2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
以下が公式サイト。情報が集約されているけれど、まだ十全ではないよう。それがなんともイマ(NOW) 風。 またゲネプロ映像がyoutubeに上がっている。 www.youtube.com 詳しい親切な解説もついている。 エンターテイメントステージ『GRIEF7』Sin#2(グリーフ…
前場と後場との舞台は変わる。前場では清水寺、後場では三井寺になる。時期は8月15日の仲秋。狂女ものだけれど、『隅田川』などとは違い、狂女は息子を探し当てることができたハッピーエンドになっている。 片山九郎右衛門師のシテは穏やかだった。住僧の制…
この日のチラシの表裏をアップしておく。演者、解説が裏に載っている。 浅井通昭師がシテを務められる曲はこれが初めて。そういえば仕舞も見ていない。まずその佇まいの端正さにうたれた。舞い、所作の的確と気品高さに感動した。詞章が恐ろしいほどグイグイ…
とても軽妙な狂言だった。甥を茂山逸平師、伯母を丸石やすし師が演じられた。 逸平師、やすし師の掛け合いがおかしい。 以下、立命館大学能学部のサイトから、あらすじをお借りする。 酒屋を営む伯母はしわいな人(けち)でありまだ甥に酒を振舞ったことがない…
仕舞はキリ部。地謡は橘保向、青木道喜、古橋正邦、河村和貴の各師。 夫に捨てられた女が、新妻と一緒の元夫の元に怨念となって現れ、陰陽師、安倍晴明があらかじめ用意しておいた身代わりの人形を責め苛むという内容のこの曲。その『鉄輪』の最も恐ろしいク…
能はいくつか見る予定にしている。修学院きらら山荘での薪能、林宗一郎師の『山姥』と片山九郎右衛門師の仕舞「砧」を楽しみにしている。京都観世会館での「京都観世能」では梅若実師の『卒都婆小町』と杉浦豊彦師の『融』を見る予定。社中会は去年素晴らし…
お若い河村浩太郎師がシテなので、面でお顔は見えないものの、どこか若々しさが漂っていてハイライト部の舞も軽やかだった。以下に「林定期能」からチラシの表裏をお借りする。 河村晴道師の解説にあったように、さすが禅竹、極めてビジュアル度の高い景色が…
五条大橋の上での弁慶と牛若丸との立廻りが軸になっている演目なので、そのダイナミズムは確かにあった。でも、河村和貴師とお嬢さんの梓姫さんとの親子競演ということで、和やかな雰囲気が漂っていた。和貴師がシテを演じられるのを初めて見たのだけれど、…
過激に力強く美しい。今までに見た『鵺』とは趣が異なっていた。林宗一郎師のサイトよりチラシを拝借する。 鵺という「異形」への畏敬と愛惜の念が謡いあげられ、舞い納められた。シテを演じられた林宗一郎師の切々とした想いが見ている者に迫ってくる、そん…
昭和49年(1974年)の国立劇場での録画。文楽陣が竹本の代わりをしていた。以下、演者一覧。 本蔵妻戸無瀬 = 中村歌右衛門(6代目) 本蔵娘小浪 = 中村松江(5代目) 奴吉平 = 中村東蔵(6代目) 馬子 = 坂東三津三郎(初代) 旅人夫 = 澤村由次郎(5代目) 旅人 = 竹…
若手がうち揃った清新な舞台だった。「銕仙会」の能楽事典に、「夏も終わりが近づき、涼しい風が吹きはじめる頃。清く澄んだ御手洗川の流れは、暑い日ざしの中にあって、爽やかで涼しげな風情をたたえている。稔りの秋は、すぐそこまで近づいている…」という…
通しとはいえ3時間という限られた時間内に収めるのに、大筋が分かる場のみに集約されていた。最後の三幕目と大詰のみ、脚本に忠実だったようで、それもあってか、この二幕が他の幕を圧倒していた。他の幕はあらすじをなぞっただけの感じ。以下に公演チラシ…
片山九郎右衛門師のシテは、さすがの見応えだった。ワクワクした。 先月に湊川神社で見た『善界』には、実際のところかなり退屈してしまった。後場になって初めてワキが登場する演出が特徴の『善界』。意表をつかれるけれど、それによってサスペンスが増すと…