yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2010-01-01から1年間の記事一覧

ショパンコンクール優勝者、ユリアンナ・アヴデーエワ の「ショパンのピアノ協奏曲第1番」in N響アワー

たまたまテレビをつけたらN響アワーで、今回のショパンコンクール優勝者のユリアンナ・アヴデーエワの演奏をやっていた。ショパンのピアノ協奏曲第1番だった。最近は私自身、ショパンコンクールへの関心が薄らいでいて、この番組で初めて今回の優勝者を知っ…

正念場かも

三日前から口内炎で悩んでいる。十年以上出たことのない症状だ。おそらくストレスから来ているのだろう。来年度の担当科目が決まったけれど、不満なので身体が反応しているのだと思う。大学生に中学レベルの英語を教えるということへの拒否反応なのかもしれ…

前進座『切られお富』@南座 1月公演

前進座が『切られお富』をやるのを、先日南座に顔見世で出向いた折に知った。お富は河原崎国太郎、与三郎を嵐芳三郎、蝙蝠安を藤川矢之輔、赤間源左衛門を中村梅之助、その女房お滝を山崎辰三郎、按摩丈賀を小佐川源次郎という配役である。これは嵐広也の芳…

顔見世演目 『沼津』

近松半二、近松加作の合作ということです。私が歌舞伎を見始めてから見た記憶がありませんので、筋書きの後ろの上演表をチェックすると、やっぱりすべて外していました。平成に入ってからはそう頻繁には演じられていないようです。配役をみると、いかにも上…

今年の顔見世@南座 

ここ2年間、顔見世に行っていなかったので、始まるのがこんなに早いことを忘れていました。10時半でした。席は前から3列目花道をはさんで下手側ですので、花道で見得をきる役者の後姿しか見えませんが、舞台は良く見渡せましたし、表情も双眼鏡なしで分かり…

国際学習到達度調査の結果

国際学習到達度調査PISAの結果、日本の子供たちの学力は相変わらず低迷しているという。以下がWikiのサイトから抜き出した結果である。数学的リテラシー 読解力 科学的リテラシー 1. 上海 600 2. シンガポール 562 3. 香港 555 4. 韓国 546 5. 台湾 543 …

忘年会

といっても、英語のクラスの学生とです。キャンパス近くのお蕎麦やさんで11時半からということにしていました。8人のはずがけっきょく5人でした。かなりがっかりしました。今までの学生との会で欠席者がこんなに多かったのは初めてです。コンパ等で学外あう…

「ブロークバック・マウンテン』(Brokeback Mountain)がベストセラーとは!

Kindle に入っているのは三島由紀夫の『金閣寺』の英語訳のみなので、通勤途中に読むのにe-bookをみてみた。ベストセラーの5つ星が付いたものから順番にみていたら、Brokeback Mountain がトップリストにはいっているのを発見。驚いた!映画が出てからすでに…

「就活」の無意味さ

勤務先でキャリアセンター(以前は「就職課」でしたが)の前を通るたびに気が重くなっている。たびたび報道されているように、今年は前の「超氷河期」を超えるほどの就職氷河期ということで、3年生、4年生の学生が例年よりもはるかに多く出入りしている。そ…

12月7日は真珠湾攻撃の日

日本では12月8日ということになっていますが、アメリカでは12月7日なのです。私の誕生日は12月7日で(最近はあまり思い出したくはないのですが)、アメリカにいった当座はこれをいうのが多少憚られました。アメリカに行く何年か前、本場のお芝居をみようとロ…

論文発表 溝口健二の『残菊物語』

結局論文は『残菊物語』と『浪花エレジー』で書くことにした。溝口のこの2作品、公開年度は1936年、1939年と3年しか違わない。溝口は女性を描かせたら右に出るものがいないほどの「フェミニスト」監督だけど、この二作品はまったく対照的な女性が主人公であ…

UCLAの「現代文明」の講義

大学では「留学準備講座」を教えている。3週間前から、youtube 中のUCLAのレクチャーのいくつかを学生に選ばせている。最初は学生が自分の好みにあったレクチャーを聴くという形をとっていたが、前回から同じレクチャーを聴いている。それが「現代文明、…

百合と翡翠

今日は勤務先の二つの学会の合同研究発表会だった。人文、自然、国際関係に及ぶので、発表者も文・理系両方にまたがっていた。今日の共通テーマは「日本列島」だった。お一方は生物学、それも百合のご専門の先生、もうお一方は考古学がご専門の先生だった。お…

顔見世チケットとれた!

南座の残り座席表をみると、特別席、1等席を除いて完売。ということで、ヤフーオークションを覗いてみました。ここでも状況は同じでした。1階のいちばん後ろの席に25000円はあまりに高い。あきらめようと思ったのですが一応チケットフォン松竹に電話してみ…

映画『残菊物語』の中の歌舞伎舞台

いま溝口健二の映画で論文を書いている。戦前からの映画監督は日本の古典劇の造詣が深いので、作品中にいろいろな演目が出てくる。溝口作品も例外ではない。『浪速エレジー』(1936)では『新版歌祭文』中の「野崎村」の段が、『残菊物語』では『仮名手本忠…

毬谷友子、谷田歩in『令嬢ジュリー』@兵庫県立芸術文化センター 12月3日

いわずと知れたスウェーデンの劇作家ストリンドベリの代表作(1888)である。演出ならびに主演は毬谷友子、助演が谷田歩。1時間30分間休憩なしでの上演だった。夏至祭りの夜、婚約破棄したばかりの伯爵家の令嬢ジュリーが、祭にも参加せず屋敷に残っている。…

西武有楽町店閉店

12月2日のニュースで知りました。しばし懐旧の情に浸りました。歌舞伎座に毎月行っていた頃、関西からやってきて下車した駅がJR有楽町でした。そこから歩いて歌舞伎座に行くのですが、そのときにかならず西武百貨店のビルを通り抜けてゆきます。中が吹き抜…

溝口健二の『浪速エレジー』

論文は結局溝口健二の映画、『浪速エレジー』を対象に選らんだ。期日が迫っているのでここ2年間で初めて日本語で書く。三島由紀夫についての論文をここしばらく書いていないので、なんとか三島論で行くつもりだったが、次の課題にすることにした。芝居はもう…

サド・マゾヒズムと演劇

12月24日までに論文を一本仕上げなければならない。 一年以上も前から温めていたのが三島由紀夫の芝居、『地獄変』だった。これは芥川龍之介の同名の短編を素にした劇である。ただ、いかにも三島好みのものに換骨奪胎されている。権勢を誇る堀河大臣は絵師良…

三島由紀夫と演劇論

昨日は三島を偲ぶといいながら、お芝居を観に行っていた。本来なら三島が好きだった歌舞伎ということになるのだろうけれど。最近の歌舞伎、みる気がしない。そういえば成田屋の事件、歌舞伎界の現況を象徴しているのでは。歌舞伎がもつ本来のマグマのような…

アイザック・ニュートンと啓蒙主義 (Enlightenment)

昨日の読書会はニュートンだった。例のりんごの逸話で有名な万有引力の法則の発見者としてしか知らなかったので、彼が近代科学の祖であり、また思想家としても後のロック、ヒュームの経験論、実証主義思想の礎を築いたという内容のレクチャーは驚きだった。…

三島憂国忌

三島由紀夫研究会が編纂した単行本である。アマゾンで今日注文した。 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41UdXgg5AnL._SS500_.jpg明日2010年11月25日は三島没後40年になることは以前に書いた。中央公論社刊行の『三島由紀夫と戦後』もその頃入手した。…

ジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニス・バロック・オーケストラ演奏会 於西宮芸術文化ホール

午後2時に始まった。2000人収容の大ホールがほぼ満員で、それでいてとても静かだった。日本人の観客は海外でもマナーが良いと嬉しい評判をとっているけど、まさにそのとおり、とても行儀がよくて快適に鑑賞できた。多分この地域(阪神間)の客層が良いことも…

小島章司さんのフラメンコ

今朝のNHKでフラメンコ舞踊家、小島章司さんへのインタビュー番組が放映されていた。途中からだったのではあるが、彼が日本のフラメンコ界を背負って踊ってこられたということはよく分かった。あの激しいフラメンコダンサーとは思えないほど静かな優しい…

デイビッド・ヒュームの経験論

毎水曜日の読書会、昨日はヒュームの経験論 (empiricism) だった。相手方の哲学の先生の専門なので、いっぱい資料を持ってきてくださった。私は彼にレクチャーのDVDを渡しているので、読書会当日にレクチャーは初めてみるのである。Teaching Companyのサイト…

ポール ド・マンと水村美苗さん

世界最大の人文系学会MLA (Modern Language Association) は毎年12月27日から4日間北米のどこかの都市で開催される。去年はフィラデルフィアで、ちょうど滞在中だったのでけっこうまじめにセッションに出席した。ひところの盛況ぶりが信じられないほど、規模…

ジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニス・バロック・オーケストラ演奏会 於西宮芸術文化ホール

聞きなれない演奏者名と思ったのもそのはず、なんでも48歳でヴァイオリニストとしてのキャリアをスタートさせた方のようです。以下が西宮芸術文化センターのアドです。誤植もありますが、そのまま引用します。「遂にジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニス…

Kindle 入手

アメリカのアマゾンに注文していたキンドル Kindle が先ほど航空便で到着しました。速かった。注文してわずか一週間です。円高もあり、配送料こみで18000円弱でした。本体自体は米ドルで139ドルで、発売時にくらべて、約40パーセントのプライスダウンです。…

表象文化論学会で印象に残った発表

帰阪の新幹線の車中である。やっぱりというべきか、「表象文化論学会」は刺激的な内容だった。加入手続きはまだだが、申込書に記入して明日にでも送るつもりである。予想通り、出席者は全体的に若かった。20代から40代にかけての研究者が占めていた。発表…

表象文化論学会

今新幹線の中です。明日、9時から午後6時まで東大、駒場キャンパスで開催される表象文化論学会の学会に出席します。といってもまだ会員でないので、どんな会なのかを確かめに行くという意図もあります。なんでも会員になるには他会員の推薦が要るらしいの…