yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

『ハケンアニメ!』@大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール10月13日

公式サイトからのCMが以下。

直木賞作家・辻村深月の「ハケンアニメ!」が
G2演出で遂に舞台化!
アニメを熱くする仕事人たちの感動物語!
日本を代表する一大複合産業「アニメ」の裏側で起こる
ハケン(覇権)争いに目が離せない!

 

あらすじ:伝説の天才アニメ監督による9年ぶりの作品『運命戦線リデルライト』。しかし、制作発表直前に、監督が失踪する非常事態が発生し、女性プロデューサーは彼の捜索に奔走するはめに。一方同じクールにオンエアされる『サウンドバック 奏の石』の新人監督は、現場での人間関係に一喜一憂。ハケン(覇権)をとるのは、はたしてどちらか?

辻村深月さん、有名な作家ということだけれど、今まで読んだことがなかった。もちろん『ハケンアニメ!』も全く知らなかった。だから原作を読まずに見た舞台ということをお断りしておく。原作を読んでいれば、印象が変わったかもしれないので。

直木賞作家・辻村深月の「ハケンアニメ!」が
G2演出で遂に舞台化!
アニメを熱くする仕事人たちの感動物語!
日本を代表する一大複合産業「アニメ」の裏側で起こる
ハケン(覇権)争いに目が離せない!

あらすじ:伝説の天才アニメ監督による9年ぶりの作品『運命戦線リデルライト』。しかし、制作発表直前に、監督が失踪する非常事態が発生し、女性プロデューサーは彼の捜索に奔走するはめに。一方同じクールにオンエアされる『サウンドバック 奏の石』の新人監督は、現場での人間関係に一喜一憂。ハケン(覇権)をとるのは、はたしてどちらか?

新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」を手がけたG2氏が演出ということで、出かけた。Wikiで演出作品(かなりの数)一覧を見ると、かなり多岐にわたっての演出経歴をお持ちなので。もっとも、「NARUTO-ナルト-」はあまりいただけなかったのだけれど。

どう言ったらいいのか、やはり「NARUTO-ナルト-」と共通したオートメーション(流れ作業)感があった。役者一人、一人のキャラがはっきりと立っていない上に、「仲良しクラブ」的博愛精神が謳われていた。一言でいうとDramaturgyがなんたるかが分かっていない演出。

主演役者の選定にも疑問符がつく。一応役者陣を分かる範囲でアップしておく。

川島加奈美  大場美奈

王子千晴   小越勇輝

澤田和巳   山内圭哉

相模梢    幸田尚子

黒木智志   三上市朗

垣内政信   小須田康人

有科香屋子  町田マリー

大場美奈、小越勇輝のお二人、有名らしいけれど知らなかった。大場美奈さん、演技力以前に発声訓練をしたほうがいいと思う。やたらと叫んでいるように見えた。きちんと「理解して」のセリフとは思えなかった。小越勇輝さんはどう見ても天才作家の片鱗も感じられない。単にチャラい男の子という雰囲気。しかもその外見とは違った「内面」が全くのぞいていなかった。

その他のベテラン?役者陣が良かっただけに残念。山内圭哉さんの大阪弁、生きていました。いい役者さんです。三上市朗さん、小須田康人さんたち他の男優人も、それぞれの役がしっかり決まっていた。幸田尚子さんもリアリティのある人物が立ち上がってきていた。ベテランの役者のみを配した舞台の方が良かったのでは。

演出のG2氏、なんでも菊之助の『風の谷のナウシカ』の演出もされるとか。これで見る予定はなくなった。もっとも、チケットは、発売日にはすでに売り切れ状態だったけれど。