来月、観劇はできるだけミニマムにするつもりにしている。ロンドンとDCでの学会発表を8月、10 月に考えているから。もっとも、まだプロポーザルも提出していないので、どちらか、あるいはどちらも実行しない可能性はあるのではあるんですけどね。
能関連では、京都、平安神宮での薪能を見る予定にしている。ただ、終演がかなり遅くなるので、諦めるかもしれない。
その他、浦田定期能、井上定期能、京都観世会例会を考えている。京都観世会公演は絶対に見逃せない。というのも、浅見真州師が『隅田川』でシテを演じられるから。小鼓は大倉源次郎師と、完璧な布陣。期待が高まる。早くに行って、座席を確保しなくては。
京都の観世流と金剛流が一堂に会する「京都若手能」も見逃せない。能『屋島』のシテは松野浩行師、能『黒塚』のシテは山田伊純師と若手が揃う。
その他能関連では、「文化講演会 能と舞と踊」に行ってみようかと考えている。日舞と能楽、その他芸能を取り合わせた意欲的な試み。楽しみ。また、社中会もいくつかあるので、できるだけ参加させていただくつもりにしている。
オペラ・バレエのシネマ版も結構な数になる。今のところ考えているのは、ROHのオペラ、『ファースト』、ボリショイ・バレエの『カルメン組曲/ペトルーシュカ』、そしてロイヤル・バレエの新作、『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー』。いずれもどこかただならない雰囲気を感じる作品である。新世紀への胎動とでも言おうか。
歌舞伎の5月東京遠征は無しにした。海老蔵が出る「団菊祭」なんて、金輪際ゴメンである。来月も出かけるのを見合わせるつもりにしている。三谷幸喜作の新作歌舞伎は見たくはあるのだけれど、がっかりするのは避けたい。評価が固まってから、見届けても遅くないかも。とはいえ、幸四郎と猿之助の挑戦にはエールを送りたい。彼らがいなくては、歌舞伎は単なる「過去の遺物」になっていたかもしれないですものね。
その他、文楽劇場での歌舞伎の記録映画録映画会も見逃せない。團十郎と十七世勘三郎の『仮名手本』ですからね。見応えは保証済みですね。