yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

情報のソースをどこに求めるか:くたばれ「みのもんた」

日本を離れると雑音が聞こえなくなる分、より客観的に事実をみることができる。日本のテレビから情報を得ることないから、特にそうである。

現在滞在しているプラハのホテルではテレビだとCNNのみ(あとはチェコ語、ロシア語の放送)となるので、日本のメディアの下品、下世話なお茶の間井戸端会議を聞かなくてもよい。とはいっても、CNNでもテレビ放送特有の針小棒大に事実を拡大する傾向があるのは事実だけれど。前のブログにも書いたが、CNNでは地震直後からアメリカの原子力の専門家の日本の対応への懸念を放送していた。

今回のプラハの国際学会は「トラウマ」をテーマにした学会だったのだけれど、今度の災害は日本人にとっては第二次大戦につぐトラウマになることは間違いない。そして「大本営発表」の信用できなさへのトラウマもそれにつぐものになるだろう。

情報を得るのには信用できるソースが大事だけれど、いまだに風評の類が流れているのが残念だ。それに怒りの矛先を「東電」に向けているのにも違和感を覚える。

そういう人の不安につけこんで商売している朝のワイドショーのみのもんたのような輩には、怒りを通り越して憎しみさえ感じる。「劣情」に、エロティックなものならまだしも、もっと卑しい品性そのものに、砂糖をまぶして一見「民主的な」装いをさせ視聴者の下品な窃視的欲望(これも劣情)に訴えかける手法、こういうやり方で金稼ぎをしてきた男である。それを放映するTBSの品性のなさにもいつもあきれていたけれど、それを必要とする視聴者がいることにも絶望を感じてきた。

そのみのもんたがショーでさかんに「東電たたき」をしていることを、池田信夫さんの原発事故を扱ったブログ記事 へのコメントから知った。下品の極みだ。

ここ3年ばかり池田信夫さんのブログのファンで、Twitterでもフォローしているし、彼のファンの方々のそれもフォローしている。経済を扱う記事ではマスコミよりも信頼できるソースだから。そのブログ記事http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51689494.html)の冒頭を以下に貼り付ける。

福島第一原発3号機と4号機の使用ずみ核燃料の冷却は、うまく行かないようだ。使用ずみ核燃料の放射能は核燃料よりはるかに高く、建屋が壊れて外気にさらされているので、これは原子炉より深刻な問題である。このまま水が抜けて再臨界が起こると火災が起き、高温の核廃棄物が周囲に飛散する事態も考えられる。これに乗じて、あちこちに終末論的なデマを売り込む人がいるが、ニューズウィークhttp://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2011/03/post-301.php) にも書いたように、チェルノブイリのような最悪の事故になることは考えられない。」

上の記事にも、記事中に言及されている彼の『ニューズウィーク』への寄稿にも、「第二のチェルノブイリ」と不安を煽ることへの戒めがみてとれる。みのもんた等のワイドショーをみるひまがあったら、ぜひこの記事をよみ、彼をtweetしてください。

今回の原発処理に問題があったとすれば、それは日本の政治トップに帰することは明白だ。菅直人村山富市と同じくらい無能で無責任なリーダーだと分かった。東電をどなりつけたり、「東日本がおしまい」などと平気でいうリーダーを掲げるのは日本の不幸である。地震津波は自然災害だけれど、政治力の欠如は人災である。日本人が民主党政権を選んだ段階で日本人には覚悟はあったのだろうか。

今回の災害で世界の人が日本人の規律ある対応ぶりに感心しているようだけれど、その「優秀な」日本人の中から、なぜすぐれた指導者が出ないのか。日本の指導者のお粗末ぶりを海外メディアもついている。

いまさら、このようなリーダーをもったこと、そのリーダーと同程度のマスゴミしかもち得ない私たち自身の不幸を嘆いても始まらないですよね。

正しい情報を得ること、そしてなによりも、何にもまして現場で命を削って奮闘している自衛隊、東電職員の人たちに声援を送り続けること。避難生活をしている人たちが一刻もはやく普通の生活ができるよう支援すること。

そして祈ること。これぐらいしか出来ないのが哀しいけれど。