yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

NHKeテレ再放送 創作舞踊「にっぽん まつりの四季」

昨晩深夜の放送。見た人は少なかった?もったいない。素晴らしい舞踊だったから。思わずコール・ド・バレエ(群舞)を連想してしまった。整然としているのに、躍動的。みごとに揃っているのに、それぞれの踊り手の個性も立っている。全員が一流だとわかる踊…

「アルチンボルド展」でフーコーを想う@国立西洋美術館7月29日

貴重な機会。NHKeテレの「日曜美術館」で見て以来、ずっと見たかった「アルチンボルド展」。東京外を巡回する予定が今の所なさそうなので、出かけた。素敵な公式サイトがあるのでリンクしておく。「奇想の宮廷画家アルチンボルド。謎が謎を呼ぶ、思考のラビ…

NHKプレミアムカフェ 「熱狂!河内音頭 ヤンレー節 鳴門家寿美若の夏」

2006年9月放送の再放送。リクエストがいかに多かったかがわかる。以下NHKの番組紹介。 ハイビジョン特集 熱狂!河内音頭 ヤンレー節 鳴門家寿美若の夏 (初回放送:2006年)ヤンレー節で知られる鳴門家寿美若一門に密着、庶民の芸能として日本の夏を盛り…

巴御前の両性具有性を際立たせた味方玄師の能『巴』 in 「第34回テアトル・ノウ 東京公演」@宝生能楽堂7月22日

味方玄さん主催の「テアトル・ノウ」。これが初めての参加。今回の東京遠征で最も期待していた番組で、予想を裏切られなかった。それ以上だった。1時間20分の長丁場だったけど、最後まで眠くもならず、退屈もしなかった。途中、ほとんどシテの動きのない時…

秋成の「菊花の約」を連想させる友枝昭世師の能『枕慈童』@国立能楽堂7月21日

「枕慈童」は喜多流と金剛流の呼び方で、他流では「菊慈童」というらしい。人間国宝の友枝昭世師がシテ。友枝昭世師のシテ舞台は大槻能楽堂で『綾鼓』を見て以来。期待に違わず、圧巻の舞台だった。『枕慈童』関連のサイトは以下。他では、youtubeに法輪寺に…

業平の想いを伝える浅見真州師の能『小塩』in 「興福寺勧進能」@国立能楽堂7月22日

この日は午後2時から宝生能楽堂で味方玄師主催の「テアトル・ノウ」を観劇、その後こちらに出向いたので遅刻。馬場あき子さんのお話と狂言、『長光』を見損ねた。残念だったけれども、味方玄師の『巴』を最後まで見たかったので、仕方ない。『鬼の研究』で著…

粋な団七染五郎に出会えた『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』@大阪松竹座7月24日昼の部

チケットを取っていた今月の舞台を最後に、松竹が仕切る歌舞伎は当分見ないと決めた。松竹が海老蔵をどうにかするまでは。だから、この「夏祭」が松竹歌舞伎の見納め。巳之助の、猿之助、中村屋兄弟、染五郎の、それにイキのいい若手役者の舞台が見られない…

歌舞伎舞踊「二人道成寺」(ににんどうじょうじ)@大阪松竹座7月24日昼の部

「歌舞伎美人」サイトからの概説が以下。 春爛漫の道成寺に、花子と桜子と名のる白拍子が現れます。二人は、所化たちの見守る中、能がかりの金冠の舞や手踊り花笠など、次々と艶やかに踊っていくのでした。女方舞踊の大曲である『京鹿子娘道成寺』を二人の女…

能『花月』in 「第四回和久荘太郎 演能空間」@宝生能楽堂7月23日

宝生能楽堂のサイト内に立ち上がった今回の能公演のサイトをリンクしておく。この日の演者は以下。 シテ(花月) 和久凜太郎 ワキ(僧・花月の父) 殿田謙吉 アイ(清水寺門前の者) 野村太一郎 笛 一噌隆之 小鼓 鵜澤洋太郎 大鼓 亀井忠雄 後見 和久荘太郎 …

『河内十人斬り』劇団花吹雪@羅い舞座京橋劇場7月20日昼の部

このお芝居を演じるのは初めてという劇団花吹雪。力のこもった舞台だった。最後のシーン、なかなか席を立たない客。と、幕が上がり、今心中したばかりの座長、春之丞さんと同じく座長、京之介さん二人が再登場。血糊にまみれた衣装のまま舞台から挨拶。大き…

【囃子Labo vol.3】@京都府立文化芸術会館7月16日

京都の若手囃子方グループ—杉信太朗(笛 森田流)林 大和・林 大輝(小鼓 幸流)・渡部諭(大鼓 石井流)・前川光範(太鼓 金春流)—のワークショップだった。この方々、すでに一度は聞いているので、親しみがわく。とても楽しく、また有意義なひとときを過…

華やかさ、スペクタル度満載の能『張良』in 「片山定期能七月公演」@京都観世会館7月15日

あまり演じらることのなさそうな『張良』。『日本大百科全書(ニッポニカ)』の解説が以下。 能の曲目。五番目物。五流現行曲。観世(かんぜ)小次郎信光(のぶみつ)作。漢の高祖の臣下張良(ワキ)は夢のなかで老翁に会い、馬上から落とした沓(くつ)を拾って履か…

望みうる最高の演者たちの能『松風 見留』in「片山定期能七月公演」@京都観世会館7月15日

「片山定期能」では二本の能と一本の狂言、それに仕舞が数本入るというプログラムになっているらしい。12時半に始まり5時前に終わるという長丁場。でも全く退屈しなかった。定期能の締めは『松風』。なんと1時間45分!演者さんたち、特にお囃子の笛と地謡の…

能から歌舞伎になった芝居と舞踊—『安宅』、「道成寺」

梅原猛、観世清和監修『能を読む4—世阿弥と信光以後』(角川学芸出版、平成25年刊)は能研究の学術的側面より、能の紹介に比重が置かれていた。そこに、監修の梅原猛氏の思いが強くこもっているように感じた。大半が能曲とその現代語訳、そして解説に割かれ…

仁左衛門&染五郎の『盟三五大切』@大阪松竹座 7月10日第二部

四世南北作のこの作品、演目発表があった時から、見ようと決めていた『盟三五大切』。演者が仁左衛門と染五郎。二人とも源五兵衛を以前に演じている。「歌舞伎データベース」で過去舞台の配役を確認したところ、興味深いことがわかった。仁左衛門が演じたの…

能『海士』NHK e-テレ2010 年5月15日放映のもの—私にとって幻の能舞台—

5月から受講していた京都市立芸大のお囃子講座で見たもの。この講座、能『海士』の謡本(テキスト)とそのビデオが教材に使われた。作品中のお囃子を中心とした「音楽」の歴史的背景、由来と、それらがどういう形でお囃子や謡に発展、結実しているのかを探る…

八月観劇予定

まず、歌舞伎座の8月は涎が出そうなほどの魅力的な演目が並ぶ。最もいいのは成田屋が出ないこと。今後、成田屋が出るものには一切行かない。身銭を切ってまでみる芸ではない上、ここしばらくの故妻共々のチープな喜劇(悲劇)にうんざり。「気功」という間…

『源氏物語」の空虚を埋めた復曲能『碁』in「ろうそく能」@大槻能楽堂 7月8日

二部になっていて、前半が壇ふみさんによる『源氏物語』中の「空蝉」の巻の朗読。これは原文と現代語訳合わせて朗読された。現代語訳は、瀬戸内寂聴、林望、橋本治、そして田辺聖子各氏のもの、そして最後にご自分の訳を使われた。というのも、この復曲能『…

『Broadway Baby』@Canadian Academy Main Theater 7月2日

「National Theater of Young Artists」という子供たちの演劇集団の舞台。主催者は元同僚のSteckler氏。ここ10年あまり、大学で教鞭をとられながら、ご自身の専門であるミュージカルを演じる子供たちを育成してこられた。年に2回の公演では常に彼がディレク…