続編としての「マスカレード」 「『オペラ座の怪人』の続編として、より進化したも…
若々しいシテとシテツレで下鴨神社所縁の『賀茂』を 演者一覧 作品解説及び構成 御手洗川に流れてきた矢の由来 末社の神(アイ)の三段ノ舞 天女舞 後シテの五穀豊饒を祝福する「舞働」 舞のオンパレード 観客の多さがうれしい 若々しいシテとシテツレで下鴨…
作者は元雅? 『藤戸』解説 演者一覧 シテの橋本雅夫師 お囃子方 『藤戸』の魅力 作者は元雅? 能『藤戸』は、その一見理不尽なストーリー展開で、屹立しているように感じる。作風から世阿弥の息子、元雅の可能性が高いという。納得である。親子間の悲劇を描…
今年の四月歌舞伎座公演は、猿之助の「黒塚」と巳之助、児太郎、壱太郎、それに澤瀉屋主要面々がうち揃った「平成代名残絵巻」以外は、まったく食指が動かなかった。残りは大御所・幹部の出番の多い演目。これじゃ高い遠征費を使って東京まで出かける気にも…
『吉野天人」はどんな能? 大和猿楽由来の糺能を下鴨神社で 『吉野天人』での演者たち 『吉野天人」はどんな能? 「吉野天人」、仕舞としては何度となく見ている。つい先日4月には、「林喜右衛門 三回忌追善 林松響会 春の大会」での、舞囃子「吉野天人 天人…
厳かではあったけれど、どこかゆったりしていた「糺能」。初めての参加だったが、来てよかった。清新な令和の御代にふさわしい、清々しい出しものだった。平安神宮の薪能のような、関係要人の挨拶がないのもよかった。途中雨がかなりきつくなってはきたけれ…
『Culture Whisper』での劇評によると、主役Kitriを演じていたNatalia Osipovaが最初の幕で跳躍の際に怪我をしてしまい、急遽高田茜が代役となったという。今季の『ドン・キホーテ』は二つプロダクションがあったようで、そこではMarianela NuñezがKitri役だ…
来月、観劇はできるだけミニマムにするつもりにしている。ロンドンとDCでの学会発表を8月、10 月に考えているから。もっとも、まだプロポーザルも提出していないので、どちらか、あるいはどちらも実行しない可能性はあるのではあるんですけどね。 能関連では…
「劇団あやめ」を率いる姫猿之助座長は、あえて「ケレン」を主軸に据えている。それが他の旅芝居劇団とは一線を画するところ。もちろん他劇団もちらっとはやってみせるのだけれど、あくまでもそれは「脱線」としてである。 その点、姫猿之助座長は確信犯とも…
当日の朝、宅急便が午前中に届く予定だったので、間に合うように家を出ることができなかった。到着したのは開始40分後。以前に舞囃子で何回か見ていた「笠之段」部は見逃してしまった。それでも、見応えが十分すぎるくらいあった。特にシテを演じられた大江…
楽しみにしていた浅見真州師の「花筐」。予想通りというか、それ以上に見応えがあった。能『花筐』のクルイ部の仕舞。以下が演者。 シテ 浅見真州 地謡 浅見慈一 上野雄介 小島英明 小早川泰輝 片山九郎右衛門師の仕舞でも一昨年に拝見している。こちらも素…
浅見真州師のシテの哀しみが切々と迫ってきた。自然と涙が溢れた。世阿弥作だという。さすがの詞、そして構成である。 以下、NHKのサイトから。 パリで行われた能楽公演から、世阿弥の屈指の名作、能「砧(きぬた)」(観世流)をお送りする。出演:浅見真州…
「HUFFPOST」に、天皇の公務についての詳しい記述があったので引用する。曰く、「”ご公務の負担軽減”は実現される?令和時代、新天皇御一家と皇嗣御一家のご負担はさらに増える予想も」。いかにも多い公務が前提条件のような書き方に疑問を持ってしまった。 …
京都観世会の例会は能が三本入っている。この日は『歌占』、『熊野』、そしてこの『船橋』だった。『船橋』が強く印象に残ったのは、これが初見だったことと、演者が(おそらく)三人の内、もっともお若く勢いがあったからだろう。 以下が演者一覧。 シテ(…