滞在しているロンドン大学のインターナショナル・ホール、キッチンはついているけれど、日本の20年前の(もっと前?)の設備。IHヒーターと思ったら、ただの電熱コンロ。電子レンジも大雑把で微妙な調節ができない。トイレはもちろんシャワレットなし。引き出しは歪んでいて閉まらない。シャワーもよく詰まる。日本人なら叫び出したいレベル。ここだけではなく、以前に泊まったホテルでも大同小異だった。
備品レベルはもっと劣悪、日本の百均で買ってくれば良かったと何度も後悔した。輪ゴム、洗濯用ロープ、ピンチ、洗濯ネット等々、挙げたらきりがない。こちらにもあるけれど質が悪いのに価格は倍以上。アメリカも大概だけれども、こちらはそれより悪いかも。
街がとてつもなく汚い。これは覚悟していたのだけれど。ロンドンということもあり、外国人ツーリストだらけ。その半分はおそらくチャイニーズ。大阪のおばちゃん顔負けのご婦人多数。ラテン系国々からも多数来ていて、彼らの傍若無人ぶりにはチャイニーズも負ける?でもこちらはチャイニーズのように大集団で歩かないけど。
そして、今回驚いた最大の点は「似非ジャパニーズ」の寿司店が通りに何軒もできていたこと。「itsu」、「wasabi」といったチェーンだけではなく、従来の業態から日本食に乗り換えたものも。どこも客でいっぱいなのにも驚いた。ジャパニーズはクールということになっているらしい。私は来て早々、テイクアウトの寿司を「itsu」で買い、今日は栄えある二回目。以下に写真を。これで8ポンドは高い?ちなみに「サーモン3種」って言うんです。右上は一応刺身2切れ。ご飯は芯があり、ネタの裏にわさびが効いていない。魚はなんとなく「ぐったり」。「美味しい」とはお世辞にも言えない。
電化製品等の設備にしても、百均にしても日本の企業が来たら、成功するだろう。また掃除のやり方等のノウハウとかも指導できる(行政になるから無理か?)ように思う。日本食レストラン、あるいは寿司チェーンにしても純ジャパが制覇できるのでは?
でもこちらの人たちはこれで充足しているのかもしれない。私も日本人の端くれなので、清潔でなこと、無駄に不便なことに、そして似非日本食に目くじらを立ててしまうのかもしれない。もっぱら寛容の精神を涵養しております。