yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

年頭雑感「世界に誇れる日本であって欲しい」

「失われた30年」と標榜されて久しい日本の「劣化」。あのGDP世界2位だった「繁栄」は今どこにもない。「失われた30年」はちょうど平成とかぶる。元旦に宮内庁、テレビ局が出した皇室ニュースでの天皇皇后両陛下の凛として柔和なお姿、敬宮愛子内親王殿下の麗しい笑みに「これぞ日本の誇り!」と久しぶりに気が改まった。しかしそれに続く平成前任者夫妻の、とくに夫人の内面を映している醜悪さ、合わせて次男一家の嘘と捏造で固めた偽物ぶりに吐き気がした。こういう醜悪さは罪ですね。日本が誇る皇室を前皇后、秋一家が俗悪の極みの税金泥棒に成り下がらせた。皇族としての神聖さ、尊さの片々もない俗物たち。

巷間に目をやれば、日々人々の暮らしが苦しくなっていっているのがわかる。いくらコロナ禍下とはいえ、街の活気のなさは異常である。街のビジネスが低調なのはある程度仕方ない。でも衝撃なのは人の表情の暗さ。私だけがそう感じているのだろうか。減る一方の収入に比して上がる一方の税金。将来への不安。これじゃ、明るくなりようがない。

大納会は115円安で終わった。一時は3万円を回復した日経平均も今や2万8千円台と見事な転落ぶり。先日、テレ東のモーニングサテライト出演の三菱UFJモルガン・スタンレー証券藤戸氏がその原因を海外投資家の日本投げと分析しておられた。グラフで見ると、それがはっきりとわかった。3万円回復は「河野太郎氏総裁選出馬」のニュースに海外投資家が好反応したためだった。岸田氏に決まったので、彼らが売り浴びせたのである。岸田氏の出す政策はまるで社会主義国のそれであり、彼らは日本を見限ったというわけ。

経済音痴の政治家が次々と打ち出す政策。「資産を持つことは悪いこと、罰を受けるべき」なんて政策、海外投資家だけでなく国内投資かもそっぽを向いて当然である。私は例の「失われた30年」の間に大学の職を辞してアメリカの大学院に入ったのだけれど、もちろんバブル期の日本もfirst handで知っている。エズラ・ボーゲル氏のJapan as Number Oneなんて本が売れて、アメリカを超えたと浮かれていたバブル期日本。しかし、今や日本の凋落ぶりはひどく、一方アメリカは、リーマンショックを乗り越え、経済的世界一の座を保ちつつ、さらに発展している。

なんたるテイタラク。悲しくなる。ここまでの経済の凋落ぶり。国民は貧しくなる一方。最近YouTube投稿によく上がっているのが年金への不安、老後不安である。そういえば以前に麻生太郎財務大臣(当時)の「老後2千万円」発言が炎上したことがあった。しかし、昨今のインフレ兆候を鑑みると、2千万円でも足らなくなる可能性がある。憂慮すべき状況になりつつある、すでになっている可能性大である。

日本人は資産を持つことに拒否反応をする。その例の一つが「老後資金2千万円」だったのだろう。原因の一つには日本人に金融リテラシーが欠如していることがあげられると常々感じている。アメリカで住んでみると、多くの人が株式投資をしているのに驚く。だからマーケットが良い時には消費が増え、経済も回るというスムーズな循環が起きる。アンテナを張って、より有利な投資先を探そうとする。資産を持つことへの抵抗はほぼない、というか資産は増やして当然なのである。それ行き過ぎて、不動産投資に猫も杓子も手をつけた結果があのサブプライムローン問題が起きたのは否定できないけれど。だけど資産を持つ人に対しては尊敬こそすれ、嫉妬のあまり非難するというような風潮はないように感じた。

小学校で金融教育をしているのにも驚いた。日本では考えられない。それを日本に帰国して教鞭をとった大学(経営学部)のゼミでも英語の教材を兼ねて使わせてもらった。10万ドルを元手に株式投資をシミュレーション、利益を競うというものだった。経営学部だったのに、そういう実践的な方法での授業をしている教師は他にいなかった。

高橋ダンさんが昨日非常に啓蒙的な動画YouTubeに出しておられた。

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彼が日本にいる理由の一つがこの「日本人の金融リテラシーをあげる(教育)」というところにあるとのこと。ご自分のお子さんたちには日本人であること、日本の血が入っていることを「誇れる」人になって欲しいとのことである。彼自身は(残念なことに)日本に来るまではそう感じていなかったと聞き、ちょっとショックだった。考えてみれば、あのGDP世界第二位だった頃の日本を彼は実体験として知らないんですよね。当然かもしれません。私がアメリカにいたときには日本人であることで、差別を受けたことがなかったので、彼の「差別」の話にも驚いたのだけれど。私個人としては、日本人であることに誇りをもつようになったのは、アメリカ生活がきっかけだった。

高橋ダンさんの「自分の子供は大学はアメリカにやる」というのは、同意だった。日本の大学の実態、それは世界標準でみて決して高くない。今や世界ランキングではシンガポール、中国にも抜かれている。旧態依然を変えたくない、改革を嫌う老勢力(老害)が未だに幅を聞かせているのが、日本の大学。

これはまさに政治にもいえる。さらには日本人のアイデンティティの依りどころである皇室にもいえる。八方塞がりの状況の日本。絶望感に襲われている。