yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

男子のみを皇位(王位)継承者とするという今の日本の皇位継承のあり方は、世界的に見て恥、国益にならない−−日本が「女性差別の国」だというレッテルを貼られるから

安倍さんを始め「日本会議」の人たちは、「男女差別「が皇室の皇位継承問題に及んでいるのが世界的に「恥」」であることを知るべき。そしてそれが、日本社会への評価につながり、ビジネスをはじめとして様々な分野で「劣っている」と見做される可能性が高くなることを危惧すべき。民主的な価値観を共有できる相手と見做されないということ。これは見えないボディー・ブロウのように遅かれ早かれ効いてくるはず。

王制が残っているヨーロッパの(先進)国を俯瞰する限り、「直系長子」が男女の別なく王位を継承することになっている。それをあえて「男系男子」という時代遅れの制度に固執しようとする日本。日本がいかに女性の地位が低いままであることの証左。それが世界から侮蔑の対象になっていることを、知るべきである。男子にこだわる人たちは「日本が特殊な国」であるということを強調するけれど、それは世界標準では通用しない。日本という国を「尊敬に値する国」として世界に誇りたいのであれば、この男女差別的な「男子」のみに皇位継承を認めるというのを廃止する必要がある。これは喫緊の重要な、そして「待った無しの」事項である。

本日、「日経プラス(テレビ東京系)」で出口治明氏(立命館アジア太平洋大学学長)が、日本の出生率の低下が止まらないというニュースを受けてのコメントをしておられた。曰く、「出生率の低下原因は日本での男女差別がひどいこと。最新版『世界男女平等ランキング2020』で、日本は121位で史上最低。G7でダントツ最下位である」と述べておられた。また、出生率低下を軽視すれば「国家存亡の危機」に見舞われる。それが歴史的事実だとも、言明しておられた。

日本人にはさほど抵抗がないというか、無理やり受け入れさせられている男性優位の価値観は、世界ではおよそ受けいれられるものではない。軽蔑の対象でこそあれ、対等とは見做されない。これは結構深刻な事態である。日本人はここを全く理解していない。

それは「皇室関係の有識者」といえどご多分に漏れない。それを端的に示しているのが、所功氏の「第七回皇室典範に関する有識者会議」での発言である。

この会議の公開文書中、「識者からのヒアリング」で公開されている所功氏(当時 京都産業大学教授)の意見をリンクしておく。

その中の(五)の部分の抜粋が以下である。

(五)天皇固有の任務と継承順位の工夫

以上、私(所功)は行為の歴史と皇室の現状に鑑みて、皇位の世襲を末長く保持するためには、万全の措置として女性天皇・女系継承の容認も後続の養子縁組や女性宮家の創立も可能にする必要があり、そのためには新典範(第一・第二条と第九・第十二条など)の改正が不可欠な所以を略述した。

しかしながら、本質的に重要なことは、天皇が男性か女性かではなく(天皇は性を越えた特別の存在)、まさに国家・国民統合の象徴(世俗を越えた精神的権威)としての公的な任務を自ら担い果たされることができるかどうかであろう。

この公的任務として「国事行為」、「象徴行為」、「伝統行為」(皇室祭祀)など、年中ほとんど休まれる暇もないほど極めて多い。(略)

そうであれば、このような任務は、もちろん皇族として生まれ育たれた方々なら、男女を問わず担いうるであろうが、現実的に考えると、女性の皇族には結婚に伴い懐妊、出産、育児という大役が予想され、その上に責任の重い多様な天皇の任務をも果たされることは過酷となる恐れが強い、

この議論は破綻している。何よりも救い難い女性差別であり、決めつけでもある。育児は(天皇陛下であろうがなかろうが)父と母二人で行うものであり、またそれ以外の人の手を借りることも可能である。だから、育児における男女の区別はないはず。一昔前の出産・育児がひたすら女性の「仕事」という旧式な考えが露呈している。育児の「負担」に男女の差はない。育児をしながら公的任務を果たすというのは、天皇が男性か女性か関係ないということになる。ただ、任務を果たすのに十分な健康な身体と心が求められるだけである。その点では悠仁さんは心身ともに弱々しく、失格の可能性が高い。この点を所氏はどう考えるのか。

公的任務を果たすのに男女差がないとすれば、冒頭部に戻って、所氏自身が規定した、「天皇が男性か女性かではなく(天皇は性を越えた特別の存在)、まさに国家・国民統合の象徴(世俗を越えた精神的権威)としての公的な任務を自ら担い果たされることができるかどうか」という箇所に戻ることになる。

そこに戻れば、当然ながら皇位継承者は敬宮愛子さまに決まりである。

それにしても、これほど皇位継承についての議論が実を結び始めたちょうどそのとき(平成17年1月25日〜同年11月24日までの計17回の有識者会議)、まるで爆弾のように飛び込んできた紀子妃懐妊とそれが男子であるというニュース(平成18年2月7日)。本当におぞましいの一言。まるでテロである。

それを嬉々として報告したのが当時官房長官だった安倍さんだった。ここには、紀子妃、秋篠宮、さらには前天皇・皇后という四者と安倍氏との政治的陰謀の事実を感じ取れる。政治の皇室利用、それはあってはならないことでしょう?倫理を犯すことをやってのけた平成四人組と、安倍さんは許せない。私たちはこの事実をしっかりと見据え、彼らを断罪すべきだと思う。