yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

難役を難なくこなした梅枝に見惚れた「積恋雪関扉 (つもるこいゆきのせきのと)」in 「国立劇場三月歌舞伎公演」@国立劇場 3月9日

決まりに決まった初役の菊之助と梅枝 関兵衛役・黒主二役の菊之助の写真と公式サイトからの公演情報 異様な者たちの集う逢坂の関 常磐津節の力演 決まりに決まった初役の菊之助と梅枝 『元禄忠臣蔵』とペアになった狂言。こちらはグッと古典度が高い。今まで…

国立劇場小劇場の様子3月9日

国立劇場の小劇場での歌舞伎芝居は初めてだった。割と最近まで公演に気づかず、予約サイトに入ったら六千円の席は完売。仕方なく九千八百円の席に。前から四列目だったので、歌昇、扇雀の表情もかなり近くで確認できた。大劇場のキャパが1600席あまり、こち…

歌昇、扇雀の火花を散らす睨み合いが「義士」の真髄に迫る『元禄忠臣蔵―御浜御殿綱豊卿―』 @国立劇場小劇場 3月9日

扇雀と歌昇との丁々発止の応酬 現代劇の身体を持つ扇雀と歌昇 他の演者 武士の大義の受肉化に成功 綱豊卿が舞った能『望月』は『忠臣蔵』そのもの 国立劇場サイトから 扇雀と歌昇との丁々発止の応酬 全員が初役で挑んだ「御浜御殿」。舞台に気が満ちていた。…

喜劇『恋の石松』桐龍座恋川純劇団@梅田呉服座 3月6日昼の部

お芝居でも舞踊ショーでも失望することがない恋川劇団。今回も例外ではなかった。お芝居では特にそう。もともと『森の石松』を上演するはずが、純座長の体調が良くなくて、差し替えになったもの。東映の方々が五人応援に来ておられたので、本来の『森の石松…

梅若実師の『羽衣』in 「第九回和のしらべ 武家の式楽 宮中の式楽」@湊川神社神能殿 3月2日

この催し、「武家の式楽 宮中の式楽」の最後が梅若実師の『羽衣』だった。以下が演者一覧。 シテ 梅若 実 ワキ 福王茂十郎 福王知登 喜多雅人 笛 貞光訓義 小鼓 成田達志 大鼓 山本哲也 太鼓 上田慎也 地謡 上田貴弘 上田拓司 吉井基晴 上田大介 藤谷音彌 林…

雅楽と能の関係が理解できた「第9回 和のしらべ『新しき御代を寿ぐ 武家の式楽~宮中の式楽』」@湊川神社 神能殿 3月2日

「阪神能楽囃子連盟 調和会」の主催で、とても面白い内容だった。宮中の式楽である雅楽、武家の式楽である能、この二つの式楽を組み合わせて舞台に乗せ、比較するという試み。雅楽では天王寺楽所の演奏する「萬歳楽」が披露され、能では梅若実師による『羽衣…

林宗一郎師の舞囃子「逆矛(さかほこ)」in 「第九回 和のしらべ 武家の式楽 宮中の式楽」@湊川神社神能殿 3月2日

演者一覧 能『逆矛』はどんな能? 林宗一郎師シテの舞囃子 京都薪能での半能「逆矛」 演者一覧 当日の演者一覧は以下。 シテ 林宗一郎 大鼓 辻芳昭 小鼓 久田舜一郎 太鼓 上田悟 笛 斉藤敦 地謡 笠田祐樹 上田大介 吉井基晴 林本大 能『逆矛』はどんな能? …

ソープオペラがここまで荘厳に!METライブビューイング『アドリア―ナ・ルクヴルール』 @神戸国際松竹 2月27日

公式サイトからお借りした画像が以下。 ネトレプコの猛烈パワー 作品あらましと配役 舞台成功の立役者ー歌手たち、舞台監督、指揮者 歌手たち 舞台監督 指揮者 観客数の増加 ネトレプコの猛烈パワー ネトレプコはその歌唱の猛烈なパワーと、演技とは思えない…

紫式部の苦悩が狂おしく迫る杉浦豊彦師の能『源氏供養』in 「京都観世会二月例会」@京都観世会館2月24日

紫式部の書き手としての苦悩を描く『源氏供養』 『源氏供養』概要と演者一覧 「虚構と美辞麗句」からなる物語からの解脱は成功したか 懊悩を演じる杉浦豊彦師が見事 紫式部の書き手としての苦悩を描く『源氏供養』 一つ前の能『弱法師』では、親子の情に「妥…

味方玄師の品が舞台を圧倒した『弱法師』in 「京都観世会二月例会」@京都観世会館2 月24日

乞丐人として放浪する弱法師 盲目の弱法師を演じる味方玄師の品格 父高安の世俗 vs. 弱法師の聖性の対比 乞丐人として放浪する弱法師 親に捨てられた悲しみのあまり盲目になり、乞丐人として放浪している弱法師。社会の最下層に堕ちたにもかかわらず、品性は…