yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

第6回有識者会議での高橋紘氏(静岡福祉大学教授)からのヒアリング

この会議は平成17年5月31、三田共用会議所大会議室でのもの。以下にヒアリング内容をリンクしておく。 

http://202.214.216.10/jp/singi/kousitu/dai6/6siryou2.html

ヒアリングの重要な論点を整理させていただく。

 

象徴天皇とは国民に広く支持される天皇である

象徴天皇の形とは「国民と苦楽をともにするとか、あるいは国民の幸福を願うとか、福祉とか、平和とか」。私は皇位継承について考えるときに、国民とともに、つまり国民に広く支持されているものであるかどうか。これが基本。

女性天皇容認、皇位継承は長子優先で

(1)旧宮家の皇籍復帰に反対

女性天皇を容認して、皇位継承順位は長子優先、つまり第一子優先ということがいいのではないかと思う。

皇位継承の伝統を守ろうという立場の人の主張、「皇籍を離脱した11宮家の末裔の方々を天皇、あるいは皇太子、ほかの皇族との養子にするとか、あるいは女子の皇族が宮家を立てて、そこでその方々と結婚するとかというふうにすれば、男系男子の血は守られる」の問題点は、皇籍を離脱後60年以上という旧皇族方を、男系男子を存続させるために、わざわざ養子に迎えることが果たして現在の国民感情に合うのかどうか。そこまでして象徴天皇を男系男子にしなければいけないのかという反発が国民から出ないか。

(2)世論調査では女性天皇に8割以上が賛成

女性天皇でもよろしい、女性天皇でも可というのは、今年3月の日本世論調査会での調査を見ますと、81.3%がよろしいと言っていこの数字はやはり意識しなければいけない問題

一般の国民の中には直系に愛子様という内親王様がおられるのに、どうしてだめなのだ、女性天皇でもよいと多くの人が言っているではないかという議論になる。男子に固執する余りに、象徴天皇に反感を抱く懸念があるのではないか。これは象徴天皇の「国民とともに」という考え方に合わない。

皇位継承は長子優先が良い。男女を問わないで、直系に最初に生まれたお子さんが天皇になるんだということ。現在の皇室典範も明治の皇室典範もそうですけれども、直系、それから長系、それから最近親というのが原則になっている。

「皇位継承は男子に」の主張を論破

(1) 国事行為が女性には不向きという主張

女性の天皇では妊娠・出産・子育て等で負担が大きいからというのがその理由。

しかし、現在の憲法は、第6条、第7条で、国事行為はきちっと決まっている上、天皇は政治には関与しないし、国事行為も儀礼的な内容になっていて負担が多くない。

(2)公的行為が負担になるという主張

国内のご視察、あるいは皇室外交など、天皇皇后お二方で出られるもの。

(3)宮中祭を女性が執り行うのが問題という主張

女性天皇も大嘗祭、新嘗祭などの祭祀を執り行っていた。最後の女性天皇だった後桜町天皇も祭服を着けて、正式に大嘗祭を親祭されたということが記録に残っている。

高橋氏の結論

以下のように述べておられる。

何故がんじがらめに男系男子、あるいは男子優先ということをいうのか、その理由は、私はよくわかりません。象徴天皇というものはもっと間口が広くて、しなやかな制度ではないかと思います。それが国民ととともにある象徴天皇を現在、83%という国民が支持している理由ではないかと思います。

象徴天皇の在り方を考えますと、私は女性天皇がよろしい。皇位継承順は長子、第一子がよろしいというのは、以上述べたことに準拠しているわけでございます。 

「国民とともにある」皇室とは

高橋氏の議論は非常に良識的で、天皇のあり方を国民サイドに立った視点で明らかにされているものである。途中、(親交のあった?)高円宮様の皇族のあり方についてのご意見を披露もされていて、高円宮さまへのシンパシーが窺える。秋篠宮一家とはまるで違う極めて徳の高い方だったことがわかるし、高円宮妃があれほどまでに本当のご公務に尽くされているその理由の一端も理解できる。秋家の「公務」とは「小遣い稼ぎ」であり、そういうエセ公務とは全く違った公務で、「国民とともにある」皇族のあり方をきちんと示しておられたのが高円宮様とその妃久子さま。

私利私欲で、全てを「どれだけ謝礼がもらえるか」で出席を決める「乞食公務」に勤しむニセ皇族は、皇籍離脱になってしかるべきだろう。高円宮様が生前紀子におっしゃったという「あなたはここにいるべき人ではない」が、あまりにも当たっていて恐ろしいほどである。