yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2013-01-01から1年間の記事一覧

アメリカン・ポップ・アート展@国立新美術館 8月12日

以下がその概要。 アメリカン・ポップ・アートの個人コレクションとしては世界最大級のパワーズ・コレクションの全貌を、世界で初めてまとまった形で紹介する「アメリカン・ポップ・アート展」が、国立新美術館で開催される。 アメリカ合衆国コロラド州を本拠…

『梅雨小袖昔八丈 髪結新三』@歌舞伎座8月11日第二部

以下のチラシでは三津五郎の新三が右上、彌十郎の家主長兵衛がその下の写真である。 配役は以下。髪結新三:三津五郎 弥太五郎源七:橋之助 下剃勝奴:勘九郎 白子屋娘お熊:児太郎 家主女房おかく:亀 蔵 車力善八:秀 調 加賀屋藤兵衛:家 橘 白子屋後家お…

『蛇柳』ABKAI市川海老蔵第一回自主公演@シアター・コクーン8月11日夜の部

以下、公式サイトより。 脚本 松岡亮 振付、演出 藤間勘十郎 丹波の助太郎実は蛇柳の精魂 市川海老蔵 金剛丸照忠 市川海老蔵 住僧定賢 片岡愛之助 「じゃやなぎ」とよむそうだ。市川宗家の歌舞伎十八番のひとつで、プログラム解説によると、「1763年、江戸中…

新作歌舞伎『疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。〜はなさかじいさん〜』ABKAI 市川海老蔵自主公演 @シアター・コクーン8月11日 夜の部

坪内逍遥らが始めた「新歌舞伎」の成功例は少ない。岡本綺堂『番町皿屋敷』や真山青果の『元禄忠臣蔵』、そして長谷川伸、『一本刀土俵入』等の例外はあるが。三島由紀夫の『鰯売恋曵網』も例外に数えられるかもしれない。でも明治期以降に作られた新作歌舞…

『さくら橋』@新橋演舞場8月11日

前日に思い立って、急遽席をとった。以下がチラシ。 藤山直美の舞台は地元関西で2回観ているが、どちらもあまり印象に残っていない。そんなに期待しないで観たのだが、これがとても良かった。おそらく共演者のほとんどが大阪出身でなかったからではないか。…

恋しいアメリカの食べ物はあるか?

先日アメリカ人の同僚とお芝居を観に行った際、アメリカの食べ物で何が恋いしいか (“What kind of American food do you miss?”)と聴かれた。すぐに応えられなかった。というのも、あまり “miss” するものがないから。逆に向こうにいるときは、日本の食べ…

『夏祭浪花鑑』竹本義太夫300回忌@国立文楽劇場8月2日

国立劇場のサイトからの公演のチラシは以下。 配役表と解説が以下。 今回のお目当てはもちろん住大夫。去年7月に脳梗塞で倒れ再起が危ぶまれていたのに、みごとに復活。「釣船三婦打ちの段」の切をつとめた。以前に比べれば少し声量が落ちていて、冒頭部はド…

『番町皿屋敷』松竹大歌舞伎「三代目 中村又五郎襲名披露、四代目 中村歌昇襲名披露公演」@岸和田浪切ホール7月26日

松竹の「歌舞伎美人」からの、配役、みどころについての引用が以下。 <配役> 番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき) 青山播磨 中村吉右衛門 腰元お菊 中村芝雀 並木長吉 中村種之助 橋場仁助 中村隼人 放駒四郎兵衛 中村錦之助 渋川後室真弓 中村歌六<みど…

『連獅子』中村歌昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露
中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露」@岸和田浪切ホール7月26日

『連獅子』は襲名した二人の役者、中村又五郎、中村歌昇親子の舞だった。又五郎は代々播磨屋の番頭にあたる重要な名跡で、初代吉右衛門の薫陶を受けた二代目の又五郎は、播磨屋一門の指南役として、長きに渡って後輩若手役者の指導にあたってきた。テレビの…

『喧嘩纏』都若丸劇団@明生座7月25日昼の部

じりじりと照りつける太陽に、身体が溶け出してしまいそうだった。役者さんの乗っている舞台は、さぞ暑いんでしょうね。客席は冷房が効いているけれど、舞台上は照明の熱で、猛烈な温度になっているのに違いない。「熱い」といえば、若丸さんの劇団はいつも…

「MOOC革命で日本の大学は半数が消滅する!」『東洋経済online』2013年07月17日付記事 by 山田順

「高等教育のオンライン化がもたらす「衝撃の未来」(上)が副題である。つれあいが以前の同僚の方からのメールを転送してきたのがこの記事である。筆者の山田さんは娘さんをアメリカ、中国で学ばせた経験から、日本の教育に疑問を投げかけるシリーズをこの…

「最高学府の病める実態」 特定大学へ1000億ばらまきに異論噴出…大学迷走の背景に潜む、旧態依然な経営の実態

『Business Journal』の7月11日付の記事である。自民党・安倍晋三政権が4つの国立大学法人に対して計1000億円をばらまいたことに、一部で批判が出ている。アベノミクスでは「第3の矢」である成長戦略の実行が課題で、大学にある技術を使ってイノベーションを…

菊五郎劇団の通し狂言『東海道四谷怪談』@歌舞伎座7月5日

今月の公演は昼夜ともに、若手役者の明確な確固たる「意志」の上成立したのだと感じる。昼は黙阿弥の『骨寄せの岩藤』、そして夜は『四谷怪談』と、いずれも通し狂言である。それも難しい演目二つである。まずその意欲、チャレンジ精神に敬意を表したい。そ…

英国ロイヤルバレエ『不思議の国のアリス』キャスト変更にはがっかり!

あんまりだと怒っている。7月6日(土)の午後1時からのものを観たのだが、東京文化会館へ到着した途端、この張り紙をみてがっかりした。私が買ったのは4階席だったから「口惜しい」感は2万2千円のチケットを買った人よりは幾分少なかったかもしれない。でも…

通し狂言『加賀見山再岩藤』(通称「骨寄せの岩藤」)@歌舞伎座 7月5日

加賀藩(作品では多賀藩)のお家騒動を背景に、忠義な腰元お初による仇討ちを描いた『加賀見山旧錦絵』(通称「鏡山」)の後日譚である。「鏡山」では、お初の主人、中臈尾上は、お家乗っ取りを謀る局岩藤により草履打ちという辱めを受け自害して果てた。お…

「葛の葉」(『芦屋道満大内鑑』より)@国立劇場7月4日

時蔵が良かった。以下、公式サイトより。 芝居の第一場を逃してしまったのだが、それが残念だった。羽田空港から国立劇場までの所要時間を甘くみていたのが失敗のもと。時蔵は先月の「貴撰」もよかったが、それを凌ぐ切れのよい溌剌ぶりだった。ここ何年か、…

ハンガリー国立歌劇場オペラ公演での迷惑客

去年8月のキエフバレエの公演以来の神戸文化ホール。昨日(6月30日)のこのホールでの公演は本当に不愉快な思いをした。二階席だったのだが、公演中、臨席のかなりオーバーウィエトの夫婦の夫の方が終始しゃべっていて、舞台への集中がかなりそがれた。再三注…

『鼠小僧と白鷺銀次』 in たつみ演劇BOX@朝日劇場2013年6月29日千秋楽

27日の『友情断片録』、28日の『太助を夢見る男』、そしてこの千秋楽の『鼠小僧と白鷺銀二』と、観てきて、やっぱり千秋楽が最も気が充実していた。もちろん、どの演目にも小泉劇団(たつみ演劇BOX)ならではの格調の高さがあったし、上方劇団のはんなりした…

『切られのお富』 in 「たつみ演劇BOX」@朝日劇場2013年6月24日

「切られのお富」となってはいるが、もちろん『切られお富』(『処女翫浮名横櫛』)。河竹黙阿弥作である。有名な『切られ与三』(『与話情浮名横櫛』、こちらは瀬川如皐作)の書替え狂言である。「の」が挿入されているのは、おそらくわざと(歌舞伎のコピ…

「七月花形歌舞伎」のチケットがとれた!

7月初めに東京に行く。英国ロイヤルバレエ公演を観るためだが、歌舞伎も「花形歌舞伎」ということで、「歌舞伎会」の先行予約を試してみた。運良く良い席が昼夜ともに取れた。昼は「骨寄せの岩藤」、夜は「東海道四谷怪談」。7月に相応しいというべきか、…

『鳶娘亀甲組』in たつみ演劇BOX @朝日劇場 6月17日昼の部

これは以前にみたときにはたしかもっと長い芝居だった。口上で、たつみさん自身がそれを認めていた。一部のミニショーを入れたので、芝居を極限まで短くしたのだという。ところどころ、「ちょっと無理だな」と思うところもあったが、これはこれで巧くまとめ…

マグノリア・サロンコンサート 6月15日(土)

池田の逸翁美術館にあるマグノリアホールで開かれた、とてもオシャレでそしてコージーなコンサートだった。それにしてもサロンコンサートは本当に贅沢な楽しみである。去年、大阪のモーツアルト・サロンで若手ヴァイオリニストの演奏を聴いたが、小さなサロ…

『新歌舞伎十八番の内
紅葉狩』@国立劇場 6月3日昼の部

「歌舞伎鑑賞教室」の後での上演だった。プログラムとその解説は以下に貼っておく。 以下はこの若手二人の写真とそれぞれのお父上の写真。 この二人が『紅葉狩』の中でつかわれる「竹本」、「長唄」、「常磐津」の3つの「音曲(おんぎょく)」を紹介するのだ…

吉右衛門 in 『俊寛 平家女護島』@歌舞伎座 6月3日 初日

朝一番の公演の三番目の演目だった。サイトから借用した<配役>及び<みどころ>は以下。 平家女護島 三、俊寛(しゅんかん) <配役> 俊寛僧都 吉右衛門 丹波少将成経 梅 玉 海女千鳥 芝 雀 平判官康頼 歌 六 瀬尾太郎兼康 左團次 丹左衛門尉基康 仁左衛…

新しい歌舞伎座 6月3日

6月公演の初日に出かけたのだが、11時の開演前には劇場前には長蛇の列。一幕見席の確保に並んでいることが分って、ホッとした。それにしても、並んでいた人の半分も入場できなかっただろう。それほど多かった。向かいの通りも人だかり。ほとんどの人がカメラ…

「喜撰」歌舞伎座新開場 柿葺落六月大歌舞伎、6月3日(初日)

二人の芸達者と有望若手勢揃いの演目だった。この日は三部になっていて、これは二部だった。一部が「鞘當」、三部が「俊寛」である。その三演目で、これがいちばん楽しめた。歌舞伎美人のサイトにもある「みどころ」解説は以下。 ◆ 六歌仙の一人、喜撰法師の…

「フィラデルフィア、ビル倒壊」のニュース

驚いた。CNNのニュースをみたところ、32nd St. とMarket St.と報道していたけれど、その写真に見覚えがなかったので、googleでニュース検索をかけた、別のソースでは22nd Stとなっていた。たしかにそのあたりにはSalvation Armyのthrift shopがあったと、思…

『天井桟敷の人々』パリ・オペラ座バレエ公演@東京文化会館 6月1日夜の部

パリ・オペラ座が『天井桟敷の人々』をひっさげて日本にやってきた。以下、公式サイトよりの写真。 東京、名古屋のみの公演で関西公演はない。「なぜ名古屋?」と思っていたら、トヨタの後援だった。日本公演の最終回、6月1日(土)の夜の部を東京文化会館で…

歌舞伎映像のアップロード

歌舞伎映像、それも旧いのから最近のまで、youtubeにアップロードされているのを発見した。驚いた。ざっとみたところ15もあった。以下にリストアップした。1、2、3、4、5、までは、ほとんど全編みられる。早晩削除される可能性もあるが。1. 伊勢音頭 …

松也と亀三郎がよかった 『太刀盗人』、五月花形歌舞伎@京都南座5月16日昼の部

一週間遅れの「報告」になってしまった。いわゆる「松羽目物」のひとつで、狂言の『長光』が基になっているらしい。「らしい」というのは、残念ながら『長光』をみたことがないから。筋書に付いている「解説とみどころ」によれば、岡村柿紅作でどちらかとい…