yoshiepen’s journal

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(皇位継承についての)皇室典範に関する有識者会議(平成17年1月25日〜同年11月24日までの計17回)のうち、第1回から第17回の議事要旨と要点はどんなものか?

これら会議の開催された翌年の平成18年2月7日、紀子妃懐妊スクープがあった。それがなければ、この17回の議事要旨と結論から鑑みて、敬宮愛子様が次の天皇陛下になられることが決定していたはずである。紀子懐妊を会期中の国会で報告したのが当時幹事長だった(現総理)安倍さんだった。ここにも、安倍さんと秋篠宮・妃との結託が普通の関係以上だったことが窺える。

安倍さんと紀子の結託がいかに強いかは、「立皇嗣の礼」を強行しようとした紀子に忖度した結果、「緊急事態宣言」発出が大幅に遅れ、すでに感染がピークアウトしてしまった時点で発令する顛末となったところにも、よく表れている。なんでも紀子は安倍さんに数回に及ぶ電話で、プレッシャーをかけたとか。その執念たるや、実に恐ろしいし、おぞましい。

全17回にも及ぶ「有識者会議」の議事次第、議事要旨は以下のサイトで読むことができる。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/kaisai.html

全体の結論は第16回の議事要旨にまとめられている。もっとも重要な点は以下の2点だろう。

(1)

制度として、将来の皇位継承者が早期に定まるという点で、長子優先の方が優れているのは明らかであると思う。あとは、国民感情というものをどのように考えるかという問題ではないか。

この問題を今日考えるに当たって重要な意味を持つのは、性別よりもむしろ、象徴天皇の制度の下で皇室の在り方を体現する存在として成長されたということではないか。 

(2)

皇位継承順位については、国民が、御幼少の頃から、将来の天皇として期待を込めて御成長を見守ることのできるようなわかりやすく安定した制度であることが望ましいなどの理由で長子優先に、皇族の範囲については、女性皇族が婚姻後も皇族に残るようにするとともに、将来の皇位継承資格者の存在を確実なものとするという視点から、世数で一律に限定せず、いわゆる永世皇族制としたうえで、皇籍離脱制度の運用により皇族の規模を調整することを基本に、報告書をとりまとめることで意見の一致を見た。

 

(1)の下線部がもっとも重要な結論事項だろう。その一つが「長子優先」でありもう一つは「性別よりも皇室のあり方を体現する存在として成長された方が天皇に」である。そこには国民感情への配慮も考える必要があるとも説かれている。

この二点いずれも、秋篠宮もその子の悠仁さんも当てはまらない。文仁も悠仁も「長子」でなく、また天皇になる教育を受けていないから。さらにいうなら、国民はこの二人への尊敬も、敬愛の念も抱いていない。いかがわしさとフェイク感が満載のこの二人に、国民が感じるのは軽蔑と怒りである。

この一家の見事なまでの愚かしさと厚かましさだけでも、軽侮の対象であるけれど、それ以上に紀子妃の行状、特に前皇后と結託しての雅子さま苛め、紀子親族のいかがわしさ。さらには、エセ「公務」での荒稼ぎ等々、枚挙にいとまがなく、一般市民でもそこまで卑しい人間は滅多にいないだろう。それが娘の「婚約者」(?)の小室某によって暴かれたのだけれど、まさにこの人は秋篠宮一家の「類友」だった。国民が広くこれを知ることになった今、この一家から「皇嗣」が出てはならない。

17回に及ぶ「有識者会議」の議事要旨に目を通した印象は、きちんとした議論がなされているというものだった。これは懐妊テロの前だったからなのか、どうか。安倍さんは新たな「有識者会議」の立ち上げを延期しているけれど、その必要があるのだろうか疑問である。この有識者会議の結論を広く提示し、国民の意見を仰ぐべきではないか。その際、「女性天皇、女系天皇」に賛成、つまり敬宮愛子さまが天皇になられることに賛成する国民が八割を超えていることを、もっとも重く捉えるべきである。それを無視すれば、国難とでもいうべき事態になる恐れもある。

以下、会議の議事要旨で重要なものを羅列しているので、読み飛ばしていただいて結構である。

なお、第7回の所功氏へのヒアリングは前の記事にしている。

また第6回の高橋紘氏へのヒアリングは別記事にしてあげる。

第1回 議事要旨

意見交換

1.皇室制度は日本にとってたいへん重要なものであり、皇位が将来にわたって安定的に継承されていくためにはどうするべきかを第1目標として最優先に議論していくことが必要

2.現代の世代の意識、今後の日本と社会がどう変わっていくか議論した上で、長期的視野に立ってふさわしい制度を考えていくべき。その際、国民の平均的な考えに沿って決めることが必要

3.皇室制度は日本独自のものではあるが、時代の流れという意味で世界の王室の状況についても一応整理しておく必要がある

4.学説をたたかわせて結論を出すのではなく、多くの人が納得できる提案を出すことが重要

 

第2回 議事要旨

現行の皇室典範の制定過程を見ると、大日本帝国憲法から現在の日本国憲法への変動にあたり、次の3点が踏まえられている。

1.天皇主権から国民主権への変動

2.皇室典範の法体系上の位置づけの変動(大日本帝国憲法下では憲法と皇室典範は同じ格であり二元構造を成していたが、日本国憲法では、憲法を頂点とする一元的な法体系になり、皇室典範は法律として位置づけられた)。

3.皇位継承の在り方の変動(大日本帝国憲法では「皇男子孫之ヲ継承ス」と規定されていたが、日本国憲法第2条では、単に世襲としか規定されていない。)

 

歴史をどう見るのか、また、世の中の通念や国民感情といった視点に立って、この会議で考慮すべき点は何かを議論していく必要があるのではないか。

 

第3回 議事要旨

○ 明治期に天皇が定める「皇室典範」として成文化

(皇位継承は)明治時代に、天皇が定める皇室典範という形で成文化され、現行皇室典範ではさらに国会が定める規定によることとされた。「皇位継承は男系でなければならない」とする歴史的文書はない

なぜ皇位継承は男系でなければならないのかを説明した文書等は存在しないのか、という問に対し、事務局から「そのような歴史的な文書は見当たらない。男系による継承の背景としては、古代における国家統一に際して武力の役割が非常に大きくなって男性優位の考え方が定着した、あるいは、儒教の男性優位の考え方が導入された、などの見方がありうる。」という説明があった。

○ 背景に律令の導入

男系による継承の背景には、律令の導入があると考えられる。中国の法律制度やその背景にある家族原理を理想的なものとするという考え方は、古くからあったと思う。律令本来の形として、男系による嫡系相承が本来のあるべき姿であると当時の支配者に認識されていたものと思われる。

○ 男系を優先してきたことのひとつの背景として、昔の状況では出産が非常に大事業で、その間ほとんど女性が活動できない、特に戦(いくさ)というようなことを考えるとなかなか出産と両立しないという現実的な問題もあったのではないか。

○ 国民の広範な支持が得られる提案を作成することが大事であり、その際、十分な歴史的理解に基づきつつ、社会の変遷等も視野に入れながら検討を進めることが重要である。

 

第4回 議事要旨

ヨーロッパでは男女平等等の理由から長子優先に改正している国が多いが、我が国の皇室の場合、男系で続いてきたということは歴史的事実であり、現代の男女平等という概念を根拠として制度を変えるべきではない。
なお、ヨーロッパの王制の国は、いずれも女子に王位継承権を認めており、特に男女平等などの社会の動きを背景に、1980年代以降、長子優先に改正した国が多い。
 憲法の男女平等を天皇の制度にあてはめるという議論は無理であり、すべき でない。例えば、英国の場合は古くから女王が存在するが、これは男女平等とは関係なく王位に即かれたもの。ただし、男女平等の考え方と全く無関係ということではなく、国民の支持が重要であるという意味で関係も出てくる。

 

第5回 議事要旨

総括

皇位継承制度を検討するに際しては、

憲法上の要請として、以下が必要。

○ 象徴という地位にふさわしい継承制度であること

○ 世襲という要請に反しないものであること

○ 天皇の地位が国民の総意に基づくという意味で国民の支持が得られるものであること

制度論として以下の視点が必要。

○ 歴史や伝統との関係をどのように考えるか

○ 皇位継承の安定性との関係をどのように考えるか

 

第6回 皇室典範に関する有識者会議でのヒアリング

ヒアリング  高橋紘氏(当時静岡福祉大学教授 ジャーナリスト、皇室研究家。2011年に69歳で亡くなっておられる)。

皇位継承問題では「女系天皇」を肯定されている。

 

第7回 皇室典範に関する有識者会議でのヒアリング

ヒアリング  所功氏(当時京都産業大学教授)

 

第8回 議事要旨

意見交換

 男系を重視する立場の人達は、「男系主義の歴史的重みを重視すべき」、「男系主義というものは歴史上確立された原理である」と主張するが、なぜ男系であるかということの理由は必ずしもはっきりしない。現実に続いてきたことが大事だということはあるにしても、なぜ男系が大事かということについては、歴史的にも説明されていないのではないか。

 この有識者会議に課された問題を考えるに当たっては、論理も重要であるが、側室というものがなくなったことや、男系継承のひとつの契機と解される姓が使用されなくなったことなど、社会的な変化も踏まえる必要がある。

 基本的視点 

 

1)

 現行の日本国憲法を前提とすること。

 

2)

 安定的な皇位継承を確保することが極めて困難な状況にあるということを直視せざるを得ないこと。

 

3)

 伝統を重視することは非常に重要であるが、様々な時代環境に柔軟に適応してきたという面にも留意する必要があり、また、伝統というものは、単なる伝承や因習ではなく、それぞれの時代の試練に耐えて創造的に形成され、維持されてきたものであること。

 

4)

 将来の世代にも共有可能な価値観を探る必要があり、世論の動向も一つの参考になるが、その根底に流れている持続可能な価値観を見定めた上で考える必要があること。

 基本的ポイント

  1)嫡出の要件を前提にした上で、皇位の世襲制を安定的に持続させるための適切かつ十分な方途を考える必要があること。

  2)皇位継承順位に関するルールはできるだけ簡明であるべきであり、偶然的な要素に左右されたり、非常に複雑になることはできるだけ避ける方向で考えるべきであること。

  3)皇族の範囲について一定の見直しが必要であること。

旧皇族の復帰や養子を認める、庶系を認めるというようなことは、一切、皇室典範の議論の枠の外ではないかと思う。とにかく議論してみなければならないということだとは思うが、少しでもこの枠を広げるということになれば、かなり大きな難しい問題となる。

 

第9、10回は今までのまとめ的議論

 

第11回 議事要旨

重要な論点

○ 象徴としての役割を果たしうるのは、血統に加え、個人の資質や経験の積み重ね努力などの結果であり、男女の性別が問題であるとは思えない。体力的な条件など、男性でも女性でもいろいろな方があり、当然配慮しなければならないことはあるが、論ずべき問題の中心ではないのではないか。

安定性ということになれば、女性天皇、女系天皇も視野に入れることになるが、伝統との関係についても、皇籍を離脱した方やもともと皇族でなかった方が皇族になることはきわめて異例であることを考えると、女性天皇・女系天皇はぎりぎり可能なのではなく、大いに可能なのではないか。また、将来にわたって明るい展望もある。

○ 仮に女性天皇、女系天皇を可能とするとしても、「男系男子の維持に万策尽きたからやむを得ず」に行うというのでは、女性天皇・女系天皇になる方は例外的に即位するように受けとめられかねない。あくまでも安定的な継承という視点から考えるべき。

男系男子であることが天皇の制度の唯一の正統性の根拠だという考え方は、無理してハードルを高くし、自らの手足を縛って、正統性を自ら縛ってしまうということになるのではないか。

○ 現在の皇室典範では皇位の安定的な継承は難しいということになると、憲法に戻ることになるが、憲法では世襲と規定しているのみであり、男系ということは規定していない。憲法の世襲は血統という意味であり、男系も女系も入る

○ 天皇が日本国及び日本国民統合の象徴であると憲法に規定されているが、本来、象徴かどうかということは、社会心理的なもの。古代からの血のつながりを通じて続いてきた天皇の具体的な存在、具体的な活動を通じて、多くの国民が象徴として感じているということがポイントになってくる。したがって、単純に世論に従うというわけではないが、多くの国民がどのように感じるかということを無視して考えることはできない。このような観点からは、できるだけ複雑な要素や人為的な要素を持ち込まないで、わかりやすく安定的な制度を考えることが、象徴天皇の制度を守っていく上できわめて重要。そうなると、できれば男系男子を維持したいという気持ちもあるが、女性天皇、女系天皇を視野に入れて考えることになる。

 

第12回 議事要旨

○ 女性は妊娠・出産に伴う負担があるという理由で男子を優先すべきとの意見がヒアリング等でも述べられていたが、妊娠や出産は病気ではなく、女性に負担が重いという考え方は今日ではあまり一般的ではない。今の時代と合わないように感じる。

○ 男子でも女子でも、病弱の方であれば公務が難しいということが当然にあり得るが、妊娠・出産はこれとは別。

○ 単純な皇籍復帰の場合でも、旧皇族やその子孫の方の意思を無視して復帰していただくわけにはいかないので、どうしても当事者の意思が介在してしまい、一義性に欠けることになる。

 

第13回議事要旨

皇族の範囲を広げる議論が行われた。

 

男系男子を維持する場合には、現行の永世皇族制を前提とした皇籍離脱制度の運用で皇室の規模を調整する仕組みを改正する必要はないこと、女性天皇、女系天皇を可能とした場合には、関連制度について、内親王・女王を親王・王と同様とするよう改正する必要があることについて、意見が一致した。

 

第14回 議事要旨

これまでの会議においては、委員それぞれが自分の意見を積極的に述べるというよりも、識者ヒアリングなどもしながらいろいろな論点を整理し、中間整理を公表するなど、一歩一歩進めてきた。国民の一部に非常に強い反対意見の方がおられるが、このような我々の会議の進め方を含め、大方の国民の理解は得られるのではないか。

女系の皇族に皇位継承資格を拡大した場合には、女系天皇の正統性に疑問が生じるとの議論をする方があるが、世襲で皇位が継承され、国民の積極的な支持が得られる限り、正統性に疑義が生じる余地はない。

今後、現行典範を改めずに男系男子で行けるのか、という点から考えると、複数配偶制の否定や少子化の状況の中で、確率的には男系男子の数は極めて少なくなることが、これまでの議論の中で明らかになった。仮に旧皇族が復帰したとしても、こういう状況では極めて不安定なものになる。また、皇籍復帰して皇位を継承することは、これまでの歴史の中で極めて異例であり、国民の理解も得られないと考えざるを得ない。

新しい皇室の姿は、皇室御自身の御努力と良識ある国民のバックアップがなければ成立しえず、それこそが今一番望まれているものなのではないか。

これまでの議論を踏まえ、皇位継承資格を皇族女子や女系の皇族に拡大する方向を基本に報告書の取りまとめに向けた作業を進めることで、意見の一致を見た。

この会議に臨むに当たり、世論調査で何割だからどう、という発想をとるべきでないという考え方を一貫して持ってきた。他方、象徴天皇の制度は、国民の一般的な共感と支持がなければ存続できないわけであり、それを無視したようなことはできないことも厳然たる事実。その中で、現状がどうなのか、このままだと憲法の象徴天皇制度がどうなるのか、ということを考え、この会議として筋を通した結論を出すことで国民にも理解をいただけるようにするということではないか。

 

第15回については記載なし。

第16回については「結論」として上に示した。

第17回は総括と安倍さんの挨拶