yoshiepen’s journal

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アメリカン・ポップ・アート展@国立新美術館 8月12日

以下がその概要。

アメリカン・ポップ・アートの個人コレクションとしては世界最大級のパワーズ・コレクションの全貌を、世界で初めてまとまった形で紹介する「アメリカン・ポップ・アート展」が、国立新美術館で開催される。

アメリカ合衆国コロラド州を本拠地とするジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻は、日本美術および現代美術の両分野における、世界有数のコレクターとして知られている。特にポップ・アートにおいては、アメリカにおけるその黎明期である1960年代から、パトロンおよびコレクターとしての積極的な活動により、アート・シーンに大きく貢献してきた。夫妻は、ポップ・アートがまだ評価を確立する以前からその真価を見抜き、作家を直接支援することによって、現在見るような個人コレクションとしては世界最大級のポップ・アート・コレクションを築き上げたのである。1999年にジョン・パワーズ氏が亡くなった後も、キミコ夫人は積極的な活動を続け、2011年秋にはジャスパー・ジョーンズの版画の研究・公開・普及などを行うパワーズ・アート・センターがオープンしている。

パワーズ夫妻のコレクションは、アンディ・ウォーホルの最重要作品の一つ《200個のキャンベル・スープ缶》をはじめ、ロイ・リキテンスタイン、クレス・オルデンバーグ、ジェイムズ・ローゼンクイスト、トム・ウェッセルマンら、アメリカン・ポップ・アートの巨匠たち、そしてロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズら先駆者たちの、代表作の数々を含んでいる。しかしながら、本国アメリカ合衆国の美術館でも、その全貌を紹介する機会が持たれたことは一度もなかった。

アメリカのポップ・アートは、1960年代以降、21世紀の現在に至るまで、美術にとどまらずさまざまな分野において、今を生きる文化が生み出される前提の一つであり続けている。1960年代におけるその最盛期の名作をまとまった形で紹介する展覧会は、わが国においてもほとんど開催されたことがない。今回の展覧会は、ポップ・アートの魅力と真価を紹介したいと願う、主催者の熱意と、日本出身であるキミコ夫人の母国に対する思いが出会うことによって、初めて可能となったプロジェクトである。アンディ・ウォーホルをはじめとする巨匠たちの熱気あふれる芸術に触れる、待望久しい貴重な機会となることだろう。


【みどころ】
アンディ・ウォーホルの最高傑作《200個のキャンベル・スープ缶》を日本初公開。
アメリカン・ポップ・アートの個人コレクションとしては世界最大級のパワーズ・コレクションの全貌を、世界で初めてまとまった形で紹介。
ポップ・アートの黎明期からパトロンとして支援してきた夫妻と作家たちとの交友をものがたる作品を紹介。
ウォーホル、リキテンスタイン、オルデンバーグ、ローゼンクイスト、ウェッセルマン、ラウシェンバーグ、ジョーンズら、巨匠たちの1960年代の代表作を含め、絵画、彫刻、素描、版画、マルティプル等、約200点により、アメリカン・ポップ・アートを総合的に紹介。

開催期間  2013年08月07日(水)〜2013年10月21日(月)

TBSが主催する公式サイトの「アートギャラリー」ではそれぞれの画家の主要作品とその概要、また、「作者紹介」ではそれぞれの画家の紹介がみれる。

ニューヨークのMOMA(近代美術館)とグッゲンハイム美術館、ワシントンDCのナショナルギャラリーのイーストウィング(東館)、またフィラデルフィア美術館、シカゴ美術館。そして日本では滋賀県立美術館等で現代美術作品の展示をみてきたが、こんなにComprehensiveなものは初めて。上に挙げた美術館ではこの中に入っている画家の作品を「ポップアート」としてではなく、「現代美術」として展示していた。だから、「ポップアート」としての意識をもって、作品収集をしてきた収集家のパワーズ夫妻の慧眼に驚く。 

ウォーホル、リキテンスタイン、オルデンバーグ、ローゼンクイスト、ウェッセルマン、ラウシェンバーグ、ジョーンズらが一同に会すると実に壮観!しかも、一人一人の作品の数が数点なんてものではなく、かなり揃っている。それにも驚嘆する。パワーズ夫妻が収集家としてでなく、彼らと友人関係を築いていたことの証左でもある。

展示場を入ってすぐに展示されていたのはキミコ・パワーズのシュールな肖像画。ウォーホル作である。隣りには同じ細工を施したジョン・パワーズの肖像画。この二つの作品にまず圧倒された。

次に、ラウシェンバーグの作品群。全部で53点もある。続いてジャスパー・ジョーンズ(30点)、ラリー・リヴァース/ジム・ダイン(3点)、オルデンバーグ(22点)、パワーズ夫妻と特に親交が深かった画家作品(20点)、ウォーホル(37点)、リキテンスタイン(23点)、メル・ラモス(2点)、ローゼンクイスト(1点)、ウェッセルマン(15点)と続いている。

最も有名なのは展示会のポスターにもなっているウォーホルの「200個のキャンベルスープ缶」だろう。

ジャスパー・ジョーンズの星条旗を描いたものも、有名である。

私が好きなのはリキテンスタイン。最初に彼の「マンガのような」作品をみた時の衝撃は忘れられない。展示されていたのは「鏡の中の少女」。

個人的には、以下のようなマンガ的作品の方が好き。今回の展示品の中にはなかったけど。

この展覧会、東京のみなのだろうか。集客の点ではたしかに東京が群を抜いているから仕方ないかもしれないけど、関西にはやってこないのなら、とても残念。この日、「お盆休み」の前日、月曜日だったが、会場は人でいっぱい。若い人が圧倒的に多かった。90パーセントいっていたように思う。展示会のポスターが欲しかったが、販売していなかった。