2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
歌舞伎座で「秀山祭」を昼・夜ともに観る。昼が『双蝶々曲輪日記』、『紅葉狩』、『競伊勢物語』。『紅葉狩』に侍女役で出る米吉を楽しみにしている。これら三演目中のハイライトはやっぱり『競伊勢物語』。紀有常を吉右衛門、在原業平を染五郎、井筒姫を菊…
12月5日(土)と6日(日)、二公演のみ。以下、公演チラシ。 もちろん原作は三島由紀夫。クラウス・H・ヘンネベルク台本、黛敏郎作曲。全3幕でドイツ語上演・日本語字幕付の上演。松竹歌舞伎サイトに笑三郎さんが所作指導をするとあり、この公演を知った。さ…
彼を、しかも実物ではない映像でみているだけで、こんなに幸せな気分になるのはなぜなんだろう。先月、東京に行った折、羽田空港のゲートに着いた途端、彼の「花は咲く」のビデオ映像が目に飛び込んで来た。ちょうど始まったところで、そのタイミングの良さ…
「大坂の陣400年記念『大阪平成中村座』」と銘打っての公演。先日から勘九郎がメディアに頻繁に登場、この公演のPRをしている。なんでも橋下市長にも会って、激励を受けたとか。公演期間は10月25日(日)から11月26日(木)までと、普通の歌舞伎公演とちがい…
以下「歌舞伎美人」からの配役とみどころ。 <配役> 左甚五郎 勘九郎 女房おとく 新 悟 娘おみつ実は井筒姫 鶴 松 奴照平 隼 人 京人形の精 七之助 <みどころ> ◆名匠と人形の精とのつかの間の逢瀬 彫刻の名工、左甚五郎は、廓で見初めた美しい太夫が忘れ…
以下、「歌舞伎美人」から。 <配役> おちくぼの君 七之助 左近少将 隼人 帯刀 巳之助 阿漕 新悟 牛飼の童三郎 国生 兵部少輔 宗之助 典薬助 亀蔵 北の方 高麗蔵 源中納言 彌十郎<みどころ> 薄幸の姫が貴公子と落ちる恋物語 源中納言の先妻の姫は、容姿も…
十世坂東三津五郎に捧ぐ」という詞書がついている。三津五郎へのオマージュ。「歌舞伎美人」から配役とみどころを。 <配役> 次郎冠者 勘九郎 太郎冠者 巳之助 曽根松兵衛 彌十郎 <みどころ> 酒好きの二人がしばられた末の大奮闘 無類の酒好きの太郎冠者…
詞書に「三津五郎に捧ぐ」とあるように、故三津五郎の持ち舞踊劇だったものの「再演」。三津五郎が藤五郎、橋之助が治六郎という配役で、平成十七、十九、二十年に舞台に乗った。それを今回は橋之助が藤五郎に回り、三津五郎の長男、巳之助が治六郎を演じる…
まるで現代劇。きわめて洒脱。舞台は京都、タイトルにもあるように時期は祇園祭のころ。とはいうものの、全編の基調になっているのは江戸っ子指物師、留五郎の江戸っ子気質とその気風の良さ。ソースが古典落語「祇園会」というから、江戸前の洒脱さは当然な…
今回の歌舞伎座、21日(金)には二部と三部、22日(土)には一部と三部を観劇。明日には帰阪する。今回の歌舞伎は予想以上に充実していた。とくに第三部を二度もみれたこと、それも三階席と一階席でみれたことは収穫だった。まったく「景色」がちがうので、…
この日も恋川純弥さんが「ゲスト」として出演。「引退後」に純弥さんがゲストとして他劇団に出演するのをみるのは今回が五度目。そのうち一度は引退後まもなくもとの恋川劇団に客演されたもの。いずれもどこか遠慮気味の感じがしていた。それはLINK公演にも…
お芝居からのスタート。たしかにこの演目はじっくりと演じる必要があるだろう。この日から純座長のお兄さまの純弥さんがゲストということで、これは彼の発案?純さんが牙次郎、純弥さんが正太郎。色々な劇団が演じるのをみてきたお芝居。どこのものもその劇…
8月初めからロンドンのバービカン劇場での公演がスタートした『ハムレット』。プレビューの際の観劇ファンのマナーが悪く、カンバーバッチ氏の怒りを買ったとの『ガーディアン』の記事。以下がそのタイトル。 「Alas, poor Benedict! Fans filming isn't the…
マグノリアサロンコンサートのあと、ホールに隣接する美術館でこの展示をみた。「逸翁」とはもちろん阪急電車の創業者であり「宝塚」の創始者でもある小林一三氏 (1873-1957) のこと。ネットで検索して、彼が関西出身ではなく山梨県出身だと知った。慶応を卒…
マグノリアサロンコンサートは今回が4回目。いつもレベルの高い演奏者の方々、後援の阪急文化財団の力の入れ方が分かる。このコンサートシリーズの楽しみのひとつが、演奏者が演奏する曲の背景や由来、そこにご自分の体験を絡めて解説して下さること。新しい…
8月7日の産経と朝日のネットニュースで知った。引退後はプロスケーターに転向するという。以下がその記事。 【トロント=田中充】フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダルの羽生結弦(ANA)が6日、トロントにある練習拠点のリンクで練習を報道陣に公開…
<芝居> 初めて観るお芝居。掏摸(純)と博打打ち(風馬)のやくざな兄弟分の、一人の女性をめぐる葛藤が描かれている。以下がざっくりとしたあらすじ。 兄貴分の掏摸は許嫁(かれん)の母親の薬代のため掏摸をし、お縄になる。役人(心哉)にしょっぴかれ…
芸文センターの「ワンコインコンサート」、申し込もうとしても、たいていは即満杯で、席がとれるなんてことがなかったので、ずいぶん前にあきらめていた。でも昨日は友人が確保してくれていた。クラッシックのコンサート、バレエ公演では何回も来ていたのに…
友人と西宮芸文センターでブラスのコンサートを聴き、そのあとアフターをして帰宅したのが8時前。西宮北口発宝塚行き阪急の車中はいつもの二倍ほどの乗客が。それで花火大会があると分かった。去年宝塚駅近辺で立ち往生した記憶が甦り、恒例にしている夜のウ…
ふだんほとんどコンビニを利用しない。例外は旅行中。歌舞伎座地下のセブンイレブンとか、宿泊するホテルそばのコンビニとか。こちらはもっぱらビールを買うため。一昨日、どうしても印刷しなくてはいけない資料があり、ネットで検索をかけたらなんとkinko’s…
久々の小劇場系の芝居。劇団のサイトからの「解説」とスタッフ・リストが以下。 それは、謎の笛吹きが導く時空を超えた奇跡の物語。西洋の民間伝承「ハーメルンの笛吹き男」を作家ナツメクニオが大胆解釈、HEP HALL初登場の劇団ショウダウンが歴史のミッシン…
羽生結弦というひとは前人未踏の域に踏込んでしまった。彼が目指しているのは上手い演技では最早ない。そんなところに踏み入ってしまった。選ばれし人。累々と重なっている屍の中から声を発するひと。彼らの魂の集合体。死者の声の代弁者。メディア(巫女)…
『エコノミスト』の最新号に「『大津絵』をフランスに紹介、クリストフ・マルケ」という記事が載っていた。日仏会館・日本研究センター所長の肩書きのこの方、日本の近世/近代美術の研究者だという。「浅井忠と明治画壇」で東大で博士号取得。その後フラン…