2012-01-01から1年間の記事一覧
中村雀右衛門がこの2月に亡くなった。享年91歳。六世歌右衛門亡き後、歌舞伎界の女方最重鎮として後輩の指導はもちろんのこと、実際の舞台にも立っていた。私は1992年からアメリカの大学院に入った1997年までの間、毎月(東京まで出かけて)歌舞伎座、国立…
再放送を観た。以下NHKのサイトからの引用。 3月第1週目は、平成23年9月の秀山祭大歌舞伎から「沓手鳥孤城落月(ホトトギス・コジョウノ・ラクゲツ)」を放送する。坪内逍遥(1859〜1935)の作によるもので、淀の方を中心に、追い詰められた豊…
昨日のブログで北尾吉孝さんの「ポスト・インダストリアル・ソサエティ」についての見解を紹介したが、池田信夫さんもこれをとりあげ、「ポスト工業化時代は江戸時代?』というタイトル記事の中で言及されていた。奇抜なタイトルだが、内容は非常にホットな…
去年は楽(ずぼら)をして、楽天トラベルで航空券とホテルが一緒になったものを使ったのだが、今回はHIS で航空券をとった。で、ホテルだけ楽天でとろうと思いサイトに入ったら、1ヶ月前にチェックした折よりも4−5割程度値上げしていた。たしかに円安傾向…
とんとご無沙汰していたTwitter、昨日電車の中で久々にみると、興味深いニュースがいくつもあった。その一つが昨日の “BBC Radio 4 Today”のもので、「英国の高校生がアメリカの大学への進学を奨励されている」というものだった。 で、“Why UK students are …
昨日のTwitter でも一番目にとまったものだったが、マスコミでも大きなニュースになっている。エルピーダが設立された1999年当時私はアメリカにいたので、これはてっきり台湾メーカーだと思い込んでいた。この破綻のニュースがあって初めて日本企業だと知っ…
お芝居『冬ぼたん』 大衆演劇舞踊曲の定番、「冬牡丹」を下敷きにした(?)お芝居でした。この日はまったくEvernote に内容を打ち込まなかったのでうろ覚えですが、筋は以下です。 芸者(ミカ)に惚れ込んだ男たち3人が彼女の身請けを争っている。土地の親…
この最後の1分ほどを聴いたのだが、他は聞きのがしたので、検索をかけてみた。NHK のサイトに以下のような紹介文が載っていた。 リクルートスーツに身を包み、試験対策本を読み、面接対策講座を受けた学生が企業の面接官の質問に答える…。こうしたマニュア…
どういうグループがこれを演じているのかネットで検索をかけた。映画になったのは知っていたが、歌舞伎にもなっていた。そして一番驚いたのが去年11月10日から27日にかけてニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイでこれが上演されたという情報だった!劇…
お芝居は『相撲甚句』で、先日口上の際、座長自ら紹介されたように『一本刀土俵入り』の変形バージョンでした。こういうチャレンジはとても面白い。すでに大衆演劇界では定着したバージョンになっているのでしょうか。それとも里美劇団独自のアレンジだった…
プラハからの帰りにウィーンに寄ろうと考え、サイトで催し物を調べたら、めぼしいものが少なかった。だからずっとプラハにいることにした。去年いわゆる観光地はそこそこみたけれど(このブログにも載せている)、コンサートにもオペラにも行かなかった。3月…
なぜかメンタルブロックがかかって、出発まで一ヶ月をきったというのに航空券の手配をしていなかった。去年はネットの楽天トラベルでとったので、今回もそうしようかと考えたが、ここは領収書を発行しない。海外での学会発表には勤務先から一定の旅費が出る…
内容は以下です。 妻おまき(ミカ)を旅のヤクザ者権二(祐樹)に寝取られた新造(座長)。二人を追って旅に出るが、旅先で権二の策略にかかって旅の商人を殺めた濡衣をきせられ、島送りになる。20年ばかりの島暮らしの末、島抜けをした新造は、とある旅籠に…
この日はダブルの大入りだったのですが、ぜんざいが振る舞われました。それも座長のお母さま自らが配ってくださいました。このお母さまはとてもパワフルな方で、お芝居も彼女が出られると場がしまります。ただ、この日のお芝居への登場はありませんでした。…
この演目について昨日書くつもりだったのだけれど、3月の国際学会での発表に提出する原稿が仕上がらず、それが延びてしまった。原稿は一週間遅れで今日メールで送った。この演目も『大當り伏見の富くじ』と同じく、歌舞伎という範疇を超えて行く試みだった。…
これはすばらしかった!歌舞伎の新境地を拓いたに違いない。今まで歌舞伎ではアンコールやらスタンディングオベーションに出くわしたたことがなかったけど(唯一の例外は勘九郎がNYから凱旋公演した折の『夏祭』だったが、これは欧米に倣ってのものだった)…
染五郎、愛之助、そして獅童という今の歌舞伎界でもっとも生きのよい三人が出ずっぱりと聞けば、観ないわけにゆかないと思って、チケットはずいぶん前に取っておいた。この三人に亀治郎を加えれば、最もシュンな役者がそろう。今回は博多で澤瀉屋一門での歌…
楽しみにしていたボリショイ・バレエ公演をみてきた。4階席だったが、舞台上手よりの第一列目なので、踊り手の表情まで良く見えた。オペラグラスを持って行ったがなくてもじゅうぶんだったかもしれない。とにかく初めてのバレエ団で、踊り手の名前も特徴もま…
バレエのブログ記事から、ダンス・バレエチケット専門の掲示板があることを知り、そこでびわ湖ホールでの1月28日の切符をみつけた。掲示を出されていた方に連絡し、送っていただいた。3000円の席を2500円で譲っていただいたのだけれど、4階とはいえ、とても…
2007年から正式にはミハイロフスキー・オペラ・バレエとなった。もちろんかってのロシア帝国の首都、サンクトペテルブルクのバレエ団である。「レニングラード」なんてレーニンにちなんだ名前にされてしまってはいるけれど。モスクワが首都になってしまったが…
先日オランダバッハ協会の『ロ短調ミサ曲』の演奏を聴いて以来、ずっとリヒターのCDを手に入れたいと思っていたのだが、最近アマゾンでずいぶんお金を使ってしまったので我慢していた。でも今日遂に買ってしまった。『マタイ受難曲』のDVDJ.S.バッハ マタイ…
3月のプラハの国際学会での発表が『明治一代女』についてなので、年末から年始にかけてその資料にするのに二十数冊もの本を買い込んでしまった。当初、ジェンダー論とサイコアナリシスで分析するつもりだったのだが、『明治一代女』のモデルが花井お梅とい…
『修繕寺物語』は岡本綺堂原作の新歌舞伎である。せりふも現代劇に近い。ちょうど映画の時代劇をみている(聴いている)感じである。岡本綺堂といえばテレビの『半七捕物帳』の原作者(原案者)として有名だが、私が読んだことのあるのは、明治の名優たちの…
『傾城反魂香』は近松門左衛門作で、今回は「土佐将監閑居の場」(いわゆる「吃又」)の上演だった。土佐又平を翫雀、女房おとくを秀太郎、土佐将監を市蔵、その妻を家橘、修理之助を笑也という配役で、海老蔵は狩野雅楽之助役でほんの少しだけの出番だった。…
第一部 お芝居、『恋雨』 座長が口上でもおっしゃっていたように、「まるで昼ドラのような」芝居でした。昼ドラとは英語圏では「Soap Opera」ということなんですよね。言い得て妙だと感心しました。合わせて、ここまで客観的にみることのできるたかし座長、…
兵庫芸術文化センターに来日する海外バレエ団のうち、1月15日のレニングラード国立バレエ団の『海賊』は去年にチケットを取ることができた。それもわりと良い席で。その時2月のボリショイバレエの来日公演も検索したのだけれど、S席しか残席がなく、それも2…
一昨年は南座で12月の顔見世興行をみたのだが、去年は止した。というのも演目もさることながら、役者の顔ぶれもまったく意外性のないものだったから。以下産經新聞の記事からの紹介である。 昼の部(午前10時半開演)は、片岡孝太郎、片岡愛之助ら上方系の…
12月17日から続けている高血圧用の食餌だが、ここ4日間は朝の血圧が112/76、夜が124/83辺りをうろうろしているので、なんとかこのオブセッションから解放されそうである。朝はこの10年ずっと青菜(小松菜、ほうれん草など、カリウムの多いセロリのときも)…
このスーパーが気になったのは、フィラデルフィアに住んでいたころ、近くの地下鉄の駅のすぐ傍にこの安売りスーパーがあって、1、2度行ったことがあったからかもしれない。「安かろう、悪かろう」の典型のように思われて、それ以降行ったことがなかった。…
そういえば去年も実況中継をテレビの前で観ていたのだった。このブログにも書いた。記事を書いたころは、3月にあの震災のことは夢想だにしなかった。この一年は日本にとって悲劇的なできごとが多く、よい一年とはいえなかった。来年の元旦に一年を思い返し…