映画・テレビ・アニメ
さすが向田ワールド、昨今では見られない骨太のドラマが展開する。大体のあらすじはWikiで見ることができる。全部で14話になっているのだけれど、それぞれのエピソード内容は www.paravi.jp に載っている。 基本にあるのは向田邦子の終生のテーマであった「…
雷蔵映画祭では見逃してしまったので、DVDをアマゾンから取り寄せ、先ほど見終わった。 「映画.com」からスタッフ・キャストとストーリーを。 <スタッフ> 監督 三隅研次 脚色 依田義賢 原作 泉鏡花 撮影 武田千吉郎 美術 内藤昭 <キャスト> 早瀬主税 市…
Wikiからお借りしたスタッフ、キャスト、あらすじは以下。 スタッフ 監督:三隅研次 製作:永田雅一 原作:中里介山 脚色:衣笠貞之助 企画:松山英夫、南里金春 撮影:今井ひろし キャスト 役名 俳優 机竜之助 市川雷蔵 宇津木兵馬 本郷功次郎 お豊/お浜 …
三隅監督の代表剣戟作品の一つということで、当然ながら殺陣の場面がかなりを占める。ただ、普通のチャンバラ映画とは袂を分かっている。チャンチャンバラバラと賑やかな立ち廻りの中に、静謐な瞬間が在る。間ができる。時間が止まる瞬間といってもいいだろ…
私がなぜ三浦春馬さんに拘ってしまうのか、その理由が自分でもわからなかった。でも三島由紀夫原作、市川雷蔵主演の映画『剣』を見て、その一旦が解けたように感じた。 あくまでも推測の域を出ないけれど、国分次郎の生き様、価値観、理想が春馬さんのそれと…
三島の原作ということで、ずっと以前に見た作品。国分次郎の痛ましい最期ばかりが思い出されるので、今日も迷いつつ出かけた。結局耐えることができず、終演10 分前に退出してしまった。猛省。この映画もDVDを入手して再見することにしている。最近、この手…
「市川雷蔵祭 雷蔵没後50年」で見た『薄桜記』(大映 1959)。映像美にやられてしまった。 雷蔵作品は三島由紀夫原作作品の『炎上』、『剣』、それに確か『眠狂四郎』シリーズの一つを観ただけ。『剣』での演技の壮絶さに、この稀代の剣戟俳優(?)の本質が…
「今年最高のアニメ映画」とYouTubeに絶賛投稿が多数あったので、一体どんな作品なのだろうと興味津々で出かけた。映画館で劇場版アニメを観るのは『マクロスF〜サヨナラノツバサ〜』と『艦これ』以来である。これらは開映前から入り口に長蛇の列だった。今…
これ、「坂口貴信 川口晃平 谷本健吾 大島輝久、ほかの演者でのVR能『攻殻機動隊』」というなんともすごい企画!興奮してしまった。5月30日からチケットが販売されていたことに気づかなかったのが迂闊だった。というか、そもそも東京が眼中になかった。先ほ…
なんと5年前の舞台映像を「Stay at Home」の私たちに公開するという、NTLの大盤振る舞い。世界中からのコメントの嵐で、人が舞台に飢えていたことがよくわかる。公開期間は限定的だろうけれど、一応サイトをリンクしておく。 www.youtube.com 私は2016年にこ…
評判の漫画のテレビドラマ化らしいのだけれど、最近まで知らずにいた。元旦に放送された『きのう何食べた?正月スペシャル2020』でみて、ファンになり、アマゾンプライムで全回を視聴した。よしながふみさんの原作をテレビ東京系で配信したもの。「girls…
昨年7月、大阪松竹座での録画。なぜか本公演を見逃してしまっている。以下が公式サイトからお借りしたスチール。 近松をこのように地元大阪で演じるのは、「弥次喜多」を東京で演じることと対(つい)にしている?つまり、上方の代表である近松物悲劇と江戸…
ずっと見たいと思っていたこの作品、やっとスクリーンで見ることができた。ただ、今まで見てきた溝口・田中・依田チーム作品ではもっとも面白くない作品だった。これは意外だった。さすがの溝口も戦後作品はよくないのかとかと一瞬思ったけれどそんなことは…
映画公式サイトから画像をお借りする。 作品詳細 スタッフとキャスト マリア・カラスへのインタビューが軸 パゾリーニの『王女メディア』でメディアを演じる 『蝶々夫人』の着付け 晩年はリサイタル中心に アリア、「私のお父さん」 作品詳細 スタッフとキャ…
優れた脚本 主要キャスト あらすじ 亀の小五郎を演じた松平健の人物造型が素晴らしい 食べる所作に出る品格 「目」の演技の秀逸 庄兵衛役の柄本明の抑えた演技がいい 二人が醸し出す連帯感が泣ける 原作は、池波正太郎の『にっぽん怪盗伝』中の「正月四日の…
関西風の洒脱で魅せた作品。「嘘」を入れ子構造的パロディに使うなんて、いかにも上方喜劇。本来なら宝塚ソリオホールで見る予定が叶わず、Amazonのプライムビデオで鑑賞。 「映画.com」からお借りした情報が以下。 <スタッフ> 監督 武正晴 脚本 足立紳 今…
デジタル修復版。前日放映の『お茶漬けの味』、そして12日の『東京暮色』も録画した。このデジタル修復版は極めて質が高い。テクノロジーの画期的な進歩にひたすら感謝! (現代テクノロジーの技極めたデジタル版とはいえ)そこかしこに「小津節」が見え隠れ…
ラジオドラマを映画化したもの。GHQによる検閲が終わる1951年までは、時代劇映画を自由に制作することはできなかった。1954年公開の『笛吹童子』には検閲から解放された映画人たちの喜びが溢れているように感じられる。以下、構成と主たる配役を映画サイトか…
バンコクからロンドンに向かう機内で見た映画。私はいい映画だと思ったのだけれど、Rotten Tomatoesの評価は散々(48点)だった。概要はここにある通り。 www.rottentomatoes.com 原作はJustin Haythe、監督がFrancis Lawrence。残念ながらいずれもよく知ら…
テレ朝のサイトにアップされていた解説]をリンクしておきます。文章で出すと以下です。 高校の教室で不穏な事件が起こった。担任の沢本愛(矢田亜希子)が授業をしている最中に、生徒の春日俊介(平岡拓真)が倒れ、意識不明の重体になったのだ。その後、俊…
テレ朝の連ドラ「緊急取調室」にハマりました。再放送で見たのですが、当分新シリーズのリリースはない? 新趣向の刑事もの 取調官と被疑者との間の心理戦 真壁と梶山の近くて遠い仲? 優れた脚本 Gender Consciousness! 新趣向の刑事もの 二週間前の再放送…
作品と監督 キューブリック監督の作品群 ポストモダンを先取りした? 時代がかった「包装」 リンドンという人物のリアリティ 作品と監督 関連サイトからの作品紹介amass.jp。 【監督】スタンリー・キューブリック,【出演】ライアン・オニール,マリサ・ベレ…
先日、たまたまNHK BSで放映されている第二話「Case2 泥棒かささぎ」を途中から見て、魅入られてしまった。「新米刑事モース~オックスフォード事件簿~」は以前に放映されたコリン・デクスター原作「主任警部モース(Inspector Morse)」(1986-2000)シリ…
まるで中国版赤ひげのような漢方医の賈光明さん。骨身を惜しまず昼夜村民のために尽くす姿は、聖人の域。収録からすでに8年以上経過、彼は今も元気にしておられるんだろうか。検索をかけてみたけれど、情報を掴めなかった。お元気でいて欲しい。どなたかご存…
地味に中年男女の恋愛を描いています 『マディソン郡の橋』ほど深刻じゃない? ロンドンの天文学的地価高騰が背景に 明快なストーリー キートン演じるエミリーのかっこよさとグリーソン演じるドナルドの素朴さで魅せる 「めでたしめでたし!」の結末 批評家…
BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)の成田発ロンドン行きのフライトで見た映画。日本ではまだ公開されていない?JALとBAの共同運航の場合、 JALが「主」の時には機内上映の映画のレベルが高いのだけど、今回はBAが主になっていたので、映画には期待していなか…
27日、正午過ぎの成田発ロンドン行きのブリティッシュ・エアウェイズ便に乗ったのだけど、機内で見た映画が興味深かった。その一つがこれ。日本では2015年3月に封切られたそう。地味な映画なので、あまり評判にならなかったのかもしれない。Wikiの解説が以下…
普通は無味乾燥な機内の安全の解説ビデオ。それが今度のBAでは面白いものになっていた。youtubeで、「British Airways safety video - director's cut」で検索すると見れる。動画リンクをこの記事にはアップできないようなので。「Business Inside」誌にその…
先日『パリ・オペラ座の人々』を終了日の前日に見たのだけれど、そのときに見た予告編で、この作品を是非とも見たいと思っていた。今日が公開初日。以下、オフィシャルサイトからのイントロダクション。 1886年、北米マサチューセッツ州の小さな町アマストで…
2日前に梅田のシネリーブルで見てきた。劇場の入っているビルには3年前、「ゲーテ・インスティチュート」を訪ねた折に行ったきり。駅から遠い上、ちょっと分かりづらく、また時間もお昼に始まるので観客は少ないだろうとタカを括っていたら。とんでもない。…