2015-01-01から1年間の記事一覧
今回の歌舞伎座、21日(金)には二部と三部、22日(土)には一部と三部を観劇。明日には帰阪する。今回の歌舞伎は予想以上に充実していた。とくに第三部を二度もみれたこと、それも三階席と一階席でみれたことは収穫だった。まったく「景色」がちがうので、…
この日も恋川純弥さんが「ゲスト」として出演。「引退後」に純弥さんがゲストとして他劇団に出演するのをみるのは今回が五度目。そのうち一度は引退後まもなくもとの恋川劇団に客演されたもの。いずれもどこか遠慮気味の感じがしていた。それはLINK公演にも…
お芝居からのスタート。たしかにこの演目はじっくりと演じる必要があるだろう。この日から純座長のお兄さまの純弥さんがゲストということで、これは彼の発案?純さんが牙次郎、純弥さんが正太郎。色々な劇団が演じるのをみてきたお芝居。どこのものもその劇…
8月初めからロンドンのバービカン劇場での公演がスタートした『ハムレット』。プレビューの際の観劇ファンのマナーが悪く、カンバーバッチ氏の怒りを買ったとの『ガーディアン』の記事。以下がそのタイトル。 「Alas, poor Benedict! Fans filming isn't the…
マグノリアサロンコンサートのあと、ホールに隣接する美術館でこの展示をみた。「逸翁」とはもちろん阪急電車の創業者であり「宝塚」の創始者でもある小林一三氏 (1873-1957) のこと。ネットで検索して、彼が関西出身ではなく山梨県出身だと知った。慶応を卒…
マグノリアサロンコンサートは今回が4回目。いつもレベルの高い演奏者の方々、後援の阪急文化財団の力の入れ方が分かる。このコンサートシリーズの楽しみのひとつが、演奏者が演奏する曲の背景や由来、そこにご自分の体験を絡めて解説して下さること。新しい…
8月7日の産経と朝日のネットニュースで知った。引退後はプロスケーターに転向するという。以下がその記事。 【トロント=田中充】フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダルの羽生結弦(ANA)が6日、トロントにある練習拠点のリンクで練習を報道陣に公開…
<芝居> 初めて観るお芝居。掏摸(純)と博打打ち(風馬)のやくざな兄弟分の、一人の女性をめぐる葛藤が描かれている。以下がざっくりとしたあらすじ。 兄貴分の掏摸は許嫁(かれん)の母親の薬代のため掏摸をし、お縄になる。役人(心哉)にしょっぴかれ…
芸文センターの「ワンコインコンサート」、申し込もうとしても、たいていは即満杯で、席がとれるなんてことがなかったので、ずいぶん前にあきらめていた。でも昨日は友人が確保してくれていた。クラッシックのコンサート、バレエ公演では何回も来ていたのに…
友人と西宮芸文センターでブラスのコンサートを聴き、そのあとアフターをして帰宅したのが8時前。西宮北口発宝塚行き阪急の車中はいつもの二倍ほどの乗客が。それで花火大会があると分かった。去年宝塚駅近辺で立ち往生した記憶が甦り、恒例にしている夜のウ…
ふだんほとんどコンビニを利用しない。例外は旅行中。歌舞伎座地下のセブンイレブンとか、宿泊するホテルそばのコンビニとか。こちらはもっぱらビールを買うため。一昨日、どうしても印刷しなくてはいけない資料があり、ネットで検索をかけたらなんとkinko’s…
久々の小劇場系の芝居。劇団のサイトからの「解説」とスタッフ・リストが以下。 それは、謎の笛吹きが導く時空を超えた奇跡の物語。西洋の民間伝承「ハーメルンの笛吹き男」を作家ナツメクニオが大胆解釈、HEP HALL初登場の劇団ショウダウンが歴史のミッシン…
羽生結弦というひとは前人未踏の域に踏込んでしまった。彼が目指しているのは上手い演技では最早ない。そんなところに踏み入ってしまった。選ばれし人。累々と重なっている屍の中から声を発するひと。彼らの魂の集合体。死者の声の代弁者。メディア(巫女)…
『エコノミスト』の最新号に「『大津絵』をフランスに紹介、クリストフ・マルケ」という記事が載っていた。日仏会館・日本研究センター所長の肩書きのこの方、日本の近世/近代美術の研究者だという。「浅井忠と明治画壇」で東大で博士号取得。その後フラン…
今年の11月21、22日にロンドンで開催される「ポップカルチャーとポリティックス」と銘打った国際学会にプロポーザルを提出した。今月末が締め。もともとは去年3月に発表する予定だったものを手直しした。「大衆演劇」での発表は初めてになる。1年以上経って…
8月は一般演劇は「夏枯れ」模様。でもさすが歌舞伎は熱い。歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」のチケットを取った。若手がそろい踏み。三部に分かれている。以下に「歌舞伎美人」からのチラシをアップ。 第一部は「おちくぼ物語」と「棒しばり」。いずれにも巳之…
<舞踊ショー> 第一部 小寅丸 「源氏店」 三日前に歌舞伎座で海老蔵の与三郎をみたところなので、比べてしまうけど、小寅丸与三郎には生々しい色気があった! 春之介 ? 第三部 群舞 「きらきらキラー」順一 「影法師」 春之介 「相棒酒」 大輔 「ブラジル…
芳流閣屋上の場と円塚山の場のみ。以下「歌舞伎美人」からの配役とみどころ。 <配役> 〈芳流閣屋上の場〉 犬塚信乃 獅 童 犬飼現八 市川右近 〈円塚山の場〉 犬山道節 梅 玉 犬飼現八 市川右近 犬川荘助 歌 昇 犬江親兵衛 巳之助 犬村角太郎 種之助 浜路 …
構成と配役、それにみどころを「歌舞伎美人」から。 見染め 源氏店配役 与三郎 海老蔵 蝙蝠安 獅童 番頭藤八 猿弥 お岸 歌女之丞 鳶頭金五郎 九團次 和泉屋多左衛門 中車 お富 玉三郎 みどころ 一目惚れから始まった男女の恋の顛末 江戸の大店伊豆屋の若旦那…
劇団新感線の中島かずき作、いのうえひでのり演出のこのお芝居、22日に続き2回目。2回観てあらためて強く感じたのが、「主題」をかなり鮮明に打ち出そうとしているということ。それは今までの歌舞伎にはなかったもの。脚本の中島かずきらしい。高い志、至誠…
歌舞伎座7月公演、今日昼・夜と観た中でいちばん面白かった。驚いたのは猿之助主演のこの演目に海老蔵が出ていたこと。初めての経験。そんなことって、ありました?でも「やっぱり!」と思ったのは、猿之助の八面六臂の大活躍のあと、最後にちょろっと出てき…
構成と配役、みどころを「歌舞伎美人」から。 <構成と配役> 第一幕 大川の船 高座 新三郎の家 伴蔵の住居 高座 伴蔵の住居 萩原家の裏手 新三郎の家 第二幕 高座 関口屋の店 笹屋二階座敷 元の関口屋夜更け 〈第一幕〉 お峰 玉三郎 伴蔵 中車 お米 吉弥 お…
圧巻だった!最後はスタンディングオベーション。歌舞伎ではめったにない経験。時間を忘れて楽しんだ。脚本が良かった。演出が良かった。そしてなによりも役者が良かった!染五郎、勘九郎、七之助の圧倒的存在感。新しい歌舞伎の誕生。これぞ歌舞伎!累々と…
『生写朝顔話』の構成は以下の6段。 宇治川蛍狩の段/真葛が原茶店の段/岡崎隠れ家の段/ 明石浦船別れの段/薬売りの段/浜松小屋の段第2部全部と第3部の後半で「通し」になっていてる。残念ながら第3部は観ていない。ただ第3部の「嶋田宿笑い薬の段…
ギリシャ演劇といえばtragedyだけど、今回の騒動はまるでcomedyそれもイタリアのコメディア・デラルテのようだった。キャラクターが決まっているのが特徴で、旅回り芝居が発祥だという。ミラノでは残念ながら観ることができなかったが、ずっと以前にケンブリ…
やっと図書館で借り出すことができた。原題は『APRES L’EMPIRE: ESSAI SUR LA DECOMPOSITION DE SYSTEME AMERICAIN』。出版が「9.11」の一年後の2002年9月だったのが興味深い。和訳が出たのは2003年4月30日で英訳よりも半年早かった。さすが日本。独・仏語本…
複数のインタビュワー(オリヴィエ・ベリュイエ他)の聴き取りいう形式を採っている。2011年から2014年までに採録されたもの。エマニュエル・トッドの名は、『帝国以後』(2002)が出版されたた当時、西洋美術史専門の同僚から聞いていた。この著書でアメリ…
先週、「NEWシネマ歌舞伎」と銘打った『三人吉三』の映画版を観た。シアターコクーンで一年前に上演された舞台を串田和美が映画版に組み直したもの。圧巻だった。今までの「シネマ歌舞伎」は一日1回上映だったのに、今回のものは一日2回になっている。マー…
降り注ぐ雪に埋もれて行く三人の吉三たち。彼らの合い携えての死。哀しくも美しく、崇高でさえあった!終わって、クレジットが出て来ても観客は立とうとしなかった。感動で動けなかったんだろう。私も思わず泣いていた。「シネマ歌舞伎」の新しいページが捲…
ネットのニュース記事は以下。 韓国の著名な女性作家に、三島由紀夫の作品「憂国」からの盗作疑惑が持ち上がり、この作家は23日付の韓国紙の紙面で盗作を事実上認めた。作家は謝罪した上で執筆活動の自粛を発表、韓国きっての人気作家の不祥事だけに、韓国…