yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

9月の観劇予定

すべての演劇公演には、依然として厳しい状況が続いている。 

しばらくは東京遠征ナシの予定なので、歌舞伎観劇はない。とても残念で、口惜しい思いは募るのではあるけれど。特に花形の活躍が報じられる8月歌舞伎の情報を知るにつけ、行きたい、観たいという想いは強い。私が「忌避している」のは主として海老蔵絡みのことである。今の海老蔵の酷さには目に余るものがある。これを許していたら、歌舞伎のステイタスは地に堕ちる。このナンチャッテ役者を「宗家」のみらならず「歌舞伎役者」の範疇から外さない限り、歌舞伎、そして松竹は生き延びてゆけないと思う。

最近、古典劇としての地歩を固めている感のある松竹の歌舞伎。今回のコロナ禍で真の役者が誰かが明らかになった。私としては海老蔵以外の役者は歌舞伎役者として、恥ずかしくないレベルに達していると確信している。だから、今月の海老蔵の出ない「花形歌舞伎」はまさに絶好の「見時」なんですよ、歌舞伎は。関東在住なら見るべきです!後悔はないと保証できます、歌舞伎歴30年の私が。

9月、能公演の数はさほど多くはない。それも抽選によって来場者が制限されるので、果たしてどれほどの数を観劇できるかはわからない。それでも当選すれば京都観世会例会と片山定期能には駆けつけるつもりにしている。

幸いなことに「社中会」も何件か催されるようなので、できる限り観たいしたいと考えている。なんとかこの大変な時期をやり過ごし、元の状態に復帰できるのを心待ちにしている。何世紀にも渡って困難を乗り越えてきた実績のある能楽。今回も生き延びるのみならず、新しい挑戦を提起してくれるのではないかと、期待している。きっとそうなるだろうと、確信している。