yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

澤村かなさん(in 春陽座)讃

大衆演劇とはいわず、とにかくこんな美しい女の役者さんをみたことがありません。そのうえさすが澤村新吾さんのお嬢さん、お芝居も抜群に上手い。舞踊も完璧です。そのへんのテレビタレントなんてまったくメじゃない。英語でいえば "ethereal beauty" ということになるでしょう。

顔が小さく、スリムでスタイルがよく、背はあまり高くはないけれどプロポーションはとても良いのです。お芝居、舞踊ともに舞台では大きく見えます。それは何をおいてもお上手だからでしょう。

この6月に新開地で春陽座を初めて見た折、「お芝居がすばらしい劇団」とは予備知識としてあったので「なるほど」と納得したのですが、こんなに美しい人がいるとは知らなかったので、おどろいてしまいました。誰もそれに言及した人がいなかったから。だから「春陽座どうだった?」と聞かれて、「ものすごくきれいな女優さんのいる劇団」と答えたほどです。

どのお芝居に出られてもはっとするような華やかさがあたりにみなぎるのだけれど、私がみた中での秀逸だったものは以下のものです。

『平手造酒」でのお吟役。男のために身を犠牲にしつつも女の意地を通す役柄です。
『笹川の花会』おしん役。「お前さんの女房でいていいのかい」という台詞に泣きました。
意地悪ばあさん』での嫁役。はじめはおっとりしていた甘えん坊のお嫁さんが豹変するさま、おかしかった。
『母千里』のめぐみさんも「中学生」の役を無理なく演じられました。
『男の履歴』小夜役も可憐な女性を演じてすばらしかった。
『夢の中の父子』聡太役はただただおどろきでした。十歳の男の子を演じて説得力がありました。子別れの最後の場面では、お客さんたちの紅涙を絞っておられました。

演技力ではかなさんの右に出る女優さんを他の劇団ではみたことがありません。その演技力は舞踊でも遺憾なく発揮されていて、彼女が踊られると物語が立ち上がってくるのです。

いつもぼーと感心しながら見ほれているので、写真はほとんどありませんが、以下は「しあわせ」をおどられたときの一連の舞です。iPhone での撮影なのでクリアでなく残念。























このなかの一枚だけ大きくしてみます。でも写真よりずっとおきれいです。