2012-01-01から1年間の記事一覧
泉鏡花 作 坂東玉三郎 演出 齋藤雅文 演出<登場人物>稲葉家 お孝 坂東玉三郎 瀧の家 清葉 高橋惠子 葛木晋三 松田悟志 笠原巡査 藤堂新二 五十嵐伝吾 永島敏行公式サイトのチラシ写真をお借りする。 以下<公式サイト>からの「解説」と「あらすじ」。 <解…
以下が演出、出演者。脚本・構想:マリー・ブラッサール、ロベール・ルパージュ 演出:吹越満 出演: 吹越満 森山開次 太田緑ロランス宣伝用スティールが以下。 そもそも森山開次をe−テレの「日曜美術館」で観たことが、この芝居を予約するきっかけだった。…
残念である。天才といわれていたけれど、努力の人だったのだと思う。まさに「芸の鬼」だったに違いない。でもいわゆる優等生型ではなく、あくまでも芸人として歌舞伎本来のあり方をとことん追求した人だった。舞台に出てくるとその愛嬌で観客を即座に虜にし…
以下がチラシの写真と配役表である。 最初に幕が開いたとき、舞台は人物、背景ともにさすがの美しさだった。森の中、背後にはお城がみえているという設定。美しく着飾った宮廷の紳士、淑女たちが集っている。きちんとそろっていて、見事だった。とくに、道化…
今月はめずらしく通し狂言である。ここにも以前よりもはるかに気合いが入っているのが窺える。観客席も平日にもかかわらず、ほぼ満席。観客も演じ手の気に呼応、しっかりと反応しているのが分る舞台だった。久しぶりに双方向性の際立った舞台をみることがで…
これは鶴屋南北作(1804)で、主人公の徳兵衛を務めたのはもちろん新猿之助。公演ちらしは以下。 スケールが非常に大きく、筋も込み入っているので、一見ではかなり分りづらかった。朝4時起きでの東京遠征、午後にはかなり眠気が襲ってきたので、正しい評価…
台東区に「めぐりん」という、便利なコミュニティバスサービスがあることを知っていれば、池波正太郎所縁の地探訪というのがテーマだった先月、もう少し効率的な回り方ができただろうと残念。北、東西、南と、三種類ある。1日乗車券でどこででも乗降車でき…
三泊四日の予定での今月の東京遠征。初日の木曜日には伊丹を朝8時の飛行機で発って、11時からの明治座の猿之助襲名興行を昼夜でみるという強行軍。これは失敗だった。二日に分けるべきだったと後悔。とくに夜の部をしっかりと鑑賞するには体力、気力ともに不…
またもや図書館から九冊もの池波関連本を借り出してしまった。そのうちの三冊が面白かったので、古書でも注文をした。表題にした本と『池波正太郎と歩く京都』(新潮社、2010年)、そして『池波正太郎の世界』(平凡社、1998年)である。すべて写真つきの小…
公演ちらしは以下。 『滝の白糸』 原作 泉鏡花 成瀬芳一 補綴・演出 主たる配役 滝の白糸 市川春猿 村瀬欣哉 井上恭太 春平 田口守 桔梗 瀬戸摩純 南京寅吉 市川月乃助 お辰 市川笑三郎 「筋書」の解説は以下。 文明開化の波が押し寄せる明治中頃の北陸を舞…
テレビをつけたらNHK教育で丁度この番組の放送中だった。チェコ出身ということで、おもわず引き込まれ、彼の演奏するグリエールの「ホルン協奏曲」も聴いてしまった。以下は上のサイトから。 ホルン協奏曲 変ロ長調 作品91 から 第1楽章、第3楽章 グリエール…
公演チラシは以下。 『カヴァレリア・ルスティカーナ』 プロダクションは以下。 管弦楽/ソフィア国立歌劇場管弦楽団 合唱/ソフィア国立歌劇場合唱団 指揮/アレッサンドロ・サンジョルジ 演出/プラーメン・カルターロフ ゲルガーナ・ルセコヴァ(サントゥ…
たつみ座長は第二部のお芝居後の口上でその日のお芝居の由来をお話になることが多く、いつも興味深く聴かせていただいています。このお芝居は昔からこの劇団(つまりお父様の代から)の持ち芝居で、講談話が原型だろうということでした。コミカルなお芝居で…
『鬼平犯科帳』DVDシリーズ、ついに第4シリーズまで買ってしまった!定価だととても高いのですべて中古だけれど、それでもけっこうな出費になった。第9シリーズまであるようだけど、DVDはひとまずこれで止めるつもりである。本の方は番外編の「乳房」を除…
huluで第4話まで視聴した。授業で一部を使ったことで、ついついその続きをみてしまう羽目に。非常によくできていて、感心した。リドリー・スコットが製作にも関わっている。あの『Black Rain』、『Thelma and Louise』の監督である。かなり残虐なシーンもあ…
『食卓の情景』に始まって、彼の随筆を七冊ばかり読んできた。先日台東区立図書館で読んだ『わが家の夕めし』もアマゾンで手に入ったし、それと同系列の講談社刊の随筆、『わたくしの旅』も『新しいもの古いもの』も宝塚図書館で借り出して読んだところであ…
テレビで同題の番組が放映されていたのを一度だけ観たことがある。主演は大沢たかおだった。着想がなかなかおもしろいと思った。検索をかけて、もとはマンガだったことが分った。同じくWikiによれば原作者の村上もとかは江戸の遊郭を調べてゆく途中で多くの…
池波正太郎さんのというより『鬼平』の足跡を訪ねるという目的での先週の東京行きだったので、観劇の合間をぬってうろうろした。とはいってもおろしたてのスニーカーが足にあわず、靴擦れに悩みながらだったので思うようには回れなかった。明治座は1995年8月…
去年プラハの国際学会でこの作品で発表をしたこともあり、是非とも観たいと思っていました。座長お二人のお姉様、小龍さんの一日座長での誕生日公演ということで、彼女が原作を補綴、演出した舞台でした。川口松太郎の原作を基に劇団に合うように改作してあ…
2泊3日の東京旅行から先ほど帰宅した。綿密に「食探訪」の予定を立てていたのに、そのファイルをDropboxに入れ忘れてしまった。これが第一の失敗。もっとも入れていても二つの理由で役には立たなかったかも。iPadをコンピュータ代わりに持参したのだが、宿…
三遊亭円朝原作の復活狂言。春陽堂刊の『日本戯曲全集』所載の『塩原多助一代記』を底本に補綴した台本である。「底本にはない山口屋の強請の件を新たに四幕目として加えた」と国立劇場文芸課の説明が筋書にあった。ひいき目にみればここまでの「盛り沢山」…
今回の東京行きではこの新派公演と国立劇場の『塩原多助』を観てきた。『塩原多助』については稿を改めたい。公式サイトによると、「北條秀司と花柳章太郎のコンビによる東京慕情編3部作の第2弾として、『佃の渡し』に続き昭和35(1960)年明治座で初演され…
展覧会のチラシの画像は以下。 このチラシからもあきらかだけど、展覧会の目玉はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館展が現在改装中ということで、かなりの数の美術館所蔵作品が日本にやってきている。これはオ…
おいしいお蕎麦が食べたくて、阪急御影駅近くの食べログで高得点を取っているお蕎麦屋さん「ふくあかり」にランチを食べに出かけた。「ミニ懐石」を食べたのだけれど、予想に違わずというか予想以上の蕎麦と懐石を堪能した。お蕎麦もクセのない素直なものだ…
『作家の四季』、この本のほとんどを映画評が占める。それにしても池波正太郎という人の多才ぶり、そしてその批評眼の的確さに舌を巻いてしまう。いくつもの連載を抱えて多忙をきわめていても、映画の試写会にはでかけてゆき(もちろんプライベートでも)、…
先日テレビ版の『鬼平犯科帳』シリーズ2を買い込んだので、池波正太郎著のものと併行して観ている。松竹、東宝の協力、フジテレビの放映だったようである。もちろん主役は中村吉右衛門で、妻の久栄や腹心の同心たちのキャストはレギュラーになっているが、…
これと『伊勢音頭』の二本を図書館から借り出してきた。『伊勢音頭』の方は私が1995年に歌舞伎座で観たものだった。玉三郎の万野が強烈に印象に残っている。これについてはまた稿を改めたい。この『一本刀土俵入』は聞きしに勝るすばらしいものだった!既に3…
テレビドラマ版「鬼平シリーズ1」の第12話まで見了った。原作を超えるものがないのが残念だが、それはある意味無い物ねだりだろう。池波正太郎の文の底知れない力にあらためて感じ入っている。文庫本の何巻だったかの後書きに中島梓が池波の文章力を賞賛し…
このところ池波正太郎一色という日々を送っている。エッセイ集を何冊か読んだが、『剣客商売』や『鬼平』がまだだったので、一応何冊か図書館から借り出した。欠巻で図書館にないものは買い込んだ。「鬼平」についてはあれほど有名な作品だったのに読んだこ…
ああ、ここにも「池波病」の人がいる。どうしても池波正太郎が言及している場所に行き、彼のお気に入りだった店に立ち寄ってみたいと、いてもたってもいられなく(?)なった。で、今月の三週目の土・日・月と東京へ出かけることにした。もちろん彼のエッセ…