yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

7月観劇予定

ようやく演劇の世界にも日常が戻りつつある。劇場の座席制限もかなり緩くなってきている。私の場合も数ヶ月前から観劇をコロナ前の状態に戻していっている。

なんと、満を持しての関西での歌舞伎公演が大阪松竹座にかかる。歌舞伎座が海老蔵を板に乗せなくてはならなかったことと、好対照。松竹もほとほと海老蔵には手を焼いているのだろう。いっそのこと排除するべきなのでは?

この男、大御所からの稽古は一切絶って、自己流のやり方を通そうとしている。仁左衛門、故吉右衛門といった歌舞伎界きっての高い芸を誇る役者からは完全に見放されている。稽古もしないで、アメブロに毎日20もの投稿というのは、異常である。以前にも当ブログ記事にしている。私の中では海老蔵は「過去の人」。この男にもその子供たちにも未来はない。「なんちゃって歌舞伎」しかできない役者。需要、あります?

話を元に戻して、大阪松竹座の歌舞伎公演はこれまでの関西版とは違った豪華版。早速昼・夜ともに予約した。とはいえ、一応特別会員なのでチケットは一般販売の2日前から予約できたのに、すっかり失念。結局(三等席での)良席は取れなかった。

この公演、中村屋兄弟が中心になり、そこに幸四郎が参加したものでこれ以上ない見甲斐があるもの。昼の部と夜の部の載ったチラシをアップしておく。

個人的には昼の部では『八重桐廓噺』の幸四郎と『浮かれ心中』の中村屋兄弟(勘九郎と七之助)、そして夜の部では(もちろん!)『堀川波の鼓』の仁左衛門、そして『祇園恋づくし』の幸四郎が楽しみである。ここまでのインテンシブな演目とそれに見合った役者がここ10年ばかり関西にかかることはなかったので、本当に喜ばしい。海老蔵が歌舞伎座に出演する煽りを食ったという「消極的な事情」が原因とはいえ、うれしい。仁左衛門が元気に舞台復帰してくれることをこころより念じている。

また、大阪に文楽が戻ってくる。第二部の『心中天網島』と第三部の『花上野誉碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)』のチケットをとった。『花上野誉碑』は初見なので、楽しみ。

能公演も充実している。

まず、公演日順に「宗一郎の会」。宗一郎師が能を二番(『自然居士』と『石橋』)務められる。

次は「片山定期能」。分林道治師の『善知鳥』に期待が高まる。また青木道喜師の『砧』も楽しみである。続けて、同じく京都観世会館での「夏の素謡と仕舞の会」は実に壮観。個人的には味方玄師の『清経』と河村晴久師の『班女』を楽しみにしている。

さらに、夏休みの恒例、「面白能楽館」が非常に楽しみ。京都観世会あげての企画。工夫をこらしたもので、コロナ前は毎回参加させていただいていた。

また、「九世石井仁兵衛(景喜) 七回忌追善能」というのがあり、私のお師匠の浦田保親師がなんと!『砧』を演じられる。また、林宗一郎師が『融』を演じられるので、絶対に見逃せない。素晴らしい公演なのは、見なくてもわかる。

最後は「林定期能」改め「SHITE。2022」。田茂井廣道師が『隅田川』を務められる。