今日は観劇の予定を入れていなかったので、7時始まりのベルリンフィルのコンサートに行くつもりで、スケジュールを組んだ。まず、昨日カメラを忘れたため写真を撮れなかったブランデンブルグ門の写真を撮った。
このときは人影もまばらだったのに、このあと団体客がいっぱい押し寄せ、ウンター・デン・リンデン通りが銀座の雑踏のようになってしまった。
朝食を有名な「アインシュタインカフェ」で取る。カフェ内部の様子。
注文したカフェラテにハートマーク!パンが先に出され、そのあと注文の品が届くまで、ずいぶんと待たされた。というわけでパンは食べかけ。すみません。どれも最高だった。
そのままウンター・デン・リンデンをアレクサンドルプラーツまで歩く。これで約50分程度歩くことになるので、一日のウオーキング距離はクリア。
一応、このスケジュール通りに動くことができた。アレクサンドルプラーツまで来たときに、TXLのバスがちょうどやってきた。今朝『地球の歩き方』で調べたら、このバスが空港まで行くバスとのこと。そういえば走っているのに頻繁に出くわしている。ということで、迷わず乗車。これが大正解。このバス、中東からの移民の人たちが住むエリアを通っている。かってドイツが東西に分かれていたとき、大量に[主としてトルコからの]移民を受け入れた。統一後もその人たち、その次世代の人たち、あるいは新しく移民してくる人たちがいるはず。でも今までそんなに見かけなかった。彼らはいったいどこにいるのか、疑問だった。2日目にシラー劇場にチケットをとりに行った折にその地区が中心部とはかなり違う印象を受けた。でも、ガレリアで見かけるドイツ人にそういう中東系の人がほとんどいなかったので、「彼らはいったいどこに住んでいるの?」と思っていた。その謎が解けた。かなり広い地域。そこから乗ってくる人たちは色の浅黒い中東系の人たち、中にはアジア系も。アメリカの大都市と同じ現象が起きているのだ。完全な棲み分け。バスからみると、まるで5月に行ったNYのハーレム地区だった。さまざまな国の出身者が固まって住んでいる。ホントに良く似ていた。
この乗車体験で空港まで中央駅から25分程度だということが分かり、帰る日はタクシーではなくこのバスを使うことに。テーゲル空港は2015年、つまり来年には閉鎖だという。
アレクサンドルプラーツまでこのバスで戻り、例のガレリアのカフェのサラダバーで野菜いっぱいの昼ごはんを取った。そのお皿の写真が以下。すみません、またもや食べかけで。こういう写真をとるのに抵抗があるので、たいていは食べ始めてから撮っておこうとなる。ガス入り水を入れて9ユーロだった。右端のが酢漬け二シン、向こうにエビのマリネ。手前に海藻サラダに人参の三杯酢(?)。こういうのを食べると身体が浄化される気がするんです。単なる思い込みでしょうけど。プラハでもウィーンでもこの酢漬けにしんに頻繁に出くわした。とてもおいしい。
ホテルに帰って少しゆっくりした後、ベルリンフィルの今晩のコンサートのチケットをとりに出向いた。ポツダムプラーツという駅で降りて、迷いながら歩いていると、前に大きなビルが。「ソニー・センター」。意図せずに出会うことができた。
ちょっと歩くと変わった外見の建物が。ネット検索した折に、ベルリンフィルの外観がアップされていたので、目的地だとすぐに分かった。
この日、子供向けのクリスマスコンサートがあることが分かっていたのだけど、一応ベルリンフィルのものをとるつもりだったので、まさか自分の気が変わるとは思ってもいなかった。でもかわいい子供たちをみたら、こちらのコンサートにしようと決めちゃった。これが今回のベルリン滞在の最高の経験になるとは!楽しかった!先日のステックラー先生主催のコンサートを彷彿させた。子供はほんとうにすばらしい。エネルギーのかたまりなんですものね。
ベルリンフィルのホームグラウンドの劇場は聞きしに勝る素晴らしさだった!今までに経験したホールのどこよりも音響効果が良かった。諦めた方の7時からのコンサートはロシアン・シリーズ」と銘打ってのもので、指揮はサイモン・ラトルではなかった。ちょっと残念だったのはコンマスの樫本大進さんを聴きそびれたこと。以前に記事にしたことがあったので。
ベルリンフィルの(おそらく世界最高峰の)ブラスの演奏家たちが子供向けにコンサートに仕立てたもの。なんという贅沢。こういう体験をできる子供たちがうらやましい。ブラスに子供たち(50人ばかりいた)も参加。一緒に「モミの木」を演奏。合唱。観客も一緒に踊らされた。まるで大衆演劇のアンコールでしょ?
駅に向かっている途中、ソニー・センターで美しいクリスマスイルミネーションをみることができた。
今日はなんとも有意義な体験が満載だった。まるで私のためにしつらえてあったかのような、そんな気がしたほど。