yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

二つの記事「愛子さま、10年間蚕のお世話」と「皇后陛下、初の養蚕を終えられる」を読んで改めて思うこと—「敬宮愛子さまが次の天皇陛下」はヤマト王権の精神に沿っている

 

二つの衝撃的、かつ悦ばしいネット記事

最初のもの。

皇后さまは10日、皇居内の紅葉山御養蚕所を訪れ、今年の養蚕作業を締めくくる「御養蚕納の儀」に臨まれた」(jiji.com、7月10日付) 

もう一点の方。

 宮内庁は12日、天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(18)がお住まいの赤坂御所で飼われている蚕の写真を公表した。同庁によると、愛子さまは学習院初等科時代に授業で蚕を育てて以来、毎年飼育を続けているという。
 写真は4枚で、蚕が桑の葉を食べている様子などが写っている。
 皇居では明治以降、歴代皇后が養蚕に取り組んでおり、皇后さまも今年から実際の作業に携わっている。

愛子さまのお蚕写真

愛子さまは学習院初等科の頃に授業で育てられた蚕を赤坂御所に持ち帰られ、ずっと飼育されてきたのだという。蚕の写真が数枚アップされている。その一枚。

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桑を食べる蚕(宮内庁提供)愛子さま撮影

明治に再開した皇室の養蚕

『日本書紀』にある「雄略天皇が皇后に養蚕をすすめた」という記述からも、天皇家と養蚕は密接な関係があるのが明らかである。現在の皇室での養蚕は、明治4年、明治天皇の皇后、昭憲皇太后陛下がお始めになられたのが最初だとか。それが貞明皇后、香淳皇后、美智子前皇后へと引き継がれてきている。現在の紅葉山御養蚕所は大正4年に貞明皇后陛下が新設されたもの。

前皇后の意地悪

前皇后と養蚕の「美談」はニュース等であがっていたけれど、その話には大きな裏というか闇があったことが、上の二つの記事から暴露された。前皇后が秋家娘二人に養蚕を手伝わせていたのに、愛子さまを除外していたことである。「雅子さん、あなたと愛子にはゆずりませんよ」という雅子皇后陛下への暗黙の圧力であることが明々白々。極めて底意地が悪い前皇后の仕業であり、雅子さまへのおぞましい嫉妬心からと想像される。

愛子さまがお母さまを支えてこられた

美智子さん、「養蚕」は代々の皇后が引き継いてきた皇室の伝統ですよ。あなたの専売特許ではありません。あなたが贔屓にする馬鹿子たちは単なる一宮家の娘、どう足掻こうと、皇室には残れませんし、伝統の担い手となることもありません。皇女である愛子さまこそがその伝統の担い手として、雅子皇后陛下の後に続かれるんです。「養蚕」という皇室伝統の行事をそういう形で独占・利用しようとしたのかもしれないけれど、その目論見は見事に外れてしまった。愛子さまが雅子さまへの前皇后の意地悪仕打ちをご存知だったかどうかは、わからない。しかし、少なくともお母さまを力強く支えようという意思がおありだったのは確かである。それがわかる記事2点だった。

養蚕も女性原理を表象するもの

「アニミズム・シャーマニズム・神話世界性を核とする女性原理が強く古代(縄文・弥生)に天皇存在を支配していた」と、『大嘗祭−−天皇制と日本文化の源流』の著者、工藤隆氏。大嘗祭の歴史の精緻な分析した上での明言である。とくに「新天皇即位が政治的意味合いをもつ『即位礼』ではなく、『大嘗祭』においてこそ完結する」ところに、意味があると断言される。なぜなら「大嘗祭というものは、近代的な意味での法秩序とは別次元の所に位置していて、それは縄文・弥生時代以来のアニミズム・シャーマニズム・神話世界性といったヤマト的なるものの特性の象徴的結晶」であるから。

アマテラス、卑弥呼といった女系の王権がそれを最もよく体現しているわけで、その点では昭憲皇太后が養蚕を復活させたところに大きな意味があったのかもしれない。稲収穫儀礼は女性が主役だったのが、「女のニイナメ」となり、それが男のニイナメ=大嘗祭へと転換していった歴史を、工藤氏が辿っておられるが、養蚕もそれに類似した儀礼に思われる。稲作りに「魂コメ」の意味があり、それが「女ニイナメ」となっていたとしたら、養蚕もそれと近い意味をもつ儀式だったのかもしれない。どなたか研究されていませんか。

養蚕を復活させた昭憲皇太后、「明治」が近代国家を標榜し、男系一択の「皇室典範」を編纂したことへの、皇后なりの立ち位置確保という意味があったのかもしれないと、推察してしまう。養蚕がもつ儀礼側面。だからこそ、前皇后は独占にこだわったのだろう。

「女性・女系天皇」はヤマト王権、ヤマトの精神への先祖還り

「女性・女系天皇」は女性原理が支配していた古代ヤマト王権の思想に沿ったものであり、敬宮愛子さまが養蚕をされてきているというのは、この「先祖還り」を強く促す事件になりそうな予感がする。