2013-01-01から1年間の記事一覧
以下が配役。 正太郎:市川 猿之助 牙次郎:坂東 巳之助 勘次女房おせき:上村 吉弥 宇兵衛娘おそで:中村 梅 丸 亭主宇兵衛:市川 寿 猿 みぐるみ三次:中村 亀 鶴 金的の与一:市川 男女蔵 隼の勘次:市川 門之助 『歌舞伎美人』に掲載された紹介記事が以…
今年初めて「新春浅草歌舞伎」をみた。歌舞伎を長く観てきていたのにである。「花形歌舞伎で実験的な試みが多い」ということに二の足を踏んでいたからだろう。最近の若手の活躍ぶりを目の当たりにして、歌舞伎にも世代交替が起きつつあることが判った。去年…
二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、九代目市川中車の襲名披露でもあるので、口上があったが、猿翁は休演。また、片岡仁左衛門、市川段四郎も休演だった。口上は猿之助、中車と、坂田藤十郎がならんでのもので、いつもの襲名披露の口上よりいささか寂しかっ…
今年の顔見世、正式には「當る午歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」という。二代目市川猿翁 、四代目市川猿之助、九代目市川中車の襲名披露でもある。今年1月に大阪松竹座で「二代目市川猿翁、四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露 壽初春大歌舞伎…
2011年12月13日に亡くなった友人が夢に出てきた。夢だから脈絡がないのは当然として、不思議な夢だった。ばったりと四国(彼女は香川県高松の出身だった)からの列車内で再会し、そのあとレストランへ行き、そこで二人で呑んで勘定をするとべらぼうな値段(2…
内容は以下。 門 良一(指揮)モーツァルト室内管弦楽団演奏曲目 1.モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第五番イ長調K. 219(トルコ風) ヴァイオリン 佐野智子2.モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調K. 488 ピアノ 伊藤恭子 3. モーツァルト 交響曲 第40…
ヘンデルの『メサイア』を聴くのは久しぶり。最後に聞いたのが震災前の神戸国際会館だったように記憶しているので、かれこれ20年近くになるかもしれない。中学・高校がミッションスクールだったので、中高時代はほぼ毎年聴いていたものである。年末恒例の合…
今学期は押し付けられたクラスが2クラスもあり、全部で9コマなので、毎日準備と授業で青息吐息のありさま。でも神様はよっぽど「親切」な方とみえて、最後の「楽しみ」を与えてくれた。ゼミの2クラスを除いて、英語関連科目クラスの学生が良かった。今まで…
すでに鬼籍に入られている。中世から近世にかけての芸能史の先駆けを築いた方である。1991年に47歳という若さで亡くなった。本当に惜しい。民衆芸能の視点から歌舞伎へのアプローチをしていた服部幸雄氏も既に亡い。敬称略としたいのだが、このお二人にはど…
今年3月に英国のチェスター大学で発表したNANAについての原稿、 “Masquerade in NANA: a Discursive Space in Japanese Shojo Manga” をジャーナルに掲載しないかという話が英国の出版社からあった。それも哲学系のジャーナルのようなので願ってもない。丁…
今週月曜日の教授会で何人かの退職教員が発表され、その中に私も入っていた。先月10月の会議では定年退職の教員が発表されたのだが、その人たちはある意味「想定内」の面々だった。今回は定年以外の教員全員で、中には「えっ?」と驚く人もいた。その「驚か…
どちらも「発売解禁日」の午前10時にパソコン前に座り、瞬発を入れずに取った。そう焦ることもなかったようだけど。2014年1月の東京は熱い。こんな豪華版が一堂に会しての競演なんて、そうないだろう。浅草公会堂での「浅草歌舞伎」公演のあらましは以下。 …
『堀江川』というとてもしんみりさせる芝居が最初に来ていたのだが、それについては後日に記事にするつもり。あまりの忙しさに、最近かなりバテ気味で冬休みを指折り数える始末。記事もなかなか書けない。論文も放置したまま。辞める前に感傷に浸る暇がない…
そういえば去年11月も明生座公演だった。18日のお芝居、『生き返った幽霊』はこのブログの記事にもしている。大店の若旦那(たつみ座長)が自分の屋敷自慢をするところ、あまりのバカバカしさに今度も笑い転げてしまった。「太田胃散、いい薬です」のギャグ…
辞めてからやりたいことはいくつもあるのだが、一つは旅芝居(大衆演劇)の過去、現在、未来へとつながってゆくその意味、重要性を調べたいと考えている。それは歌舞伎をはじめとする古典芸能を含む芸能全般の由来のみならず、日本の芸能史そのものを渉猟す…
日曜美術館での特集である。展覧会のホームページをリンクしておく。展覧会概要が読める。こちらの展覧会のタイトルは「印象派を超えて―点描の画家たち@国立新美術館 クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に」である。 日曜美術館がサイトに載せている情…
昨日の日本時間午後11時(アメリカ東部時間午前9時)にこの学会発表のプロポーザルを提出した。締め切りが15日だったので、ぎりぎりである。さきほど、私のgmailアカウントに発表許可の返事がきた。うれしいのだけれど、これからペーパーを書かなくてはなら…
川上貞奴を次のテーマのひとつにしようと考えて、近所の図書館で関連書を探したら、わずか五冊のみだった。そのすべてが1984、、1985年出版である。どうもNHKの大河ドラマになること(「春の波濤」1985年)をみこんでの出版だったのかもしれない。江崎惇著 …
去る10月28日に梅田芸術劇場の公演があったが、見逃したのでDVDを購入した。彩の国さいたま芸術劇場での初演が2009年3月。このDVDが収録しているロンドン公演が2010年5月。私の嫌いなバービカン劇場での公演だったようである。そもそも『ムサシ』を知ったの…
9月末から1時間あまり近所を速歩で歩き始めた。アメリカで「暴食」の結果体重が増えたので始めたのだけど、1ヶ月経ってもそう体重に変化がなくて、がっかり。ただ太ももに筋肉が若干ついてきたような。運動大嫌い人間がここまで続くとは思っていなかったので…
友人が抽選で半額券を入手してくれたのだが、第一部は抽選に当たらなかったという。通し狂言だったので、前半を観ていないとどうしても話がよく分からない。歌舞伎でも前半部の「沼津」の段はよく上演されるので、その部分だけは知っていた。あの段だけ単独…
松竹のサイトからの案内は以下。 【みどころ】 作・演出:野田秀樹 平成15年8月歌舞伎座において大ヒットとなった舞台です。 現代演劇界を代表する才能の一人、野田秀樹氏の作・演出で、勘九郎(現・勘三郎)を始めとする豪華で個性的な俳優たちの競演です。…
神戸文化ホールには苦い経験がある。去る6月30日のハンガリー国立歌劇場オペラ公演(『トラヴィアータ』)のときに迷惑客に辟易した。だから、行くのに二の足を踏んでしまう。ただ、この公演のチケットは4月にすでに買っていたので出かけざるを得なかった。…
オリジナル脚本は悲劇だったのかもしれないが、今日のものは悲劇ではないように演出されていた。ホッとした。ハッピーエンディングのみを是としている訳ではないが、やみくもに救いのない「悲劇」にもってゆく九州系劇団の「方針」にはうんざりなので、この…
芝居は『上州土産百両首』だった。これはいくつかの劇団でみたが、様々なバージョンがあった。おそらくこの日のものが最ももとの形に近いのだろう。「亀治郎の会」が2010年にやったものの筋が某サイトにあった。リンクしておくので、オリジナル芝居に興味の…
伍代孝雄劇団をみるのはずいぶん久しぶり。2011年1月の朝日劇場以来である。その前年の10月に新開地劇場で初めてみたのだが、お芝居の上手い劇団だと感心した。何回か通った。そのときはまだ伍代一也さんが在籍、三河家諒さんも客演でとても充実した舞台をみ…
前の記事に書いた『旅芸人のいた風景』と上記の本二冊を読み比べ、それらで提出されている「仮説」に興奮した。先日歌舞伎座で染五郎、海老蔵、勘九郎演じる『陰陽師』をみたばかりだった。でもあれがロマンチック、あえていえばマンガチックだったのに比べ…
箕面に幼いころ住んでいたという沖浦氏、歌舞伎好きの父に連れられて池田の芝居小屋に頻繁に行ったという。もちろんこれは明治村に移転した「呉服座」(くれはざ)だろう。「呉服座」は「ごふくざ」として池田に「復活」している。播州の東高室というところ…
蜷川幸雄演出 オーメールキャストで、主要な配役は以下。 シャイロック 市川猿之助 ポーシャ 中村倫也 バッサーニオ 横田栄司 アントーニオ 高橋克実以下、公演チラシ。 猿之助の独り舞台だった!あとの役者はすべて翳んでしまった。このシャイロックをみた…
松竹のサイトからの引用は以下。 序幕 お鯛茶屋の場 住吉鳥居前の場 二幕目 内本町道具屋の場 横堀番小屋の場 三幕目 釣舟三婦内の場 長町裏の場 大詰 田島町団七内の場 同 大屋根の場<配役> 団七九郎兵衛 愛之助 一寸徳兵衛 亀 鶴 玉島磯之丞 薪 車 団七…