yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

GDPR(EU一般データ保護規則)の影響は?

5月25日に「GDPR」法「EU一般データ保護規則」(General Data Protection Regulation)が施行された。これがどういうものかはネット検索をかければ出てくるが、一応サイトをリンクさせていただく。

www.sbbit.jp

記事中の「GDPRとは?」という項目がわかりやすい。以下、引用させていただく。

GDPR制定の背景には、急速なIT技術の革新とグローバリゼーションの進展があります。ビッグデータ時代に、企業は顧客データや行動履歴などをグローバル規模で分析し商品開発やサービス改善などに活用したいというニーズが高まっています。 

かねてよりEUでは、個人情報保護に関する法整備が進んでおり、こうした個人情報を取り囲む環境変化への対応を目的として、GDPRという新たなデータ保護の枠組みが策定されました。 

個人情報の流出とそれの「利用」が問題になったFacebookの件が記憶に新しい。以前からEUではアメリカのシリコンバレーのITの情報収集と政治利用も含むその利用の仕方について、苦々しく思ってきたのだろう。だから、今回の施行はEUと米IT企業による「新たな冷戦」とまで言われるのだろう。この辺りを詳しく解説したのが「Wired」の武邑光裕氏の記事。こちらもリンクしておく。非常に勉強になった。

wired.jp

来月からロンドンに2ヶ月滞在するのだけど、結構影響があるかもしれないと心配している。そう言えば、アメリカの学会から「あなたの個人情報についてはきちんと保護している」との主旨のメールが来たり、Heathrow Airportから(!)も同様のメールが来ていた。日本にいるとつい島国体質(?)になり、海外の動きに鈍くなっている。上の武邑氏の記事はショックだった。なぜなら、アメリカのIT企業株のポートフォリオを今年から組んでいるというエゴイスティックな理由。

Facebookもその中に入っている。ブログ記事にはごく最近Facebookと連動するようにしたので、今までのところ「実害」はない。ただ、今回の情報漏洩は十分に予想できたことだった。アメリカの大学院の時に、ザッカーバーグ氏が始めたばかりのFacebookに入った。その後帰国してからも、訳のわからない人から「あなたのお誘いを受けました」なんて、メールが来てびっくりした。腹が立って、すぐに退会。使っていたhotmailの履歴から相手構わず私からの「お誘いメール」をFacebookが送っていたらしい。

Googleもビッグデータを掌握しているわけで、アメリカ型帝国主義と言えるかも。ただその恩恵は計り知れず。検索できなくなったらお手上げだから、本音のところではEUが「一網打尽」的網を張らないで欲しいとは願っている。