幸四郎(染五郎)
これは7年前に東京の歌舞伎座で観ている。明るく楽しい舞台で、当ブログ記事にもしている。以下にリンクしておく。 www.yoshiepen.net 今回の配役は以下のようになっていた。 大津屋次郎八/女房おつぎ 鴈治郎 持丸屋太兵衛 勘九郎 指物師留五郎/芸妓染香 …
ようやく演劇の世界にも日常が戻りつつある。劇場の座席制限もかなり緩くなってきている。私の場合も数ヶ月前から観劇をコロナ前の状態に戻していっている。 なんと、満を持しての関西での歌舞伎公演が大阪松竹座にかかる。歌舞伎座が海老蔵を板に乗せなくて…
昨年6月の歌舞伎座公演は見逃しているので、それ以来いつか見たいと願ってきた。まさかこんなに早くシネマ版公開があるとは!とにかく早く見たくて、初日の昨日行ってきた。『歌舞伎風雲児たち』のWiki サイトに登場人物一覧が出ているので、お借りする。 役…
「奇想天外!お伊勢参りなのにラスベガス!?」が副題のこの作品、2016年8月に歌舞伎座で観て以来、すっかりファンになった。CM写真が以下。それにしてもたった4年前なのに、幸四郎、猿之助共に若い! シネマ歌舞伎になったのも観ている。その歌舞伎座公演の…
YouTubeにアップされたもの。リンクしておく。こういうハチャメチャな舞台を見ると、少しは気分も晴れる? https://www.youtube.com/watch?v=w4t8Lz9X5RE 2009年4月、歌舞伎座での「俳優祭」の出し物。これはこの翌年(2010年)に建て替え前の歌舞伎座での「…
これは別個に論じたかった。なぜなら、4年前に現幸四郎(当時、染五郎)の知盛があまりにもすばらしかったから。歌舞伎座で観て、観劇のあまりtweetしてしまったし、もちろん後日記事にしている。リンクしておく。 www.yoshiepen.net 凄味のあった幸四郎の演…
5月も実舞台での観劇を諦めざるを得なさそう。能公演はのきなみ延期、もしくは中止。また海老蔵の團十郎襲名興行も「延期」とか(こちらは出向く予定ではなかったけれど)。 腐っていたところ、ちょっといいニュースを発見。松竹が動画配信をするという、そ…
ちょうど8年前にこの松竹座で当時染五郎だった現幸四郎が大活躍だったこの芝居を見ている。その斬新に強烈な印象を受け、記事にしている。リンクしておく。 www.yoshiepen.net もう8年も経ったのかと感無量。染五郎は幸四郎に「出世」して、他の演者にも入れ…
一応公式サイトのチラシをアップしておく。 近松半二作の古典歌舞伎「盛綱陣屋」、今まで見てきて楽しめたことはなかった。ところがである、今回の「盛綱陣屋」は大ヒットだった。とにかく白鴎が良かった。品格があった。加えて脇を固める役者が粒ぞろい。そ…
かなり期待していたので、ちょっと肩透かしを喰らった感がある。でもそれは無い物ねだり。もともと木村錦花がチャップリンの『街の灯』を歌舞伎にした作品で、それを十三代目守田勘弥が演じているので、「元ネタ」が既にあった。それをそう大幅には改変でき…
歌舞伎は歌舞伎座の昼・夜と国立劇場の両方を見る予定。 歌舞伎座の昼の部の『たぬき』、児太郎と中車の組み合わせはまさにツボ。一昨年の『弥次喜多』での夫婦の再来である。児太郎の妾お染がどんな女になるのか、見る前から想像をたくましくしている。もの…
昨年7月、大阪松竹座での録画。なぜか本公演を見逃してしまっている。以下が公式サイトからお借りしたスチール。 近松をこのように地元大阪で演じるのは、「弥次喜多」を東京で演じることと対(つい)にしている?つまり、上方の代表である近松物悲劇と江戸…
「御殿」と「床下」のみだったけれど、『先代萩』のキモの部分はしっかりと伝わってきた。逆に人物の対立構図がくっきりと明確になって、初めて見る人にもわかりやすかったのでは。 七之助の政岡は、私が今まで見てきた政岡の中で最も説得力がある政岡だった…
第1作は実際の舞台で見て、第2作はシネマ歌舞伎で見ている。第2作は特に面白く、シネマということもあり二回も見てしまった。江戸戯作の諧謔精神に満ち満ちた作品で、随所に入れ込んだモジリ・モドキのあまりにものハマりように嵌った。第1作よりかなり…
東京遠征は考えていなかったのだけれど、息子一家が帰国し、東京で会うことになったので、急遽歌舞伎を取った。といっても出遅れてしまい、三部あるうちの一つのみが三等 A(5000円)席、「東海道」の方は二等席以上しか残っていなかった。一般売り出しの前…
なんという過剰!ただ、圧倒される。それが黙示録的宇宙を描出している点で、映画、『ツリー・オブ・ライフ」』を想起させた。ただ、『ツリー』の方が「静謐」に収斂するのに対し、こちらはあくまでも過剰に終始するという違いはあったけれど。 過剰な断片の…
新白鸚と新幸四郎の「高麗屋襲名興行」。新染五郎の金太郎君はおそらく学校があるので、欠席。ちょっと残念。とはいうものの、高麗屋襲名興行はすでに京都南座で昨年11月に、また歌舞伎座では今年1月に見ている。それらに比べるといかにも貧相だった感は否め…
幸四郎・猿之助の遊び心から生まれる滑稽感 二人の思惑は? 意外と「大真面目」(?)な幸四郎と猿之助 白鸚の大きさ 幸四郎・猿之助の遊び心から生まれる滑稽感 「浜松屋見世先」より「稲瀬川勢揃い」までの二場構成。そして、斬新(?)な幸四郎・猿之助の…
「歌舞伎美人」からの解説 人形遣いが人形の振りで踊る「傀儡師」 「傀儡師」とは? まるで連想ゲーム テーマ構成の妙 「歌舞伎美人」からの解説 幸四郎のソロ舞踊。「歌舞伎美人」からの解説が以下。 洒落た味わいの風俗舞踊 傀儡師が、お七吉三の恋模様や…
この日は前日に続いて国立劇場の歌舞伎を見たのだが、第4幕まで見て、歌舞伎座に移動、なんとか夜の部にぎりぎりセーフだった。 猿之助・幸四郎・七之助の阿吽の呼吸がいい! 「八百屋お七」をシャレのめす趣向 三人三様の「ずらし方」に見応えが 猿之助・…
配役とみどころ 幸四郎のつっころばし戦略 上方との差別化 ここまでやる? 竹本と清元のサポート 七之助の戦略 配役とみどころ 「歌舞伎美人」からお借りしたチラシ、そして配役とみどころが以下。 藤屋伊左衛門 幸四郎 扇屋夕霧 七之助 吉田屋喜左衛門 歌六…
まず、配役を以下に。 <配役> 髪結三二五郎七 若旦那万屋金之助 前野左司馬 愛妾司 医者玄伯 高木治郎太夫 乳母お光 花車お玉 鴈治郎 染五郎改め幸四郎 亀鶴 壱太郎 寿治郎 市蔵 竹三郎 秀太郎 なぜか、「歌舞伎美人」に「みどころ」が」アップされていな…
京都南座、3年弱の改修工事を経て今月から新開場。毎年恒例だった11月の「顔見世興行」のメインは「高麗屋襲名披露」。「二代目 松本白鸚」、「十代目 松本幸四郎」、そして 「八代目 市川染五郎」が誕生した。 夜の部に「口上」があった。ただ、高麗屋三代…
まず、「歌舞伎美人」からの演者一覧と見どころを。 演者 更科の前実は戸隠山の鬼女 平維茂 侍女かえで 侍女ぬるで 侍女かつら 侍女もみじ 従者月郎吾 従者雪郎太 男山八幡の末社 男山八幡の末社 幸四郎 錦之助 高麗蔵 米吉 児太郎 宗之助 隼人 廣太郎 玉太…
歌舞伎公演は前日の夜の部とこの千秋楽の昼の部とを二日続けて見たのだけれど、児太郎の雪姫がもっとも見甲斐があった。女方では近年ない大ヒットだと思う。さすが東の成駒屋の継承者。 今までに雪姫を演じた女方での最右翼は、六世歌右衛門の雪姫だろう。た…
この作品のシネマ版、公開時にロンドンにいたので、残念ながら見ること能わず。箕面の映画館での再映があるということで、一昨日に行ったのだけれど、それでも何か「見落とし感」があり、結局上映最終日の今日も行ってしまった。 前の記事で見落としていたの…
これぞ「江戸歌舞伎!」と興奮してしまった。ありとあらゆる歌舞伎のエッセンスというか、観客をたらし込む手練手管がぶち込まれた作品。染五郎(当時)と猿之助の「どうだ!」という声が聞こえてきそうだった。目一杯の歓声、手が痛くなるほどの拍手で、対…
チケットを取っていた今月の舞台を最後に、松竹が仕切る歌舞伎は当分見ないと決めた。松竹が海老蔵をどうにかするまでは。だから、この「夏祭」が松竹歌舞伎の見納め。巳之助の、猿之助、中村屋兄弟、染五郎の、それにイキのいい若手役者の舞台が見られない…
四世南北作のこの作品、演目発表があった時から、見ようと決めていた『盟三五大切』。演者が仁左衛門と染五郎。二人とも源五兵衛を以前に演じている。「歌舞伎データベース」で過去舞台の配役を確認したところ、興味深いことがわかった。仁左衛門が演じたの…
猿之助/染五郎大奮闘。健気なほどに大奮闘。この二人をシネマ版で初めて見た人は虜になったこと間違いなし。二人にもそうだけど、歌舞伎に。それほどシネマ版は効果があったと思う。実際の舞台は昨年8月に見て、ここの記事にしている。まず構想の奇抜さに脱…