一昨日シティバンクに行った際、置いてあった『日経ビジネス』の「月7.99ドルで映画見放題」というタイトルの記事を読んだ。曰く、「無店舗型ビデオレンタル・サービスで急成長する。老舗ブロックバスターから顧客を奪い、破綻に追い込んだ。「自由と責任」を行動原理とするストイック経営が強みだ」となっていた。
ほんとうに驚いた。あのアメリカのビデオレンタル最大手のブロックバスターが去年9月にチャプターイレブン(連邦破産法)を適用されていようとは。
家に帰って検索したら、この記事自体も古いことが分かった。この記事ではネットフリックスが「月7.99ドルで映画見放題」というDVDの宅配サービスでブロックバスターを凌駕したとあったけど、今の時点での注目点はそれではなく、ビデオ有料配信サービスに移っているのだ。それを取り上げているサイト(http://blogs.itmedia.co.jp/itoman/2010/12/itunes-bbc4.html)を見つけた。
ビデオ有料配信サービスにはアマゾンがすでにつばをつけているし、ソニー、マイクロソフトまでが計画しているという。というのも、ネットフリックスがDVD界のiTunesにがなる可能性を各社が怖れているためだという。それを阻みたいのである。アマゾンはキンドルで書籍の分野で「iTunes化作戦」では一歩先行している。アップルのiTunesでの成功、そして一人勝ちはそのまま他社の敗退につながったのだから、各社とも必死である。
このサイトではネットフリックスの成功の要因を分析していて、興味深い。ネットフリックスの勢いが継続することを予想している。こういうビジネスコンテンツを受け入れ、互いに競争して、より効率的なモデルを模索し、発展させることのできるアメリカのビジネス環境がうらやましい。日本だといろいろな制約に阻まれて、頓挫する(してきた)のがおちだから。