yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

劇団花吹雪@新開地劇場7月24日昼

お芝居 『盲目の剣士』
昼・夜で座長二人が主人公役を交代。昼は京之介さん主演。
筋は以下。

舞台は中川道場。道場主で師範(春日)の娘、早苗(あきな)は父の弟子で腕のたつ国富(京之介)に思いを寄せている。国富を快く思わない師範代の山田(寿美)は彼を陥れるため一計を思いつく。二人の侍、瀬川伝八(梁太郎)、伝十郎(愛之介)を雇い、その二人に道場に客として入らせ、師範の目録を盗ませたのだ。道場主は目録を取り返してきた者に跡目を譲り、早苗を娶らせるという。待ってましたとばかりに山田が志願する。そこに国富も志願する。それは報償がめあてではなく、純粋に道場のことを考えての志願だった。国富の友人で道場の炊事係をしている本間(春之丞)もこの後を追う。

最初からおたまをもち、ピンクの着物に袴姿、コミックキャラとして登場した春之丞さん。国富の後を追う際、袴をからげて走るのはいいのだけど、袴の下はなんと着物ではなく裸!脚が丸見え状態で走って花道へ。お客さん、大笑い。

山田は川縁であらかじめ申し合わせておいた瀬川たちと落ちあい、目録を貰い受けるが、後からくる国富に一太刀あびせてこらしめるようにという。うまく行かない場合は、用意した「南蛮渡来の目つぶし薬」を使うという。そこに国富がやってくる。剣の達人なので浪人たちはたじたじである。山田が出て来て、国富に目つぶし薬をあびせる。崩れ折れる国富に、山田が自分こそが黒幕だったといい、高笑いする。瀬川たちと剣を交える国富、伝十郎を斬る。、本間が駆けつけたので、散り散りに逃げさる。目が見えなくなった国富を導いて、道場に帰る本間。

第1場でもそうでしたが、春之丞さんはこのこっけいなキャラクターを最大限面白おかしく演じておられました。京之介さんの助太刀に来た春之丞さん、なんとスイカ柄!(春之丞さんのスイカ好きは有名?です)のネッカチーフをしていました。また、京之介さんを手当する下りで、斬り捨てられ横たわっている伝十郎(愛之介)の耳たぶをいじり回します。笑いをこらえる京之介さん。愛之介さんも死体役で動くに動けず、さぞ困ったでしょうね。

道場では師範が待っている。山田は目録を渡し、跡目と早苗を貰い受けるという約束を再確認する。そこへ国富をつれて本間が帰ってくる。二人が山田の陰謀を師範に訴えるが、師範は聞く耳をもたない。あろうことか国富に破門を申し渡す。とりなす本間も道場を出ることになる。


義憤に燃えた本間、行きあわせた別道場の主、室岡(京誉)に一部始終をはなす。室岡は自分の道場に二人を引き取ると請け合ってくれる。その際、春之丞さんがまたもや「いちびり」をしました。山田が目録を持ち帰ったあとどう中川道場主が対応したかについて、室岡にクイズを出すのです。「はい、ここで問題です」と。ここでもお客さん大笑い。

一年経過。室岡道場で世話になっていた国富は盲目でも剣がつかえるようになっていた。一方、中川道場では山田は未だに自分と夫婦にならない早苗を、それでも無理に自分のものにしようとしている。そこに今もって弟の仇の国富が見つからないと、瀬川伝八が来ている。国富がやって来て、山田と太刀を交える。山田に伝八が加勢するが、あとから来た本間は国富に加勢。山田、伝八両名は国富に斬り捨てられる。中川師範が出てきて、国富を破門にした理由を明かす。あのまま山田のいうことを聞かないと、盲目になった国富の命が危なくなると判断したのだ。「心眼」をもてるように国富が修行、その上で道場に帰ってくることを予想していたという。それが分って、よろこぶ国富。でも「自分に師匠の心が読めず、恨んだのが恥ずかしい。更なる修行の旅に出る」という。

ここでまたもや春之丞さんの暴走が!京之介さんの手を自分の懐に無理矢理入れさせたりやらで、京之介さんが持て余しておられました。夜の部は両名の役が入れ替わるということだったので、この辺り、一体どうなったのでしょうか。興味があります。

3部舞踊ショーの白眉

春之丞  立ち 「かんざし」
    途中から片袖ぬぎで、凛々しくも色っぽかった。

京之介 立ち  「Still」 白いマント、それを脱ぐとブルーの髪 ブルーの帯。
    きりっとして、それでいてイキでした。

両座長 立ち  「兄弟船」 このお二人の相舞踊、息がぴったりと合って、
    微笑ましい。

群舞(松ノ介、潤、かおり、あきな、そして京之介)「土佐節」   
 全員袴の踊り。京之介のみ白の着物。どういったらよいのか、京之介さん、 オソロシイくらいの気迫がみなぎっていました。

春之丞 女形 「かざぐるま」
   この日はきっと徹底して外してやろうと思っていたのでは。なんと頭にはちょっと着物とも歌詞ともあわない強烈なきらきらの髪飾り。

ラストショー 「サクセス」
奇をてらわない素直なショーで、これはこれでステキでした。