勘九郎・七之助
これは7年前に東京の歌舞伎座で観ている。明るく楽しい舞台で、当ブログ記事にもしている。以下にリンクしておく。 www.yoshiepen.net 今回の配役は以下のようになっていた。 大津屋次郎八/女房おつぎ 鴈治郎 持丸屋太兵衛 勘九郎 指物師留五郎/芸妓染香 …
仁左衛門が急病のため、主役の彦九郎を勘九郎が代役、勘九郎が演じるはずだった源右衛門役は隼人が代役した。 以下に演出、配役をあげておく。 近松門左衛門 作 村井富男 脚色 大場正昭 演出 <配役> 彦九郎妻 お種 扇雀 小倉彦九郎 勘九郎(仁左衛門代役)…
ようやく演劇の世界にも日常が戻りつつある。劇場の座席制限もかなり緩くなってきている。私の場合も数ヶ月前から観劇をコロナ前の状態に戻していっている。 なんと、満を持しての関西での歌舞伎公演が大阪松竹座にかかる。歌舞伎座が海老蔵を板に乗せなくて…
なんと、先月(8月)28日)公開ですでに20万回近い視聴。第二弾、三弾への呼び声も高い(?)「歌舞伎ましょう」中の人気動画である。URLを貼っておく。 www.youtube.com 内容といえば、単に波乃久里子さんが仏壇を掃除されるのを、甥の勘九郎さんが撮影した…
「歌舞伎美人」サイトから拝借した演者一覧と解説が以下。 岡村柿紅 作 次郎冠者 太郎冠者 曽根松兵衛 勘九郎 巳之助 扇雀 酒好きの二人が縛られてしまい… 次郎冠者と太郎冠者は無類の酒好き。ある日、主人の曽根松兵衛は外出中に酒を盗み飲まれないよう一計…
YouTubeにアップされたもの。リンクしておく。こういうハチャメチャな舞台を見ると、少しは気分も晴れる? https://www.youtube.com/watch?v=w4t8Lz9X5RE 2009年4月、歌舞伎座での「俳優祭」の出し物。これはこの翌年(2010年)に建て替え前の歌舞伎座での「…
通しとはいえ3時間という限られた時間内に収めるのに、大筋が分かる場のみに集約されていた。最後の三幕目と大詰のみ、脚本に忠実だったようで、それもあってか、この二幕が他の幕を圧倒していた。他の幕はあらすじをなぞっただけの感じ。以下に公演チラシ…
「御殿」と「床下」のみだったけれど、『先代萩』のキモの部分はしっかりと伝わってきた。逆に人物の対立構図がくっきりと明確になって、初めて見る人にもわかりやすかったのでは。 七之助の政岡は、私が今まで見てきた政岡の中で最も説得力がある政岡だった…
第1作は実際の舞台で見て、第2作はシネマ歌舞伎で見ている。第2作は特に面白く、シネマということもあり二回も見てしまった。江戸戯作の諧謔精神に満ち満ちた作品で、随所に入れ込んだモジリ・モドキのあまりにものハマりように嵌った。第1作よりかなり…
なんという過剰!ただ、圧倒される。それが黙示録的宇宙を描出している点で、映画、『ツリー・オブ・ライフ」』を想起させた。ただ、『ツリー』の方が「静謐」に収斂するのに対し、こちらはあくまでも過剰に終始するという違いはあったけれど。 過剰な断片の…
この日は前日に続いて国立劇場の歌舞伎を見たのだが、第4幕まで見て、歌舞伎座に移動、なんとか夜の部にぎりぎりセーフだった。 猿之助・幸四郎・七之助の阿吽の呼吸がいい! 「八百屋お七」をシャレのめす趣向 三人三様の「ずらし方」に見応えが 猿之助・…
「三浦屋格子先の場」のみの上演。「歌舞伎美人」掲載の配役とみどころは以下。 <配役> 花川戸助六 三浦屋揚巻 白酒売新兵衛 通人里暁 若衆艶之丞 朝顔仙平 三浦屋白玉 福山かつぎ 男伊達 男伊達 男伊達 男伊達 文使い番新白菊 傾城八重衣 遣手お辰 くわん…
この10月公演、昼夜みた中で、これがもっとも楽しめた。ひとえに勘九郎の酒呑童子が素敵だったから。素敵としか形容できない。色気があって、めちゃくちゃ可愛く、そして怖くもおかしいこの酒呑童子を見事に描いて(踊りきって)いた。 以下に配役とみどころ…
演者は以下。 お嬢吉三 お坊吉三 夜鷹おとせ 和尚吉三 七之助 巳之助 鶴松 獅童 「大川端庚申塚」の場のみ。この公演そのものが「追善」に重点を置いていて、故勘三郎と所縁のある演目を昼夜それぞれ三本ずつ披露するというものだったようである。切り狂言一…
これぞ「江戸歌舞伎!」と興奮してしまった。ありとあらゆる歌舞伎のエッセンスというか、観客をたらし込む手練手管がぶち込まれた作品。染五郎(当時)と猿之助の「どうだ!」という声が聞こえてきそうだった。目一杯の歓声、手が痛くなるほどの拍手で、対…
傾城松山太夫を玉三郎が、椀屋久兵衛を勘九郎が踊った。これ以上ない組み合わせ。これをみて、松山太夫を誰が演じるかが、非常に大きな意味を持つことを理解した。夢幻の世界が舞台を覆う。夢幻界の主は松山太夫。松山恋しさのあまり狂ってしまった椀久、彼…
これもさほど期待しないで出かけたのだけれど、見ておいて良かった。もう一度見るつもりにしている。もっと以前の公演録画と思っていたら、なんと1年前(2016年12月)のもの。玉三郎の熱い念とそれを実現させる技の極みに圧倒される。それらを次世代に伝承…
司馬芝叟作、石川耕士監修。「箱根山中施行の場」と「白滝の場」。「歌舞伎美人」からお借りした配役とみどころは以下。 <配役> 飯沼勝五郎 勘九郎 滝口上野/奴筆助 愛之助 女房初花 七之助 刎川久馬 吉之丞 母早蕨 秀太郎 <みどころ> 夫の仇討を見事成…
この公演は、恒例の「顔見世」兼八代目 中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助と東の成駒屋の襲名披露公演。正直あまり期待していなかったので、チケットを取っていなかったのだけど、12日夜の部での新橋之助がよかったので、急遽…
2015年5月の浅草・隅田公園 山谷堀広場に設営された特設舞台平成中村座での公演を録画したもの。十八世勘三郎、最晩年の舞台。江戸の華といえば「火事と喧嘩」。その華がが舞台だけではなく、会場いっぱいに広がる。俄か造りの平成中村座の小屋。その小屋で…
以下、松竹シネマ歌舞伎サイトから拝借した配役とみどころ。 キャスト=中村勘三郎[18代目](狂言師後に親獅子の精) 中村勘太郎[2代目](狂言師後に子獅子の精) 中村七之助(狂言師後に子獅子の精) 片岡亀蔵(僧蓮念)坂東彌十郎(僧遍念)河竹黙阿弥作詞…
「歌舞伎美人」から拝借した情報は以下。 四世鶴屋南北 作 武智鉄二 補綴 石川耕士 補綴・演出 市川猿翁 演出 三代猿之助四十八撰の内ここに大喜利所作事の「双面道成寺」組み込まれているとの明示も。さらに、「市川猿之助宙乗り相勤め申し候」と付け足され…
「歌舞伎美人」からの配役とみどころは以下。 <配役> 浪花の次郎作 中村 勘九郎 禿たより 中村 児太郎 吾妻の与四郎 中村 歌昇 <みどころ> 時代情緒に溢れた見どころの多い人気舞踊。 菜の花畑に満開の桜が咲いた京の紫野に、浪花の次郎作と吾妻の与四郎…
なが〜い副題がついている。曰く、「三世實川延若より直伝されたる 十八世中村勘三郎から習い覚えし」『怪談乳房榎』と。以下「歌舞伎美人」からの概説。 三遊亭円朝 原作 『怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)』 中村勘九郎三役早替りにて相勤め申し候 …
「歌舞伎美人」からの配役とみどころは以下。 <配役> お光 中村 七之助 久松 中村 歌昇 お染 中村 児太郎 後家お常 坂東 竹三郎 百姓久作 坂東 彌十郎<みどころ> 切ない女心を描き出した恋物語。 野崎村の百姓久作の家では、娘のお光と養子の久松との祝…
25日が千秋楽。私が見たのは4月14日なので、だいぶん日が経ってしまった。以下に「歌舞伎美人」からの公演概要を。 蓬莱竜太 作・演出<配役> 太郎 中村 勘九郎 歌 中村 七之助 剛太 市川 猿弥 静 中村 鶴松 末吉 中村 いてう 源乃助 中村 亀鶴 善次郎 片岡…
映画版はすでに9月末に見ている。 今までに見てきた舞台の中で舞台装置がもっとも凝っていた。また豪華だった。ありとあらゆるメディア、とくにCG処理した映像を駆使して、一大スペクタルを展開させ、それを成功させたところは賞賛に値する。「岩」を累々と…
映画公開は同名の舞台とのパラレルになっている。舞台の方は気づくのが遅く、5日前にやっとチケットを取ったところ。10月14日から22日まで兵庫県立芸術文化センター大ホールに乗る。以下、映画版の作品サイトより。 関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前に…
笑福亭鶴瓶の新作落語を歌舞伎にアダプトした新作歌舞伎。以下、「歌舞伎美人」からの引用。 くまざわあかね 原作 小佐田定雄 脚本 今井豊茂 演出 <配役> 酒井宗十郎 勘九郎 花魁浦里 七之助 牛太郎の友蔵 駿河太郎 留守居役田中 亀蔵 留守居役秋山 彌十郎…
綺堂に再会!そういや、綺堂作の歌舞伎狂言はいくつもあるし、今まで結構見てきている。幕間ではKindleで『半七捕物帳』を読んでいたので、これまさに綺堂漬け。江戸情緒に浸れてシアワセ。駕籠かきといえば、「権三と助十」っていうのがお決まり。大衆演劇…