Googleの画面を立ち上げたら、ロゴが与謝野晶子の肖像になっていた。なんでも生誕136周年ということらしい。1878年12月7日生まれ。そういえば以前に彼女のことを調べた折に、私と誕生日が同じだということに気づいた。今日改めてそれに思いを馳せて、うれしい。「勝手に喜んでもらっても困ります」と晶子は苦笑するだろうけど。
晶子は堺の生まれ。来年の2月末まで堺市立文化館で特別展が開かれている。もっと早く気づいたら、出かけていただろうに。ベルリンから帰ってから行こうと考えている。JR阪和線の堺市駅から徒歩2分らしい。
1997年4月から一学期間、堺にあった大阪女子大で非常勤講師をしたことを思いだした。大阪女子大はその後、大阪府立大に統合されてしまった。一学期間だったのはその年の9月からアメリカの大学院に行くことになっていたから。アメリカの批評家の映画論を英文科の学生たちと読んだ。学生は優秀で手応えがあり、一学期だったのが残念だった。晶子の「末裔」なので当然だったんですね。その後も二人の学生がコンタクトをとってきてくれたけど、こちらは慣れない大学院生活であっぷあっぷの状態、そのままになってしまった。彼女たち、どうしているかしら。「女子大」そのものにはずっと抵抗があったけど、この女子大が消えてしまった今、惜しかった気持ちが抑えきれない。一般的にいって、学生は女子の方が優秀だし、真面目。それに守りよりも攻める傾向が(優秀な学生に限りますが)男子学生よりも強いように思う。
今まで自分の誕生日に思いを馳せることはあまりなかった。平日で、授業中だったから当然。今日感慨をもったのは、縛りがなくなったからだろう。お昼においしいお蕎麦屋さんに行って祝いをし、その後、元同僚のアメリカ人が主宰している劇団の発表公演を観に行くつもり。明朝ベルリンに発つので、ゆっくりとはしていられないだろうけど。