yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

お芝居『伝八酒』劇団花吹雪@梅田呉服座昼の部

お芝居、『伝八酒』は昨年11月の役者生活20周年記念公演のお芝居。当ブログ記事にしているので一応リンクしておく。話の筋は以下。

老舗大店の息子の伝八(京之介)は無類の酒好きで、親の作り上げた店、和泉屋の身代をつぶしてしまっているが、一向に放蕩を止める気配がない。金貸しの銭屋(愛之介)からの借財は膨らむ一方で、今日も今日とて銭屋から借金の取立てにあった妹(あゆ)は自殺しようとしていた。

そこに通りかかった人気役者の小三郎(春之丞)が当座分の50両を立替え、その場はおさまる。伝八の親の代からの奉公人(かおり)、伝八の妹、小三郎、その弟子たちはなんとか伝八を立ち直らせる方策がないかと頭を痛めている。

帰り道、銭屋につかまった伝八は婆さんを小三郎の屋敷へ連れてゆく。小三郎に借金をたてかえてもらおうという魂胆である。しかし、小三郎からは拒否される。伝八は小三郎に自分の父親が彼を贔屓にしていたおかげで、今の役者に成り上がることができたのに、その恩を忘れたかとつめよる。小三郎は恩は舞台で返したし、息子の伝八に恩義はないとすげない返事をする。小三郎に殴りかかった伝八は逆に額を割られ、万座の中で恥をかかされる。小三郎は伝八に、「悔しければ自分を見返してみろ、そのときには額の割返しを受けてやる」という。

悔し涙にくれながら帰る伝八。それを妹が迎えに来る。二人が川端を通りかかったとき、金がずっしり入った財布を拾う。それは、小三郎が銭屋に頼み、わざと落としておいた財布だった。伝八はその金を元手に酒屋を開く決心を妹に話す。

5年が過ぎ、伝八の酒屋は酒の美味さで評判をとり繁盛している。そこへ上方で成功をおさめ江戸へと進出することになった小三郎が訪ねてくる。酒を所望するが、伝八に断られる。小三郎を罵る伝八だが、そこで小三郎が5年前に伝八の頼みを拒否したのも、彼を立ち直らせるためだったこと、また都合よく落ちていた財布の金を小三郎が用立てたものだったことを知る。成功した伝八からの額の割返しを受けようという小三郎に、伝八は謝り、あらためて礼をいう。

配役が以前とは若干異なっていた。小三郎の一の弟子に梁太郎さん。最大の違いは銭屋を愛之介さんが演じたこと。ハマっておられました。彼の女方は真面目であれおちゃらけであれ、とても楽しい。多分私だけでなくほとんどの女性の「大好物」のはず。もっと見たいと常々願って来たけど、ここに来てようやく念願が叶った?

前見たときも良かったけど、今回の「純花吹雪」メンバーの方が充実していたように思う。ここのお芝居は無敵。がっかりしたことがない。構成の緻密さはさることながら、演者それぞれの個性が引き立つ演出。しかも楽しい。元気がもらえる。

春之丞座長の口上から17日がロング公演とのこと。残念ながらほとんどを聞き逃している。知りたい方はぜひ梅田呉服座へ。

第一部は三番叟だったはず。私は元旦にすでに見ている。この日(1月3日)は京都まで能を見るのに遠出をし、その帰りの寄り道だったので開演に遅刻、三番叟を見逃している。それでも昼の部が見られて良かった。

<第三部舞踊ショー>
控えたもののみ。曲目等、誤りあればご容赦。

京之介 「優しいキスをして」&「大阪LOVER」

春之丞  ? 
股旅姿で。

愛之介・梁太郎・ひかる・恋  「砂山」

京之介中心に群舞  「知恵っ子よされ節」

春之丞  「花」

梁太郎 ?

愛之介  「ほどほど酒」

京之介  「一剣」

春之丞・愛之介・梁太郎  「銭形平次」 
三人全員女方というより女装。ミニスカート丈のド派手な着物。頭も化粧も思いっきりド派手。笑い転げた。大傑作!必見。さすが花吹雪。

京之介  「愛の塊」

春之丞   「Best Friend’s Girl」

京誉  「男吉良常」

ラスト  「一笑懸命」

お笑い度120パーセント。楽しさマックス。無敵です。