yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

恋川純劇団 お芝居『情けの捕り縄』@新開地劇場8月29日昼の部

既視感はあった。でも前に見た時とは内容がかなり変えられていたよう。まだ純弥さんがおられた頃だから、ずいぶん前になるはず。でも今回の方がずっと良かった。前よりもずっとシンプルになっていた。以下、登場人物の名を控えていないので、当て推量でご容…

芳賀徹氏「あらためて詩歌の森へ」in 連続講座「芸術は何処へ?」第8回@京都府立芸術会館8月27日

芳賀徹氏の俳句についてのめっぽう楽しいお話と片山九郎右衛門さんのこちらもめっぽう楽しいお話と仕舞とが合わさった超豪華な講座だった。ああ、前の7回を逃したのが悔やまれる。とはいうものの、この回が最も型破りだったのだろうと、講座の全体をみわたし…

片山九郎右衛門師 in 連続講座「芸術は何処へ?」第8回@京都府立芸術会館8月27日

この連続講座には「マエストロの本音を聴く壮大な9講座」との副題が付いていて、毎回研究者とマエストロとの抱き合わせで講座が構成されている。今回のマエストロは片山九郎右衛門師。ワクワクドキドキの期待値マックスで彼の登場を待った。能のときと同じ…

『菅原伝授手習鑑 (すがわらでんじゅてならいかがみ)』in 第27回上方歌舞伎会[国立文楽劇場歌舞伎俳優既成者研修発表会]第一部@国立文楽劇場8月24日

初めて上方歌舞伎会を見た。研修生が日頃の研鑽結果を披露するもの。以下、チラシ。 長〜い『菅原伝授手習鑑』、それを二幕に絞り込んで、仁左衛門、我當、秀太郎兄弟が指導している。以下がその演者。 序 幕 加茂堤の場舎人桜丸 上村折乃助 三善清行 中村翫…

片山九郎右衛門師の「乱」の所作があまりにも決まっていた能『船弁慶』@ロームシアター京都サウスホール8月24日第一部

被災地復興プロジェクトの一環。能役者の方々の奮闘公演というだけでなく、実際に募金活動をロビーでされていた。なんか感動。開場直後の午前10時5分に会場についたのだけど、一階席は満席。二階に移動。二階もほどなく満席に。サウスホールのキャパいっぱい…

能と小劇場のコラボがおもしろい『能×現代演劇 work#03 韋駄天』@山本能楽堂8月20日

能と現代演劇とのコラボ。こういう試みを見るのは初めて。どう折り合いをつけるのか、興味津々だった。「融合」させるというより、能の前場と後場の間の普通なら間狂言のところに現代演劇をはめ込んだ形になっていた。たしかにこれだと、構成上、内容的にあ…

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』@シネリーブル神戸8月17日

18日に終了と聞いて慌てて行ってきた。原題はBackstage。こちらの方が内容をよく伝えていると思う。では公式サイトからの情報を。 監督: マレーネ・イヨネスコ 出演: マチュー・ガニオ、アニエス・ルテステュ、ウリヤーナ・ロパートキナ燦然と輝く華麗なる…

大文字送り火能 〜蝋燭能〜『通小町 替装束』@金剛能楽堂8月16日

小野小町と深草少将のよく知られたエピソードをもとにした能。「『卒都婆小町』では老女になった小町が登場するけれど、こちらは霊となった小町。それもシテでなくシテツレとして。シテは深草少将で、もちろんこちらも霊になっている。解説の種田道一さんが…

「異界」の現出ー能『鉄輪』@貴船神社 中継 NHKBSプレミアム「京都異界」 8月9日

京都異界探訪というテーマの番組。それも午後7時に始まり、4時間にわたるもの。「異界との中継リハーサル」がNHKのサイトにアップされている。以下、当該サイトからの番組解説。 貴船神社や伏見稲荷大社などには、異界への入り口があるという。京都にある名…

恋川純座長の銀平は出色『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』in 桐龍座恋川劇団@新開地劇場8月10日夜の部

よかった。恋川純座長の銀平は出色。これ以上の銀平は望めないほど。長谷川伸原作のこの作品、他劇団でも見ている。どこで見てもよかった。それは原作自体の構成がきちっとしているからだろう。それと人情に訴える部分が起承転結の流れにうまくはまっている…

羽生結弦選手のオリンピックのフリー曲が「SEIMEI」に!

やっぱり。6月に晴明神社を訪問、絵馬を奉納されたと聞いた時から、もしやとは思っていた。うれしい。「自分に合っていて無理なく溶け込める」、「滑っていて心地よく、自分らしく演じられるプログラム」と羽生結弦さん自身も語ったとか。日本的精神をフィギ…

今シーズンの羽生結弦選手の振付師は?

私はてっきりジェフリー・バトル氏がチームから外れたと勘違いしてしまっていて、さっきの記事にそう書いてしまい、誤りをご指摘いただいた。ありがとうございました。そもそもの私の勘違いの元記事がこちら。「羽生結弦 パートナーと決別…五輪連覇のため下…

9月観劇予定

松竹傘下の歌舞伎は、松竹が海老蔵をなんとかするまで見ないと決めたので、一切見ない。歌舞伎座では何やら公演があるようだけど。8月の国立文楽劇場での若手の「上方歌舞伎」は見ることにしているし、10月の国立劇場での『霊験亀山鉾』も見る予定。でも、松…

さすが茂山一門ー大蔵流狂言『昆布売』in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

この狂言は初めて。機知に飛んでいて、ユーモアたっぷりで、現代の笑いのセンスにもピタリとハマる優れものだった。演者のお二人、茂山良暢さんと山口耕道さんがこれまたお見事。自然体に見えるのに、何とも滑稽。クスクス笑いがずっと続いた。楽しかった。…

あえて辛口でーー能『鵺』 in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

能『鵺』を見るのは三度目。一度目は渡辺守章氏と天野文雄氏のプレトークのついた『鵺』(於京都芸術劇場春秋座、2017年1月)で。観世銕之丞さんがシテだった。二度目は「青嵐会」(於河村能舞台2017年5月)で、河村紀仁さんがシテだった。今回の演者は以下…

能『龍田』 in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

「青年研究能」とあるけれど、実際はすでに活躍しておられる能楽師たちの能・狂言の舞台。何度も拝見している方も初めての方もおられたけれど、「観世流」ということで、まとまり感があった。また個々のレベルも高いものだった上に、中堅以上の能楽師が打ち…

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』@新宿武蔵野館 7月22日

「映画.com」掲載の「美しき異端のダンサー、セルゲイ・ポルーニンが来日「世界に足りないものを補うことが芸術の役割」に載った写真。インタビューの写真だけれと、これだけで彼がどんな人がが伝わってくる。何枚かの内の2枚だけれど、あの映画の中の彼の…

マグノリア・サロンコンサート「林佳南子/Vn&小野文/Pf」@阪急文化財団マグノリアホール8月3日

林佳南子さんのヴァイオリン、小野文さんのピアノ伴奏、ともにレベルの高い演奏だった。マグノリア・サロンコンサートには何度もお邪魔しているけれど、例外なく演奏者のレベルが高い。ハズレがない。今回はその中でも最も満足したコンサートだった。観客も…

美しい片山九郎右衛門師の仕舞「花筐(はながたみ)狂」in 「テアトル・ノウ」@宝生能楽堂7月22日

味方玄さん主催の「テアトル・ノウ」東京公演、能が二本と狂言が一本、そして仕舞が三本だった。味方玄さんがシテの能、『巴』が素晴らしかった。また同じくらい、片山九郎右衛門さんの仕舞、「花筐」の美しさに衝撃をうけた。「狂」と付いているが、それは…

パリ・オペラ座&英国ロイヤル・バレエの「バレエ・スプリーム」@兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホール8月1日

かなりがっかり。ロイヤルバレエと、全体の構成に。カーテンコールを見ずに会場を後にした。以下が今日(Cプログラム)の構成とメンバー。 第一部 英国ロイヤル・バレエ団 『ラプソディ』(アシュトン振付) ヤーナ・サレンコ/スティーヴン・マックレー『ジゼ…

NHKeテレ再放送 創作舞踊「にっぽん まつりの四季」

昨晩深夜の放送。見た人は少なかった?もったいない。素晴らしい舞踊だったから。思わずコール・ド・バレエ(群舞)を連想してしまった。整然としているのに、躍動的。みごとに揃っているのに、それぞれの踊り手の個性も立っている。全員が一流だとわかる踊…

「アルチンボルド展」でフーコーを想う@国立西洋美術館7月29日

貴重な機会。NHKeテレの「日曜美術館」で見て以来、ずっと見たかった「アルチンボルド展」。東京外を巡回する予定が今の所なさそうなので、出かけた。素敵な公式サイトがあるのでリンクしておく。「奇想の宮廷画家アルチンボルド。謎が謎を呼ぶ、思考のラビ…

NHKプレミアムカフェ 「熱狂!河内音頭 ヤンレー節 鳴門家寿美若の夏」

2006年9月放送の再放送。リクエストがいかに多かったかがわかる。以下NHKの番組紹介。 ハイビジョン特集 熱狂!河内音頭 ヤンレー節 鳴門家寿美若の夏 (初回放送:2006年)ヤンレー節で知られる鳴門家寿美若一門に密着、庶民の芸能として日本の夏を盛り…

巴御前の両性具有性を際立たせた味方玄師の能『巴』 in 「第34回テアトル・ノウ 東京公演」@宝生能楽堂7月22日

味方玄さん主催の「テアトル・ノウ」。これが初めての参加。今回の東京遠征で最も期待していた番組で、予想を裏切られなかった。それ以上だった。1時間20分の長丁場だったけど、最後まで眠くもならず、退屈もしなかった。途中、ほとんどシテの動きのない時…

秋成の「菊花の約」を連想させる友枝昭世師の能『枕慈童』@国立能楽堂7月21日

「枕慈童」は喜多流と金剛流の呼び方で、他流では「菊慈童」というらしい。人間国宝の友枝昭世師がシテ。友枝昭世師のシテ舞台は大槻能楽堂で『綾鼓』を見て以来。期待に違わず、圧巻の舞台だった。『枕慈童』関連のサイトは以下。他では、youtubeに法輪寺に…

業平の想いを伝える浅見真州師の能『小塩』in 「興福寺勧進能」@国立能楽堂7月22日

この日は午後2時から宝生能楽堂で味方玄師主催の「テアトル・ノウ」を観劇、その後こちらに出向いたので遅刻。馬場あき子さんのお話と狂言、『長光』を見損ねた。残念だったけれども、味方玄師の『巴』を最後まで見たかったので、仕方ない。『鬼の研究』で著…

粋な団七染五郎に出会えた『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』@大阪松竹座7月24日昼の部

チケットを取っていた今月の舞台を最後に、松竹が仕切る歌舞伎は当分見ないと決めた。松竹が海老蔵をどうにかするまでは。だから、この「夏祭」が松竹歌舞伎の見納め。巳之助の、猿之助、中村屋兄弟、染五郎の、それにイキのいい若手役者の舞台が見られない…

歌舞伎舞踊「二人道成寺」(ににんどうじょうじ)@大阪松竹座7月24日昼の部

「歌舞伎美人」サイトからの概説が以下。 春爛漫の道成寺に、花子と桜子と名のる白拍子が現れます。二人は、所化たちの見守る中、能がかりの金冠の舞や手踊り花笠など、次々と艶やかに踊っていくのでした。女方舞踊の大曲である『京鹿子娘道成寺』を二人の女…

能『花月』in 「第四回和久荘太郎 演能空間」@宝生能楽堂7月23日

宝生能楽堂のサイト内に立ち上がった今回の能公演のサイトをリンクしておく。この日の演者は以下。 シテ(花月) 和久凜太郎 ワキ(僧・花月の父) 殿田謙吉 アイ(清水寺門前の者) 野村太一郎 笛 一噌隆之 小鼓 鵜澤洋太郎 大鼓 亀井忠雄 後見 和久荘太郎 …

『河内十人斬り』劇団花吹雪@羅い舞座京橋劇場7月20日昼の部

このお芝居を演じるのは初めてという劇団花吹雪。力のこもった舞台だった。最後のシーン、なかなか席を立たない客。と、幕が上がり、今心中したばかりの座長、春之丞さんと同じく座長、京之介さん二人が再登場。血糊にまみれた衣装のまま舞台から挨拶。大き…