yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

塩村都議への侮辱ヤジとそれを支える女性蔑視の日本の「村社会」構造

一人だけヤジの主が特定された。でもこの方、都議員は辞職しないという。他にもヤジを飛ばした議員がいたが、東京都の自民党もそれを特定しないという。あきれてものが言えない。畜生以下。ただ従来の自民党の体質から考えると、そう不思議ではない。安倍さんがいくら「女性重視政策」やら「女性活用政策」を打ち出しても、それらが無効化されるほどの重みをこの事件は持つ。それを多くの日本の、特に中高年以上の男たちは理解できないのだろう。日本社会ではそれが「通用」しているから。このようなヤジがそう違和感なく発せられる社会構造はどういうものか、海外の人間にはすぐに察しがつくのだ。そこを肝に銘じるべき。そうしないと、自民党主導での日本の「復活」は頓挫する。それ位深刻に受けとめて欲しい。

日本では女性の地位が低い。欧米と比べてはもちろんだが、他のアジア圏と比べてもそう。海外メディアの受けとめ方はそれとは正反対である。以下いくつかの海外メディアのこの件を扱ったニュースのヘッドライン。それぞれにリンクを付けておく。

The Guardian (英国のリベラルな日刊紙)
Tokyo assemblywoman subjected to sexist abuse from other members
Incident widely criticised after sexist heckling by unidentified assemblymen thought to be from Liberal Democratic party

CNN 
Outrage follows sexist outburst at Tokyo assembly meeting

Bloomberg  (米国の経済・金融ニュースネットワーク)

ここでは森喜朗前首相への(the sexist-in-chiefというありがたくない呼称付きで)痛烈批判を展開している。
Mori called career women who put off childbirth selfish and challenged whether they should be eligible for pensions.

WSJ
Interview: Female Tokyo Assembly Member Reflects on Harassment

Channel News Asia
Sexist shouts interrupt Tokyo lawmaker in mothering debate

アメリカの大学院生だったころ、病気で大学付属のクリニックに行ったことがある。そのとき、女性の担当医師は私が発した「死にたいと思うことがある」というのを深刻に受け止めてくれ、カウンセリングを受けることになった。もちろん無料で。大学院生の自殺が多いので、大学はそのケアに神経質になっていて、処置も敏速かつ手厚かった。その折にカウンセラーが言ったのが、「日本人、韓国人の女性、特に留学する夫について来ている妻へのアビュースが深刻だ」。私は単身で来ていたのだけど、やっぱり悩んでいることは共通点があり、日本、韓国の男がアメリカでどう「評価」されているのかが判った。

都議会でのヤジのようなことは日本では日常的である。オヤジが特にひどい。それがあまりにも頻繁なので、女性サイドもムキになって抗わず、「大人の対応」をするように「訓練」されてしまっている。それは世界の非常識だということを、きちんと認識して欲しい。もちろんそういうヤジを飛ばした連中は即刻議員を辞職すべきである。