2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧
国立文楽劇場の公演、『心中天網島』をみる。歌舞伎の東京遠征は今月はなし。というか、7月の松竹座公演に非常に落胆したので、しばらくは歌舞伎観劇はなし。 8月は能公演も全体的に少なめである。一応、ロームシアターでの「能楽チャリティ公演」は昼の部を…
こちらも世阿弥作。前場の汐汲みの翁が後場では貴公子に変貌するコントラストに妙がある。とはいえ、宗一郎師のシテは前場の翁も、後場の貴公子もいずれも優雅そのものだった。 前場、汐汲みの桶を両天秤に担いで登場した老人は、その姿に似合わないどこか風…
華やかな都に長居する夫と鄙に留め置かれた我が身を比べ、「憂きは心の習ひぞかし」と嘆くシテ。その「憂き」が見る者の感情の襞の隅々にひたひたと滲み入ってくる浦田保親師の演技。心が震えた。嫋嫋とした声調なのだけれど、メリハリが効いている。静の中…
地下鉄の日本橋駅を出て文楽劇場へゆく地下道に、また大阪地下鉄の主要駅などそこかしこに、文楽公演のCMにしては少々派手目のポスターが登場、人目を引いている。 ネットで調べると、以下のような解説文が付いていた。 「東京・国立劇場の7月歌舞伎鑑賞教室…
公演チラシの表はこの段のもので坊太郎と乳母のお辻の人形。 「志渡寺の段」のみの上演。この段までのあらましとこの段の内容は以下の公演チラシ裏に載っている。 配役も以下にアップしておく。 藤太夫、お師匠の住太夫と声質はそれほど似ていなかったのに、…
これは7年前に東京の歌舞伎座で観ている。明るく楽しい舞台で、当ブログ記事にもしている。以下にリンクしておく。 www.yoshiepen.net 今回の配役は以下のようになっていた。 大津屋次郎八/女房おつぎ 鴈治郎 持丸屋太兵衛 勘九郎 指物師留五郎/芸妓染香 …
仁左衛門が急病のため、主役の彦九郎を勘九郎が代役、勘九郎が演じるはずだった源右衛門役は隼人が代役した。 以下に演出、配役をあげておく。 近松門左衛門 作 村井富男 脚色 大場正昭 演出 <配役> 彦九郎妻 お種 扇雀 小倉彦九郎 勘九郎(仁左衛門代役)…
参院選で勝利した自民党、その党内で銃撃によって亡くなった安倍晋三氏を「国葬にする」とのトンデモ案が浮上しているという。 国葬を許したら、安倍晋三を神格化する勢力の思う壺である。日本人の篤い同情心につけこむ集団の思う壺である。まさに要人の死の…