yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「喜謡会 合同大会」(観世喜正師社中会)@京都観世会館 7月23日

東京の「観世流九皐会」を主催される観世喜正師の社中会。東京他の社中のお弟子さんたちが集結した会である。私は九皐会のホームグランドである矢来能楽堂にも行ったことがないので、興味津々で出かけた。以下に「九皐会」の解説をWikiから借用させていただいた。

九皐会

矢来観世家(やらいかんぜけ)とは、能楽シテ方観世流職分家のひとつ。観世九皐会を主宰し、分家観世銕之丞家の分家筋にあたる。梅若がかりの芸風を持ち、流内で宗家、分家、梅若両家に次ぐ格式と規模を持つ。

午後1時始まりだったのに、少し遅刻して、喜正師の番外仕舞「三笑」は見逃した。

東京の方、地方の方も加えての社中会なので、非常にバラエティに富んでいた。ほとんどの方に実力派なのに感心したのだけれど、特に「葛城」を謡われた独吟の中野さんという方に感心した。お囃子の伴奏なしにあそこまで謳えるのは、並々ならない実力である。

番組後半部は特に素晴らしかった。舞囃子「忠度」の曽根さんという方は、おそらく長く稽古されてきた方なのだろう、全く瑕疵がなかった。最後の番組舞囃子「頼政」を演じられた早川さんにも感心した。端正な舞。鬘桶をずっと支えられていた林宗一郎師!この「民主的采配」にはとくに感激した。いつもながら、男前で(そこかい!)、目の保養になった。終わったのが予定の5時半を過ぎていたけれど、とても豊かな満足感を懐に、観世会館を後にした。

連休初日、京都は観光客であふれていた。コロナに感染したかもしれないと、怖くなった。管理の徹底している観世会館ではその恐れはなくとも、バス車中では大声で話す(おそらく東京の)旅行客がいて、かなりビビってしまった。ほとんどが20−30代の男女。先週までの「極楽」が嘘のように、用心しなくてはならない。ホント、来て欲しくない。