yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

地球ドラマチック「エトワールをめざして〜オペラ座バレエ学校の子どもたち」NHK eテレ 12月31日再放送

NHKが捨て難いのはこういう番組を放映するところ。この再放送の「裏番組」には例の国民的行事の歌番組が来ている。この痴呆的な番組の、十代と思しき出場歌手たちの歌と踊りの下手さ、安直さと、オペラ座付属学校の子供たちの厳しい訓練に取り組む真摯さとが…

『ツキガケノモリ』 by 「満月動物園」劇団@應典院12月28日

内容が最近の私自身の関心事とコレスポンドしているようでちょっとそら怖ろしくなる。このお芝居のテーマは「祈り」だろう。劇団の解説にもあるように【亡くなった方は、(あの世で)幸せであって欲しい】と願うこころとでもいうべきか。ここしばらく、出会う…

美しいひと 羽生結弦選手の「花は咲く」

世界で今最も美しいひとは羽生結弦さんだろう。たまたまテレビをつけて観たNHK の特集番組(?)のNHK杯Exhibition中の彼のすべりにやられた。彼が中国選手とぶつかり、それでも出場したというのはニュースでみたことがあった。すごい人だとは分かった。でも…

玉三郎&海老蔵 in「二人椀久(ににんわんきゅう)」@歌舞伎座12月24日昼の部

今月の「「二人椀久」、今後しばらくは実現しないであろう当代随一の組み合わせ。以下が「歌舞伎美人」から引用させていただいた「配役」と「みどころ」。 <配役> 松山太夫 玉三郎 椀屋久兵衛 海老蔵 <みどころ> 夢幻の中の逢瀬を描いた舞踊 大坂の豪商…

J.S. バッハ/クリスマス・オラトリオ@カトリック夙川教会12月25日

昨日(もう日付が替わり一昨日)には東京の歌舞伎座で魂の震えるような感動の舞台を昼/夜と観て、今晩、今度は魂が温まるような歌曲が聴けたのは、いくら神様(!)に感謝しても感謝し足りない気がする。延原武春さんのテレマン室内合奏団、合唱団の演奏だ…

玉三郎演出の新作歌舞伎『幻武蔵(まぼろしむさし)』@歌舞伎座12月24日昼の部

歌舞伎にみえない前衛的な作品。玉三郎が演出をしただけのことはある。昼の部で一番革新的だった。斬新でシンプルな舞台背景が、玉三郎自身の舞踊、『春夏秋冬』をおもわせた。あるいは海老蔵が自主公演で披露した『はなさかじいさん』の舞台のシンプルな装…

『通し狂言 雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』@歌舞伎座 12 月24日夜の部

市川宗家、成田屋の十八番である「毛抜き」、「鳴神」、「不動」の入った通し狂言。この演目を通しで観るのはもちろん初めて。副題が付いていて、曰く、「市川海老蔵五役相勤申し候」。『伊達の十役』のときと同様、この副題に彼の宗家としての自負が見て取…

京都南座顔見世興行まねき 12月19日

まず正面玄関から見上げたもの。左右が入っていない。 まねきの向かって左側方向から。 まねきの向かって右側方向から。 南座でも、歌舞伎座でもあまりじっくりとまねきをみたことがないけど、こうやってみると番付からいろいろなことが分かる。向かって右側…

仁左衛門の「お祭り」in 吉例顔見世興行@京都南座 12月19日夜の部

ほんの30分弱の舞踊だったが、いかにも仁左衛門という感じで良かった。この17日にシネマ歌舞伎で玉三郎との『怪談 牡丹燈籠』(歌舞伎座、2007年)を観たところで、そこでも仁左衛門の歳を感じさせない美しさ、フレッシュさに驚いたけど、この「お祭り」もそ…

「爪王」in「松竹創業120周年
京の年中行事 當る未歳 吉例顔見世興行 新檜舞台開き 東西合同大歌舞伎」@京都南座 12月19日夜の部

最近の南座の顔見世、上方の大御所を主とした演目が並んでいたので、敬遠してきた。坂田藤十郎や片岡秀太郎にかなり食傷気味になっていたので。若手が育っていない。それに比べると江戸(東京)歌舞伎は若手がどんどん育っていて、勢いがある。今回は、最近…

ベルリンで入手したスパイスとストウブのコンビが最高

通でもない私が料理のことを書くのは気がひけるのですが、スパイス効果がすごかったので。ご容赦ください。ストウブというお鍋とこのスパイス(英語ではseasoning)とで、普通の豚肉の塊が信じられないおいしさに変貌、感動ものだった。塊肉にスパイスを振り…

シネマ歌舞伎『怪談牡丹燈籠』@なんばシネマパークス 12月17日

シネマ歌舞伎の『怪談牡丹燈籠」は二回目。玉三郎と仁左衛門の「伝説コンビ」の二人が演ったのは彼らが常套の「美しい男女の恋愛」などとはほど遠い、下層の夫と妻の話である。玉三郎はこの長屋丸出しのおかみさん役をこれ以上説得力がないほどの迫真の演技…

ベルリン8日目 議事堂とその周辺

今日、昼の12時のフライトでベルリンからアムステルダムへ。それから便を乗り継いで関空へ帰着した。日本では16日。ベルリンを出る前に朝散歩をしてきた。現代美術館と間違えて行ってしまった国会議事堂の辺りを散策して来た。中央駅北側の行政府の揃った地…

オペラ『セビリアの理髪師』in ベルリン国立オペラ@ベルリン、シラー劇場12月14日

この日の指揮者はドミンゴ・インドヤン(Domingo Hindoyan)というベネズエラ出身の若手だった。2012年に来日もしているよう。序曲はとても生き生きしていて、良かった。ベルリンオペラに引き抜かれるくらいだから、音楽性が秀でているのは当然か。Wikiによ…

ベルリン6日目 ベルリンフィルのコンサートなど

今日は観劇の予定を入れていなかったので、7時始まりのベルリンフィルのコンサートに行くつもりで、スケジュールを組んだ。まず、昨日カメラを忘れたため写真を撮れなかったブランデンブルグ門の写真を撮った。このときは人影もまばらだったのに、このあと団…

ベルリン7日目 ハンブルグ駅現代美術館

今日は日曜日。ほとんどの店が閉まっている。そういえばずっと以前にロンドンに行った折にも困ったことを思い出した。もちろん、今はそんなことはないのだけど。ここでは法律で決まっているようで、どうしようもない。例のガレリアも他のデパートも閉まって…

スパイスをゲット

ネットのガイドにあったフリードリッヒシュトラーセのショッピングモールとはおそらくアレクサンドルプラーツの私が毎日行っているガレリアの間違いだと思う。フリードリッヒシュトラーセ駅近くにはそういうモールはなかったもの。ともあれ、シラー劇場の公…

シラー劇場でのオペラ歌手公開レッスン

今日はブランデンブルグ門からフリードリヒシュトラーセに出て、目的のモールをさがしたのに、見つからず。そのままアレクサンドルプラーツのガレリアに直行して、朝昼兼用のサラダを食べた。これで一日分の野菜の量にかろうじて達しているようで、一安心。…

ベルリン5日目

また雨。一日中らしい。これで毎日雨にたたられたことになる。明日土曜日、明後日の日曜日は晴れるようだけど気温が低くなる。道理で日本人をみなかったはず。ドイツの冬の旅行しにくさを知っているんですね。昨日のお昼にガレリアのカフェテリアで見かけた…

『Falstaff フォルスタッフ』@ベルリン・ドイッチェ・オペラ劇場12月11日

ベルリン・ドイッチェ・オペラのホームグラウンド劇場は地下鉄U線のシラー劇場のある駅より一つ西の駅。Deutscheopera駅出口を出てすぐ。劇場はいわゆるヨーロッパのオペラハウスではなく、東京文化会館とかびわこホールのような造り。近代建築で内部も見や…

オペラ『死者の家より』 Aus einem Totenhaus (From the House of the Dead) @シラー劇場、ベルリン、12月10日

ヤナーチェック作のこのオペラ、救いようがなく暗かった。ヤナーチェックって、チェコ人だったんですね。わが無知が恥ずかしい。プラハには2度も行っているのに、しかも今のところヨーロッパで一番好きな都市なのに。彼はユダヤ人ではないようだけど、カフカ…

ベルリン旧ナショナルギャラリー Alte Nationalgalerie 12月11日

今朝起きたのが9時半。時計をみてびっくり。あわてて仕度をして出かけた。でも雨、それもかなりの降り。泣きたくなる。例のアレクサンドルプラーツのガレリアに行き、カフェで朝昼兼用の食事をした。大量の野菜を食べられて満足。食事を済ませてから今日行く…

ベルリン東地区観光

昨日はホテルで夕方から早々と沈没したので、今日は9時過ぎから出かけた。でも怪しげな天気。それに昨日よりもずっと気温が低い。おそらく零下ぎりぎり。ブランデンブルグ門に行くため中央駅からS線に乗ったのだが、一駅目のフリードリッヒシュトラーセ駅で…

ベルリンオペラのチケット入手

ホテルでビュフェ(all you can eat) の朝ごはんを食べてから、チケットオフィスに出かけた。ベルリン国立歌劇場(Staatsoper)は改装中(2015年完成)で、現在はシラー劇場に間借り状態。プラハ、ミラノに比べるとかなり見劣りのする外見。ちょっと悲しくな…

ベルリン着

乗り継ぎのアムステルダムからベルリン行きのフライトまで、1時間ちょっとしか時間がなかったので、またもやこの3月のミラノのリナーテ空港の悪夢の再来かと、やきもきした。それが杞憂でスーツケースが出てきた時、本当にほっとした。オランダ人とドイツ人…

ヘレン・ミレン主演 映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(The Hundred-Foot Journey)

KLM機内で観た映画。ホテルに着いてからネット検索をかけたら、IMDbで2014年度のベスト500に選ばれている。そのサイトにリンクしておく。ヘレン・ミレン(Dame Helen Mirren)主演。インドからやってきたカディム一家。レストランを経営していたのだが、母が…

「クリスマス・ショー」by “National Theater of Young Artists”

大学の元同僚のSteckler先生が主宰する上記の劇団の公演に行って来た。子供たちのクリスマス・ショーだったのだが、感動した。今まで何回か公演があったのだけど、あいにく私の都合がつかず、ショーをみるのは今回が初めて。劇団サイトのスタッフ紹介のURLに…

本日は与謝野晶子の誕生日

Googleの画面を立ち上げたら、ロゴが与謝野晶子の肖像になっていた。なんでも生誕136周年ということらしい。1878年12月7日生まれ。そういえば以前に彼女のことを調べた折に、私と誕生日が同じだということに気づいた。今日改めてそれに思いを馳せて、うれし…

坂部恵著『モデルニテ・バロック:現代精神史序説』(哲学書房、2005年刊)

坂部恵(1936-2009)さん、もう亡くなっておられた。『仮面の解釈学』を読んだのはずいぶん前。ところどころに面白いとおもう箇所はあったものの、よく分からずそのまま放置していた。非常に評価の高い著書で、その値打ちのほどはいわれなくても分かったもの…

システィーナ歌舞伎『ユリシーズ』百合若丸弓軍功(ゆりわかまるゆみのいさおし)

松竹歌舞伎会の会報、『ほうおう』にあっと驚くような情報が掲載されていた。愛之助が座頭で『ユリシーズ』を舞台化するという情報。この『ユリシーズ』、『GOEMON』と同様、水口一夫作・演出だという。彼の『GOEMON』の脚本・演出には脱帽したので、この公…