日本はキャシュレスで世界標準に大幅に出遅れている。先進国のみならず、中韓にも。この武漢ウイルスのおかげで、現金主義の日本にもキャッシュレス化が進めばいいのだけれど。
今日も今日とて買い出しに出かけて、クレジットカードで済ませたのだけれど、それでもカードをレジで渡したり、ピンを打ち込んだりして、必然的に「接触」がある。もっとひどいのは安売りスーパー。現金しか受け付けないところもある。いずれの場合も、レジの方が本当に気の毒である。人と現金との「接触」が生じてしまうから。昨年10月から始まったキャッシュレス推奨は、大して成果をあげないまま、この接触危機を迎えているように感じる。
私は普段は買い物のほとんどをクレジットカードで払っている。また、スマホ決済ができる電子マネーの「楽天ペイ」を導入当初から使っている。これ、益々便利になって、たいていのコンビニでは決済が可能になった。ただ、PayPay、Line Pay等のコリア資本の電子決済を使いたくないので、楽天のみにしている。Lineの利用者は、貴重な個人情報をビッグデータに取り込まれる、それも韓国(系)組織に盗まれる危惧はおもちではないのでしょうか、不思議。
おそらく日本を出れば先進国のほとんどではキャシュレス化が日本の比ではないはず。クレジットカードというより、電子マネーが主流になっている。そういえば、2年前にロンドンに二ヶ月滞在した折も、持って行ったポンドは全く使わないでそのまま持ち帰った。その前年にすでにロンドンを訪問していたので現金がさほど必要ないとわかっていたため、日本の銀行でポンドへの換金を最小限にしていた。でも、それも不要だった。1年の間に飛躍的に電子マネー化が進んでいたことになる。
2年前のロンドンでは、ほとんどのところでクレジットカードを機械にかざすだけで、決済できた。ピンを打ち込む必要はなかった。最初、カフェ・チェーンのPret a Manger での支払いでそれがわかった時、ちょっとしたカルチャーショックだった。
日本人は現金崇拝なんですね。というか、手で触れる確かなものにしか安心できないのかもしれない。そういう用心深い国民性というのは、それなりに評価できるけれど、現在のような非常時には、通用しないように思う。政府も掛け声をかけただけで、真の意味でキャッシュレスを「推進」してこなかった、そのつけが今来ているように思う。
ただ、これからの暮らしのあり方を考えると、キャッシュレス化は避けて通れないだろう。今回の武漢ウイルスが、どうしても変えることのできなかった硬直したシステムを変革してゆく可能性があるとしたら、電子マネーもその一つではないだろうか