yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

役者の華を魅せてくれた『江戸の一番星 遠山金四郎』桐龍座、恋川純劇団@新開地劇場 8月24日夜の部

ミニショーはなく、お芝居から始まった。芝居はご存知、「遠山の金さん」。いまさらながらに純座長のうまさに唸らされた。東映の役者さん五人の応援があった。殺陣の専門家だけあり、立廻り部が迫力満点、加えて役者としてもさすがと思わされる演技で、彼ら…

茂山逸平、茂山童司ご両人の狂言『土筆(つくづくし)』in「能楽チャリティ公演」@ロームシアター京都 サウスホール

はじめてみる演目。狂言のエッセンスが詰まっている。シテを逸平師、アドを童司師。土筆、芍薬をみた男二人、ちょっと背伸びをして、それぞれが土筆、芍薬にちなんだ和歌(うた)を披露してみせるけれど、いずれもが誤り。言い争いになって、最後は相撲で決…

【能楽チャリティ公演 被災地復興 京都からの祈り】@ロームシアター京都 サウスホール 8月23日 第一部

二部になっていて、第一部は午前10時半、第二部は午後6時半開演予定だった。台風接近のため、第二部は午後3時開演に変更のアナウンスがあった。私が見たのは第一部のみ。 素晴らしい演者さんたち、それも全員がボランティア(と思われる)。京都観世の関係者…

能『小袖曽我』@大津市伝統芸能会館8月19日

プログラムは以下だった。 ★対談:林 宗一郎、大槻 裕一 司会・味方 玄 ★狂言『鐘の音』 太郎冠者:小笠原 匡、主人:小笠原 弘晃 ★能『小袖曽我』 曽我十郎祐成:林 宗一郎 曽我五郎時致:大槻 裕一 母:田茂井 廣道 春日局:小笠原 弘晃 笛:杉 信太朗、小…

「遊行的なるもの」in 廣末保著『悪場所の発想』(筑摩叢書、1988)

ロンドン大学図書館で出会った書物のひとつ。廣末保氏の学識の広さと深さに圧倒された。先日、西宮図書館で借り出して読み直しているけれど、どの頁を開いても、その行間から窺える内容の濃さに、立ち止まり、そして考え込んでしまう。本は(洋書以外は)入…

『森の石松』主催:逢春座・浅井劇団、共演:座KANSAI、助演:たつみ演劇BOX

「のぼる會」の合同公演なるもの。たつみ演劇BOXが主になっていると思っていたので、完全な肩透かし。「共演:座KANSAI、助演:たつみ演劇BOX in 『のぼる會公演』」との「副題」が付く。芝居は『森の石松』。芝居も舞踊も今まで見てきた中でも最低の部類。…

スタイリッシュだった恋川純座長の『森の石松』@新開地劇場 8月12日昼の部

大衆演劇では十八番の『森の石松』。とくに「閻魔堂最期」はいくつもの劇団で見てきた。その中でもっとも印象的だったのは都若丸劇団のもの。もっともこれは舞台を見ていなくて、DVDでみたもの。死んだと見えた石松がまるでゾンビのごとく何度も「息を吹きか…

中村錦之助主演の『笛吹童子』三部作(東映、1954)@京都文化博物館 フィルムシアター 8月11日 

ラジオドラマを映画化したもの。GHQによる検閲が終わる1951年までは、時代劇映画を自由に制作することはできなかった。1954年公開の『笛吹童子』には検閲から解放された映画人たちの喜びが溢れているように感じられる。以下、構成と主たる配役を映画サイトか…

いかにも「軽かった」新作歌舞伎『NARUTO -ナルト-』@新橋演舞場 8月5日昼の部

以下、「歌舞伎美人」サイトからお借りした宣伝ポスター。 <プロダクション&キャスト> 岸本斉史 原作 G2 脚本・演出 うずまきナルト うちはサスケ 綱手 大蛇丸 春野サクラ うたたねコハル 猿飛ヒルゼン シズネ 干柿鬼鮫 薬師カブト 水戸門ホムラ うちはイ…

荒城真吾座長の男気が匂い立つ「劇団荒城」@ホテル三光 8月4日夜の部

芝居と舞踊ショーの二部構成。ここでは夜にもお芝居が入る。池袋から乗った東武東上線の勝手がつかめず、お芝居には10分遅刻してしまった。張り出してある芝居リストは翌日からのもので、この芝居のタイトルがわからず。パターンとしてはよくある筋。 大店に…

ロンドンの公用語は英語のはず?

今日を入れてあと三日でロンドンともおさらば。最後まで気を抜かないようにしなければ。研究の方では思いがけず成果があった。ロンドン大学には感謝してもしきれない。こういうgenerosityは大英帝国由来の「遺産」なのかもしれない。その遺産は、文化資源の…

しかし、暑い!

日本も最高気温の記録が更新される地域があるのを、ネットニュースで知った。水害の上に高温だと、避難している方たちは弱り目に祟り目。さぞ大変だろうと、気がもめる。 ロンドンもここ数日は異常気象の影響をもろに受けている。連日31−32度。例年だと暑く…

過激ロックバンド“Acid Mothers Temple”のライブに行ってきた

バスでロンドンの中心から北西に30分くらいのフリンジにあるライブハウス「OTO」でのライブ。図書館のF子さんが誘ってくださった。日本人ロッカーのMakoto Kawabata (河端一)さんのバンド、“Acid Mothers Temple”のロンドン公演。このバンドの英国世話人がF…

ロンドンもあと1週間

資料収集はなんとか目処がつきかけているので、もう帰国でもいいのだけれど。整理の期間が与えられたと考えて、目一杯利用するつもりにしています。 能に関しては、ここにあるものはかなり集めることができた。英語で書かれたもので本当に参考になるのは5、…

オペラ『L'Ange de Nisida in concert』(ニシダの天使)ドニゼッティ作 @ロイヤル・オペラハウス、ロンドン 7月18日

当公演のオペラハウス公式サイトは以下。 L'Ange de Nisida in concert — Productions — Royal Opera House 「in concert」と付してあったのは、オラトリオ形式だったから。歌手たちは衣装をつけていない。しかも場ごとに入れ替わり立ち替わりした。オーケス…

八月の歌舞伎は諦めるしかなさそう

歌舞伎座の公演が8月9日からだったとは。12日のチケット販売の時にわかって、がっくりしてしまった。東京行きを8月4日から一泊にしていたのは、9日までしか東京に滞在しない息子に合わせたのだけれど。息子家族は中旬まで東京なので、もう一度東京に出向くこ…

どこへ行ってもフランス人だらけのロンドン

どこへ行っても混雑マックスのロンドン。ここしばらくはスポーツ・バーやパブがいつも以上にうるさかった。理由はW杯を店内、路上、ところかまわずの観戦していたため。大学近くのラッセル・スクエアでは13日、スクリーンを設置しての観戦。イングランドとベ…

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』[Don Giovanni]@ロイヤル・オペラ・ハウス、ロンドン 7月6日

Luke Halls(ビデオ・デザイン担当)と組んで映像を投射するセットデザインが秀逸だった。担当したEs Devlinは賞を獲っているらしい。奇抜でいて、納まりがとても良かった。以下は公式サイトからお借りした舞台写真。 METのような大掛かりなCGというのではな…

学芸会並み?『ハムレット』@シェイクスピア・グローブ座、ロンドン 7月13日マチネ

本当にがっかり。最後まで見続けるガッツはなく、第一幕で退出。これでreviewを書くのはあまりフェアと言えないかもしれないけど。今までに見てきたシェイクスピア劇の中で最悪だった。最も良かったのはストラットフォード・アポン・エイボンのロイヤル・シ…

夜の火災警報にびっくり

夜9時過ぎ、部屋でまったりしていたら、耳をつんざくサイレンの音。火災警報でした。こうなると着の身着のままで外に出なくてはなりません。就寝用の部屋着を着ていたので上にトレーナーを羽織って、建物の外に出ました。すでに多くの人が通りの向こうにい…

心に沁みわたるバッハの演奏@St. Martin-in-the-fields (セント・マーティン・イン・ザ フィールズ教会) 7月5日

ロンドン大学SOASの日本語科で教鞭をとっておられたK先生が誘ってくださって出かけた。ずっと以前に、ケンブリッジ(英国)、オックスフォードで教会(もちろん英国国教会)でのパイプオルガンのコンサートに行ったことを思い出した。今回の滞在はなぜか私の…

ロンドンでは日本のビジネスに勝機がある?

滞在しているロンドン大学のインターナショナル・ホール、キッチンはついているけれど、日本の20年前の(もっと前?)の設備。IHヒーターと思ったら、ただの電熱コンロ。電子レンジも大雑把で微妙な調節ができない。トイレはもちろんシャワレットなし。引き…

ロンドン滞在期間残り半分、成果はあったか?

短かったような長かったような前半分。土日もロンドン大SOASライブラリー通い。日に6〜7時間程度、図書館に詰めている。ずっとではなく、宿泊先に間で一度帰っている。徒歩で7分というのがありがたい。夏休みの間、図書館は週日が9時〜9時、土日が10:30〜9時…

ロンドンでの能公演「Noh Reimagined 2018」@Kings Place 6月29日& 30日

まさかロンドンで能の公演を見ようとは。そういえば3月に下見に来た折、K先生から「こんなのがありますよ」って言われていたんだった。公演前々日に「London/ Noh」で検索をかけて発見、慌てて申し込んだ。ほぼ席は埋まっていたよう。両日ともにメインのパフ…

Brian Frielの『Translations』(トランスレーションズ)@Olivier Theatre, ナショナルシアター、ロンドン 6月27日マチネ

こちらへ来てから3度目のナショナルシアター。今日の舞台は最も大きいオリヴィエ劇場。こちらへ来てすぐに見た『マクベス』もこの劇場だった。平土間(Stall) の前から2番目の席だったので、今日のサークル席とはまったく違った感じ。でも上から見るのも悪く…

ロンドンの物価は異常!

昨日、ロンドン大学に(サバティカルで?)来ておられる日本の大学の先生から彼女が宿泊している語学学校の宿泊費を聞いて、腰を抜かしてしまった。なんと一泊120ポンド!1ポンド150円で計算してみてください。これで2ヶ月滞在してもディスカウントはない…

羽生結弦選手の「羽衣の舞」 in 「ファンタジーオンアイス2018神戸」6月17日

「春よ、来い」をピアノ演奏に合わせて舞われた羽生結弦選手。「天女の舞」という表現をしておられた方が何人もおられましたが、それにあやかり「羽衣の舞」といわせていただきます。歌詞には沈丁花がでてきますが、私には6月に咲く「羽衣の舞」という美しい…

民族大移動と朝ごはん

一昨日、私が今いるこのロンドン大学のインターナショナル・ホールに滞在していた(サマースクールのコースを取っていた)チャイニーズの大量集団がいなくなりました。ガーベッジはゴミの山。廊下にもゴミが。そして昨日からまた新しい集団が。今回はチャイ…

主演のキルビーの繊細が光る『Julie 令嬢ジュリー』@ Lyttleton Theatre, ナショナルシアター、ロンドン 6月23日

主演のヴァネッサ・キルビーはすでにテレビ等でも有名な女優さんらしい。この舞台の成功は彼女の好演に負うところが大きいと思う。以下にナショナルシアターの公式サイトからの舞台写真をお借りする。 ヴァネッサ・キルビー 休憩なしの1時間30分。ナショナル…

ついていない一日

一昨日から膀胱炎を発症。持参した抗生剤は今日でなくなってしまうので、困りました。ネット検索をかけるとロンドン在住の方たちがアップされた情報が。ドラッグストアのBootsで市販薬を買われたり、あるはGP(日本で言うところの掛かりつけの医者)に連絡、そ…