テレビをつけたらNHK教育で丁度この番組の放送中だった。チェコ出身ということで、おもわず引き込まれ、彼の演奏するグリエールの「ホルン協奏曲」も聴いてしまった。以下は上のサイトから。
ホルン協奏曲 変ロ長調 作品91 から 第1楽章、第3楽章
グリエール
ラデク・バボラーク(ホルン)、NHK交響楽団、ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
以下が彼の経歴。
1976年チェコ生まれ。8歳よりホルンを学び、89年よりプラハ音楽院でティルシャル氏に師事。94年、難関として知られるミュンヘン国際コンクールで優勝し世界の注目を集めた。以来、ヨーロッパ、アメリカなど各地で活発な演奏活動を展開。小澤、バレンボイム、レヴァインなどトップクラスの指揮者の信頼も厚く、その抜きん出たテクニックと若手ながら成熟した音楽が大きな話題になっている。これまでチェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、バンベルク響、ベルリン・フィルの首席ホルン奏者を歴任。その他にもサイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管と共演するなど日本でもおなじみ。
35歳とまだ本当にお若い。でもすでに一流の音楽家の風貌、物腰だった。チェコで音楽教育を受け、その後ヨーロッパ、アメリカ等で活躍、今やトップの奏者との評価を得ているとのことであるベルリン・フィルの首席ホルン奏者でもあった。経歴にもあるように日本とも関係がある。ということで、益々興味がわいた。チェコの音楽のレベルの高さを今年3月のプラハ訪問時に見せつけられたので、優れた音楽家が輩出されているのは何ら驚くにはあたらない。ハプスブルグ家のお膝元でもあったわけで、当然といえば当然なのだ。でも昨日ブルガリア・オペラにあまりにもがっかりしたので、この落差を考えてしまう。
グリエールの「ホルン協奏曲」でのバボラークはアグレッシブというより、落ち着いた演奏ぶりだった。これもとても好ましい。それがアシュケナージのしっとりした控えめな指揮とマッチしていた。アシュケナージ、今や指揮者としての方が主となってしまったんですね。私にとっては彼はいまなおピアニストとして、それもショパン演奏者としてのイメージが強いけど。ずっと以前に彼が来日したおりに、彼がピアニスト兼指揮者として演奏したのを聴き、ピアニストに専念して欲しいなんて、思ったこともあったっけ。