yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

アレクサンダー・コブリン ピアノリサイタル、シューベルト、「四つの即興曲」@兵庫県立芸術文化センター9月29日

プログラムのひとつがシューベルトの即興曲だった。ちょっとがっかりした。私の好きなリヒテルの演奏とあまりにも違いすぎたから。コブリンはベダルを多用し、即興曲の軽やかさを損なっているところが多々あった。特に「即興曲変ホ長調、アレグロ」。導入部…

谷崎潤一郎作品は好きになれない

ここ2ヶ月ばかり谷崎潤一郎の作品とつきあってきた。先週末に40枚弱のささやかな論文を書き終え、さきほど註をつけた草稿が出来上がった。で、分かったこと。どうしても谷崎を好きになれない。でも谷崎論は、例えば三島由紀夫について何か書くよりも、はるか…

「SWITCHインタビュー 達人たち 藤原竜也 長谷川穂積 」NHK Eテレ10月5日

昨晩、たまたまこの番組に行きあわせた。藤原竜也のファンという訳でもないので、みるつもりはなかったのだけど、「藤原が、彼がもっとも会いたい憧れの人に会いに、神戸を訪れた」というフレーズが気になって、そのまま観てしまった。神戸のボクシングジム…

『新・油地獄 大坂純情伝』、十月花形歌舞伎@大阪松竹座 10月3日昼の部

サイトからの情報及びチラシ写真は以下である。 <配役> 河内屋与兵衛 愛之助 お吉 壱太郎 刷毛の弥五郎 亀鶴 皆朱の善兵衛 萬太郎 天王寺屋遊女小菊 新悟 おかち 尾上右近 雁金文三 薪車 山本森右衛門 猿弥 おさわ 吉弥 豊嶋屋七左衛門 男女蔵 果心 翫雀<…

四代目市川猿之助主演『ヤマトタケル』シネマ歌舞伎@神戸松竹 10月1日

まずチラシにある宣伝用の写真。 休憩が間に三回、それぞれ10分づつ入ったが、約3時間半にも及ぶ長丁場だった。それでも『古事記』の倭建命物語の一部省略である。このナガーイ芝居をまったく退屈させることなく、エンターテインメントの原点たる娯楽性を最…

旬な青春映画『いま、輝くときに』(The Spectacular Now)@Ritz East 9月14日

ソサイエティヒルの小さな芝居小屋でマチネで If I Were A Drag Queen, I Would Be Famousという刺戟的な芝居を観たあと、歩いて2nd Street のRitz Eastまで行った。フィラデルフィアのダウンタウン(といってもどちらかというとソサイエティヒルに近い東よ…

今回のフィラデルフィア行き

先週の今ごろはまだフィラデルフィアだったと考えると、なにか不思議。もちろん、その間には帰国の際のうんざりするほど長時間のフライトが入っているのだけど、七年前くらいからそれがあまり苦ではなくなった。ビジネスクラスの座席だともっと快適に決まっ…

歌舞伎座新開場柿葺落 九月花形歌舞伎『陰陽師 滝夜叉姫』 歌舞伎座9月21日

以下「歌舞伎美人」サイトより。 第一幕 都大路 「晴明、百鬼夜行に遇いしこと」より 第三幕 貴船山中 「将門復活。最後の戦いと大団円」まで 〈配役〉 安倍晴明:染五郎 平将門:海老蔵 興世王:愛之助 桔梗の前:七之助 賀茂保憲:亀三郎 平維時:亀 寿 大…

アメリカのインフレ

アメリカで私が留守にしていた2年間で確実に物価が上がっている。暮らしているときは家賃が毎年上がるのに閉口したけど、食料品は日本よりも安かった。でも今回大学近くのスーパーに行って、なにもかもが2割以上は上がっているのにショックを受けた。マイナ…

海軍施設 (Navy Yard)での襲撃事件

今朝の8時頃だったようだがちょうどホテルを出たところで、昼過ぎに大学のカフェテリアでニュースを見るまで知らなかった。ホテルに帰ってテレビをつけたら、ずっとこのニュースをやっている。またもや「襲撃事件」かと、厭になる。12人が亡くなった。自由に…

時を忘れて(ついでに年齢も忘れて)

今日は一日中、ディオンヌに付きあわせてしまった。彼女は現在チャイナタウン近所のドレクセル大の付属病院でソーシャルワーカーをしているので、お昼はチャイナタウンのど真ん中にあるOcean Harbor (1023 Race St Philadelphia) という飲茶の店でとった。こ…

楽しくもあり、辛くもあり

金曜日に指導教授だった日本の中世文学専門家の先生夫妻と、療養中のこれまた博論のコミッティの一人だった現在療養中の日本中世歴史専門家の先生を訪問、そのあとディナーをごちそうになった。楽しくて時が経つのが惜しかった。彼女はここ何年間か、日本に…

If I Were a Drag Queen, I Would Be Famous @ Red Room at Society Hill Playhouse 9月14日マチネ

If I Were a Drag Queen, I Would Be Famousは予定外のものだった。それというのも土曜日のマチネはこれ以外なかったから、選択の余地がなかったためである。昨日は一日出ずっぱりで、ホテルに帰ったのが10時近かったこともあり、今日は夜の観劇は止めること…

キャッチアップ

昨夜、ケンタッキー大学で教えている友人とskypeで話をした。彼女には私が一時飼っていた猫を、私が日本に帰国するとき譲ったのだ。でもこの5年間会っていなかったので、近況を聞きたかったことがいちばん。何度もskypeで連絡を取ろうとしてくれたのに、いつ…

2年間の変化

ペンシルべニア大学図書館に入ろうとして、Alumni Card (同窓生会員証) が要ると言われて、ショックだった。ポリシーが変わったという。ペンの図書館サイトに明記はしていないのだけど。卒業後に作った会員証は[5年が期限で]とっくに失効になっている。明…

オバマ大統領の演説

アメリカ東部時間午後9時から15分間のものだった(現在9時半すぎ)。ロシアの仲介があり、シリアが化学兵器を国際管理下に置くことに同意したということだったので、オバマ大統領がどう決断するか、注目が集まっていた。内容は予想通りのものだった。「攻撃」…

シカゴ、オヘア空港にて

アメリカンとJALの共同運航便だったのでダラス経由だと思っていたら、シカゴ経由だった。空港のWiFiがフリーなので、いくつかメールを打って、今これを書いている。成田がしばらく行かない間にヨーロッパの空港並みにおしゃれになっているのに、シカゴは相変…

カンバーバッチ主演 テレビドラマ『シャーロック』(Sherlock)by BBC

2012年から13年にかけて、NHKでも放映されたようである。残念ながら見逃している。hulu経由で第一話と第二話の途中まで観た。あと、なかなか時間がとれない。というのも、みるのにかなり「覚悟」の要るドラマだから。英国のグラナダテレビのジェレミー・ブレ…

仁左衛門・玉三郎のシネマ歌舞伎 『怪談 牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』@塚口サンサン劇場9月7日

2007年10月、歌舞伎座での公演を収録したもの。以下が松竹サイトから採った詳細。 <スタッフ> 演出:戌井市郎 脚本:大西信行 原作:三遊亭円朝 <キャスト> 伴蔵:十五代目片岡仁左衛門 三遊亭円朝/船頭/馬子久蔵:坂東三津五郎 萩原新三郎:片岡愛之助 …

母と娘、このおぞましい関係

Google News のメイン欄の右にあったサイトで、「藤圭子・宇多田ヒカルから考える『母娘関係』」というのが目についた。こういう記事が出てくるだろうと予測していたので、内容は読まないうちから推察できた。案の定、記事の大まかな内容は予測通りだった。…

アメリカはシリア攻撃に踏み切るのか?

とても懸念している。アメリカに住む人も同じ思いらしく、以下の記事をネットでみつけた。プリンストン発 日本/アメリカ新時代 「アメリカはどうしてシリア攻撃に踏み切ろうとしているのか?」 by 冷泉彰彦 (Newsweek 日本語版 8月29日)著者の冷泉さん、…

二つの「実録」本『大衆演劇への旅』(鵜飼正樹著)と『安部公房とわたし』(山口果林著)

この二つに同時期に目を通して、「実録」本のあり方を考えさせられてしまった。 もちろん、性質はかなり違ったものであるが、今もその本がでることで少なからずの影響を、遺った人間に与えるという点での共通点がある。どこか覗き見的な欲望を刺戟するなにか…

『春琴抄』と『源氏物語』の英訳

谷崎潤一郎の『春琴抄』、『陰翳礼讃』をもとにした劇、『春琴、Shun-kin』をみて、色々と考えさせられた。英国人の演出による芝居だったので、かなり不満が残った。それをきっかけに『春琴抄』、その他の谷崎作品を読み直して、あらためて谷崎と『源氏物語…

『三大猿之助四十八撰の内 新・水滸伝』@新歌舞伎座8月27日千秋楽

以下、公演情報サイトから。 <みどころ> ついに大阪初上演!歌舞伎界の風雲児・市川猿翁率いる澤瀉屋一門がおくる新趣向と臨場感あふれる大冒険活劇中国四大奇書のひとつ「水滸伝」をもとに猿翁一門ならではの趣向を凝らし創られた壮大なスケール感あふれ…

英国俳優ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)

『スター・トレックイントゥ・ダークネス』(Star Trek Into Darkness)で悪役、ジョン・ハリソンを演じているのだという。 そういえば、看板で見たような。テレビでちらっとみただけだけど、すごい存在感だった。というか独特の「臭さ」があった。ただ者で…

暑い!

亜熱帯並、それ以上だそうである。そう聞いたら、なおさら暑く感じてしまう。休みになったら片付けようと放置してきたもろもろのこと、とくに雑誌、書類の類い、衣類、手を付ける気になれない。椅子等の家具などで市の大型ゴミに出すものも、ずっとリビング…

「やる、やらないで迷ったら、やる方をとれ」車内広告

大阪市立中央図書館へ行くのに地下鉄鶴見緑地線に乗ったら、このフレーズにをみた。すぐに降りたので何の広告だったのか、定かではないのだけど。そのフレーズが目に飛び込んできたのは、多分今の自分の気持ちをよく代弁していたからだろう。もう「迷う」段…

『春琴 Shun-kin』@兵庫県芸術文化センター 7月27日

観たのは少し前になる。イギリス人のサイモン・マクバーニー が谷崎潤一郎の『春琴抄』と『陰翳礼讃』をもとに書き上げた戯曲である。かなりがっかりしたのだが、その結果、敬遠してきた谷崎を読み直し、なぜこの舞台にこんなに失望したのかその理由を考える…

アメリカ行き航空券

大阪/フィラデルフィア往復航空券をIACEを通してやっと今取ったところ。10日大阪発で出発一ヶ月を割り込んでいるため、予定していた額より大分高め。ノースウェストを以前はよく使っていたのだが、デルタに吸収されてしまった。関空発の便も減って、より不…

国立新美術館ってどんなところ?

先日「アメリカン・ポップ・アート展」をみるのに、国立新美術館を初めて訪れた。そもそも、こういう美術館がある事自体、まったく知らなかった。2007年に開館したそうで、設計は黒田紀章、ガラス張りのきわめて斬新な外観である。ただ内部は明るすぎて、せ…