yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

天皇皇后両陛下「日本芸術院賞」の授賞式にご出席

久々に気持ちが明るくなるニュース。本日(6月20日)発信の日テレニュースである。リンクしておく。

news.yahoo.co.jp

朝日の報道では、この「天皇皇后両陛下の授賞式ご出席」ニュースのトップ写真が秋篠宮夫婦のものになっていて、Yahooコメント欄では非難轟々だった。こういう所業が常態になっている朝日、すでに落日。

天皇皇后両陛下のお姿を見ると心が休まるとコメントされる方々が多く、私も同感である。皇后陛下のご出席を喜ばれるコメントも多数あった。

記事は以下。

天皇皇后両陛下は20日、東京・上野で行われた「日本芸術院賞」の授賞式に出席されました。今年は書や小説、雅楽などの分野から5人が受賞し、小説家の筒井康隆さん(87)ら3人には恩賜賞も合わせて贈られました。 両陛下は拍手で受賞をたたえ、表彰式後には恩賜賞の受賞者から説明を受けられました。皇后さまは書を見て「力強い」と感想を述べ、天皇陛下は筒井さんに対して「SFの小説を書くのは何かきっかけがあったんですか」などとたずね、作品名をあげられていました。 今年も新型コロナを考慮して、受賞者を皇居に招いての茶会は開催されないことになりました。

筒井康隆さんが受賞されたんですね。彼はSFでも有名だけれど、ウィットに富んだナンセンス、ブラックユーモアものも独断場なんですよね。『文学部唯野教授』(1987)を読んだときは、抱腹絶倒だった。英語がろくすっぽできない教授(多くの英文科教授がそうです)が、欧米に留学した時にいかに悲惨な生活を送らざるを得ないか、微に入り細に入り面白おかしく戯画化している。筒井自身はそういう経験がないだろうに、よくここまで内情を知っているものだと、驚嘆した。

加えて、もっと驚いたのが、筒井が当時の文学部を席巻していた「理論」(ロシア・フォルマリズム、現象学、解釈学、受容理論、記号論、構造主義、ポスト構造主義)に通暁していたこと。唯野教授が(ろくすっぽ理解できていない)これらの欧米輸入の理論を講義するという設定になっていて、笑い転げてしまった。小説家というよりも研究者にふさわしい人。大学教員がみんなおバカに見えるこの小説、大学教員の間では評判は悪かった。

英国にも似たような学園もの諧謔小説があるんですよね。こちらは小説家兼研究者のDavid Lodge作のもの。三部作(Changing Places; Small World; Nice Work)になっていて、思いっきりキャンパスに生息する人たちをバカにしています。さすがバーミンガム大、カリフォルニア大で批評の教授をしているロッジならでは。