2012-01-09から1日間の記事一覧
『修繕寺物語』は岡本綺堂原作の新歌舞伎である。せりふも現代劇に近い。ちょうど映画の時代劇をみている(聴いている)感じである。岡本綺堂といえばテレビの『半七捕物帳』の原作者(原案者)として有名だが、私が読んだことのあるのは、明治の名優たちの…
『傾城反魂香』は近松門左衛門作で、今回は「土佐将監閑居の場」(いわゆる「吃又」)の上演だった。土佐又平を翫雀、女房おとくを秀太郎、土佐将監を市蔵、その妻を家橘、修理之助を笑也という配役で、海老蔵は狩野雅楽之助役でほんの少しだけの出番だった。…